創聖のアクエリオン_TV26

第26話「世界のはじまりの日」

いよいよ最終回!合体!戦い!合体!戦い!そして、合体!!

さようなら「シリウス」。光に包まれ、紅い羽根を吹き出し、崩れ落ちる「シリウス」。そこへかけられる「聖天翅 頭翅(トーマ)」の言葉は、とどめの一撃。
「ふっ、汚らわしい羽根無しの生まれ変わりを、信じるとでも思ったのかな?」
この言葉に激怒したのは「アポロ」。打ち付けられた光の槍を、気合いと叫びではじき飛ばし「麗花」と共に「シリウス」と「創聖合体」を行います。
「これは・・・創聖の光が・・・我が傷を癒すのか・・・」
「アクエリオン」から漏れる光の粒子が「シリウス」の傷口をゆっくりとふさぎ、癒していきます。
「アポロ、麗花・・・この私の身を案じてくれるのか・・・」
「シリウス」の言葉に「仲間だろ」と返す「アポロ」。復活した「アクエリオン」に対し、「トーマ」は自ら「ケルビム・ヴェルルゼバ」へと乗り込み、戦いを挑みます。
良かった。「シリウス」生きてたよ~。(^_^)。あれで亡くなっては、あまりにも彼が可哀想だったので本当、良かった。

壮絶な空中戦を繰り広げる両機体。戦いのあまりの激しさに、「生命の樹」へと叩きつけられる「アクエリオン」。そして、その時「アポロ」が感じた懐かしい匂い。
「・・・この匂い・・・チビコ!」

「バロン」に託された「チビコ」の変わり果てた姿、「生命の樹」の花弁の一つにされたその姿に、怒りのパワーを増大させる「アポロ」。
「・・・チビコたちを返しやがれ!」

「シリウス」から剣の力を受け取った「アポロ」。3人の気持ちが一つとなり、雄叫びと共に「ケルビム・ヴェルルゼバ」へと斬りかかります。
剣と剣とのぶつかり合い、無限拳を利用したトリッキーな攻撃を繰り広げる「アクエリオン」と、「トーマ」が操る「ケルビム・ヴェルルゼバ」の戦いは互角。そして戦いの途中から「アクエリオン」の背中、太陽の翼からは「シリウス」を癒したのと同種の光の粒子があふれ出て行きます。
「おおぉ・・・美しい。これこそが、我が愛しき太陽の翼の光、我らを復活させる、希望の光・・・」
「トーマ」のつぶやき同様に、「老賢翅 夜翅(ヨハネス)」達、堕天翅族も太陽の翼の覚醒を確信するのでした。
「我らにはない響きの花粉が生命の樹を受胎させる・・・新たな天翅を、新たな世界を生み出すため・・・」
新たなる世界の礎(いしずえ)となるために、「生命の樹」の根へと原始変換して移動する堕天翅達。その力、エネルギーを吸い取った「生命の樹」はその根を伸ばし、さらなる成長を遂げて行きます。
※太陽の翼の光に照らされた「トーマ」や「シリウス」、「アポロ」に「麗花」の顔は戦いの最中だというのに美しく輝いていました。皆もまた、その力を感じ取っていたのでしょう。

「美しい・・・ついに聖なる実りを・・・馬鹿な!太陽の翼は真の光を取り戻したはず・・・真の光によって受粉が行われたのではなかったのか、枯れるな、生命の樹よ!
先ほどまでの神々しい光に負けずに輝いていた「生命の樹」。しかし、見る見る間にその花弁は、黒く、しおれて行きます。そして、その異変に気を取られた「トーマ」を、「ケルビム・ヴェルルゼバ」を、ついに「アクエリオン」は捕らえることに成功しました。
「とどめだぁっ!」
怒りの表情凄まじく、渾身の力にて「ケルビム・ヴェルルゼバ」の顔面を押しつぶす「アポロ」と「アクエリオン」。

ついに砕かれるその顔面より、「トーマ」自身は光となりて逃げ延びますが、飛んできた「シルヴィア」と「アクエリオン」の刃によって、囚われの身となります。
「ふっ・・・殺したくば殺せ、どうせ世界は終わる・・・生命の樹の根は、この星の内なる力にまで達している。樹が枯れれば、その力は直接地上に吹き出し、この大地を命無き世界に変える
「トーマ」の言葉通り、地球の中心部まで達した「生命の樹」の根は、徐々に枝の部分から壊死し、力を失っていきます。
「マントル対流に異常発生!」
「各地の断層、ひずみ率上昇!このままでは大規模な地殻変動が!」
次々に「DEAVA」へと伝えられる世界各地の異変。その言葉に事の真相を察知した司令「不動」と「リーナ」。
「倒してしまったのか・・・生命の樹を」「世界は・・・終わるのね・・・」
※え~、前回も突っ込みましたが、再度。「(倒すと問題だと)先に言っておけよ!」

「世界は終わるのさ・・・」
「トーマ」の言葉に怒りを憶えた「アポロ」は彼のとどめを刺そうとしますが、その手は「シリウス」に止められます。そしてその時、「アポロ」の頭に響く「アポロニアス」の声。
「しかと見よ!」

思わず振り返った「アポロ」は「アポロニアス」の匂いを嗅ぎ、かつて嗅いだ「トーマ」の匂いと同種であることに気がつきます。
「・・・そうか、アクエリオンは堕天翅が乗らないと・・・堕天翅の力も借りないと、完成しないんだ!・・・だって、このおっさん、羽根をちぎっても堕天翅には変わりなかったんだろ」
その言葉を驚きながらも理解する「トーマ」。
「何ということ・・・太陽の翼の真の覚醒には、我ら天翅の翼が必要だったのか・・・」
その身を羽根へと変えながら「トーマ」は、強制的に「麗花」とテレポートチェンジを行います。そしてベクターマシンへと乗り込んだ「トーマ」は、あえて「シリウス」を誘うように逃げ、合体の機会を伺います。
「この命、たとえ生命の樹に飲み込まれようとも、見たいのだよ、真の覚醒を!」
さらに追いかける「アポロ」のベクターマシンを、その身一つで追いかける「シルヴィア」
覚醒した「シルヴィア」は何でもアリですね。堕天翅と戦い勝利し、(堕天翅の世界とはいえ)空中を舞うのですから。凄いなぁ。

「アポロ!私も一緒に・・・お願い、私を置いていかないで!」
「シルヴィア」の言葉に心惑わす「アポロ」でしたが、彼は結局「シルヴィア」の搭乗を拒否します。
・・・駄目だ!お前はチビコ達を守ってくれ。俺はバロンと約束したんだ。あいつらを必ず助けるって」
飛び去る「アポロ」のベクターマシンをなおも追いかけようとする「シルヴィア」でしたが、そこへその身が傷つきながらも「音楽翅 音翅(オトハ)」が攻撃を仕掛けてきます。
「一万二千年の恨み、思い知れ!」

※なるほど、「アポロニアス」と「セリアン」が愛し合っていた頃から、「オトハ」はずっと片思いだったのでしょうねぇ・・・。

それぞれの思い交錯し、皆がヘッドに変形して合体ができない「トーマ」「アポロ」「シリウス」のベクターマシン3機。
「オトハ」による攻撃をただ避け、逃げるだけの「シルヴィア」。そうしている間にも、地殻変動は進み、地球上には地割れ、洪水などの影響が出始めていました。
「オラオラオラオラーッ!」
「シルヴィア」を助けたのは(忘れられていた)「ピエール」のベクターマシン
でした。救出後、その身に生えた堕天翅の翼を隠すように立つ「シルヴィア」にいつもの笑顔を見せる「ピエール」。
「シルヴィア、その羽根、よく似合うぜ」
かっくいー。・・・途中、本当に存在を忘れていました。

その隙に、単機では分が悪いと踏んだ「オトハ」が「ケルビム兵」との合体を行っていました。
「いけない!・・・あれは、無人ベクター・・・」
それに気がついた「麗花」が乗り捨てられた「強攻型アクエリオン」のベクターマシンに搭乗し、ふたりを援護しますが、今度はこちらの分が悪いまま。
「見ちゃいられないわね・・・流石に、ここまでテレポートするのは、きついわ・・・さっさと、片づけちゃいましょう」
そこへ駆けつけてくれたのは黒色のスーツに身を包んだ「リーナ」のベクターマシン
でした。そう、これで、ベクターマシン3機が揃ったのです。
「念心、合体、Go! アクエリオン!」
「麗花」「ピエール」「リーナ」の3機による「アクエリオンアルファ」VS「オトハ」の戦い。

そして、その間に「生命の樹」へとりつき、「アポロ」の元へ飛ぼうとする「シルヴィア」。
※流石最終回!本当、よく動きますよ~。メカバトルファンには、たまりません!(^_^)!

「生命の樹」内部へと魂を飛ばす「シルヴィア」。彼女の目に映ったのは、互いにヘッドを譲らない3機のベクターマシンの戦いでした。
※流石最終回!驚くほどのサービスシーン。「シルヴィア」ファンには、たまりません!(エ_ロ)!・・・髪を下ろしても可愛いです~。

「しかと見よ!」※なにげに「アポロニアス」と同じセリフだ・・・。
突然の声に驚いた「シルヴィア」が見た物は、魂を飛ばしてきた司令「不動」の姿。※こちらは衣服を着ています。流石にレベルが高い。まあ、ヌードでは困りますが・・・。
「一万二千年前、セリアンとアポロニアスの出会いがもたらした痛みを、憎しみを・・・そして、闇の深さを!」
お互いを殴り合い、首を絞めあう「トーマ」「アポロ」「シリウス」の姿。そして、その光景を見て心傷める「シルヴィア」。
「・・・ごめんなさい。私、あのとき、アポロニアスと出会った日、心の底で思ってしまったから・・・たとえこの身が引き裂かれようとも、世界が滅びようとも、あなたと・・・出会えて良かったと!」
彼女の言葉を聞いて微笑みを浮かべる司令「不動」は、自らの手のひらを勢いよく胸の前でひとつに合わせます。
「両の手を叩き合わせたその間に、何がある?・・・右手と左手、天翅と人、男と女、陰と陽、その狭間に何がある?」
その言葉を残し、司令「不動」は姿を消すのでした。
手と手のしわとしわを合わせて「しあわせ」・・・ごめんなさい。それにしても魂となった「シルヴィア」の髪が浮き上がるほどの威力。今日も飛ばすなぁ司令「不動」は。

堕天翅「オトハ」の羽根を使った結界に入れず、苦戦する「アクエリオンアルファ」ですが、「リーナ」がその中へのテレポートを提案します。
「麗花、ピエール、私の力で奴の結界の中へ飛ぶわ、あとはよろしくぅ」
彼女の力により「オトハ」の背中へと回り込んだ「アクエリオンアルファ」。ついに「麗花」の新必殺技が「オトハ」を打ち砕きます。
「今こそ、不幸を・・・断ち切れ!・・・不幸断絶拳!」

リーナのスーツ姿、そして合体。眼福でした~。(^_^)

「右手と左手の狭間にあるもの・・・闇・・・両手の間には何もない・・・何もないのに・・・暖かい」
宇宙誕生の瞬間、ビッグバンの光景を、闇から産まれる光を感じ取った「シルヴィア」は、その思いを、眼下で戦うベクターマシンの搭乗者へと届けます。

まずは、親愛なる兄「シリウス」。人間としての右手を「シリウス」の左手に重ねます。
「お兄様・・・そして、大切なもう一人の私・・・」
続いては、憎むべき敵「トーマ」。羽根の生えた左手を「トーマ」の右手に重ねます。
「私はあなたを決して許せない・・・許せないけれど・・・」
最後は、愛し、愛されるようになってきた「アポロ」。両手で「アポロ」を抱きしめる「シルヴィア」。
「アポロ、憶えている?・・・世界の始まりの日、百億を越える星を生み出す、百億を超える銀河が、何もない、聖なる闇から産まれた・・・奇跡の時を」

いつの間にか、「アポロ」もまた魂となり「シルヴィア」とともに地球の遙か上空へとその身を置いていました。
「そして今、この地球の上で、あなたと私・・・こうして出会えた奇跡を・・・」
「シルヴィア・・・」

お互いの手を伸ばしあう「アポロ」と「シルヴィア」。そしてその手が近づき、合わさったとき、間には暖かな光があふれて行きました。
「そして、新たな道へ進む・・・」
ふたりの声が一つになったとき、「シルヴィア」を中心として3機のベクターマシンが等距離へと結ばれていました。
※「シルヴィア」は「アクエリオン」ワールドの女神のような存在ですね。「セリアン」の母性的な部分が全て彼女に受け継がれた気がします

「俺は自分だけで突き進むことばかり・・・考えていた」by「アポロ」
「私の受けた痛み、憎しみ・・・それは、一万二千年前、私がトーマに与えた痛みだったのか」by「シリウス」
「私は羽根無しを知らなかった。羽根無しの悲しみも・・・喜びも・・・」by「トーマ」

そして、ついに3人の思いはひとつになったのです。
「知らなかった・・・滅びかけた天翅の苦しみも、母なる地球の悲しみも」
彼らの言葉を聞き、思いを知った「シルヴィア」による合体への言葉。もはや、何も拒むものは存在しません。
「唱えよ!創聖合体」
「創聖合体!Go! アクエリオン!!」
※人間、堕天翅、そしてふたつの血を受け継ぐ者。初めての、合体です。

生命への賛歌を歌い上げた「ソーラーアクエリオン」。その力、その思いは、真の太陽の翼を復活させます。
そして、魂を羽ばたかせた「アポロ」が「シルヴィア」の元へ現れます。
「ありがとう、シルヴィア。お前の懐かしい匂い・・・絶対に忘れないから」
その場で抱き合ったふたり。そして「シルヴィア」の声を待たずして、「アポロ」の方から重ねられた唇。
時間にして数秒でしたが、それはふたりにとって永遠の時。
「運が良かったら、一万二千年後に、また会おうぜ」

※ああ、いいシーン。思わずふたりに見入っちゃいました。(^_^)。でも「アポロ」の最後の言葉は・・・。

「行くぜ、友よ!・・・人と展翅と・・・この地球の、新たなる創聖のために・・・無限合體拳!」
裂ける大地をつなぎ止めるその拳、地球へと根をはるその機体。搭乗した「アポロ」がその両手を叩き合わせた時、「ソーラーアクエリオン」は地球とひとつになったのです。

消えて行く収穫獣、大地へその生命力は還元され、人々は次々に目を覚まして行きます。そして、チビコもまた・・・。
「シルヴィア・・・?・・・さっき、アポロが・・・夢の中で教えてくれた・・・ねぇ、シルヴィア、アポロは・・・アポロはどこ・・・」
チビコを前に「シルヴィア」は笑顔で答えます。
「アポロは・・・必ず帰ってくるわ・・・いつかきっと、この地球の上に」

-終了-

最後は、「シルヴィア」の言葉で終えたかったので、あえて怪しい司令「不動」の行動は終了後に。(^^;)。
「生命の樹」へ裸足で登って、頂上で3本の矢とひとつになって、太陽の翼が映し出されて、今回のサブタイトル「世界のはじまりの日」です。なんでしょう?だいたい「一次」と書いてあったような・・・続編?だったら嬉しいなぁ。
全体の感想としては、予想以上に楽しかったです。主題歌も良かったですし、よく動くメカバトル、意表をつく必殺技も良かった。キャラクター的にも「シルヴィア」「アポロ」「不動」「リーナ」「ピエール」「麗花」・・・それから「ジェローム」も良かったなぁ。(^^;)。
題材的には同じ監督の「地球少女アルジュナ」を思い起こしたりもしますが、説教的なあの作品よりも、エンターテインメントなこの作品の方が大、大、大好きです。・・・DVD、どうしようかなぁ・・・。

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創聖のアクエリオン_TV25

第25話「決戦!!アトランディア」

この番組の主題歌、最初の「創聖のアクエリオン」も2番目の「GO TIGHT!」も実に良い曲です。
2005年04月アニメのオープニング曲では一番好きですね。私もCDを購入して何十回も聴きました。(^_^)。
さて、ラス前のスタートです。

ついに開かれた「アトランディア」への道。先陣こそ「グレン」達が搭乗した「強攻型アクエリオン」に奪われますが、我らが「DEAVA」も「アポロ」「麗花」「ピエール」の3人を送り込みます。
「・・・必ず、元に戻してやるからな」
※今日の「ピエール」はマジモードですよ!

「アトランディア」の中は、我々人間界と余り変わりなく見えます。しかし、ここは堕天翅達が住む未知の世界。十数機のベクターマシンで突入した「強攻型アクエリオン」も敵の攻撃によりたちまち9機までその数を減らします。
「総員、アーマゲドン形態を取れ」
「グレン」の言葉に従い、「アクエリオン」ではなく長距離砲を持った自走砲へと合体するベクター達。その砲撃は「アトランディア」の遺跡を壊す威力を持ちますが、戦翅「両翅(モロハ)」を呼び込むこととなりました。
「この羽根無しどもが!」
流石に戦闘型として絶大な攻撃力を持つ「モロハ」。分離しながら仕掛けてくる攻撃はたちまちのうちに「アーマゲドン形態」2機を破壊し、残された「グレン」も苦戦を強いられます。
そこへ救いの手をさしのべる「麗花」。かつて愛したその姿は「堕天翅」の羽根を移植された「グレン」に過去の記憶を呼び起こさせます。
「・・・麗花・・・」
苦しみながらも、羽根の呪縛から逃れた「グレン」は、本来の自分を取り戻すことに成功します。
私と一つになりたい?それはそれは気持ちいいことなのよ (違。

「心配かけてすまなかった。こいつは俺に任せて先に行け!
死亡フラグを立てながらも (おい、「モロハ」との一騎打ちに挑み「麗花」達を先に行かせる「グレン」

その頃、「DEAVA」では「ソフィア」がこの戦いの行方を司令「不動」に問いただしていました。
「堕天翅を・・・滅ぼせるのでしょうか」
「滅ぼす?・・・堕天翅は人を生贄(ニエ)とするだけだ。人が滅びれば、堕天翅もまた滅びる。それが堕天翅の宿命。しかし・・・人は命を奪われずとも、己の意志、自由を失う」
画面に映し出される巨大な「生命の樹」。
生命の樹を倒せば、その根によってつなぎ止められていた大地のエネルギーが一気に噴出するだろう。そうなれば、この星は未来永劫、命の芽生えぬ大地となる」
今日の司令「不動」は饒舌(じょうぜつ)ですね。ちなみにここで私が入れた突っ込みは「先に言っておけよ!」でした。

一方、「モロハ」と善戦する「グレン」でしたが、所詮は羽根無し・・・もとい、一本の矢。次第に追いつめられ「相手ではない」と判断した「モロハ」は「アポロ」達を追おうとします。
「・・・お、お前を・・・行かせるわけには・・・いかないんだ!」
「強攻型アクエリオン」に込められた全ての力、そして自分に与えられた「堕天翅」の力を一気に解放する「グレン」。
「なんだ・・・この力は・・・」
「強攻型アクエリオン」の暴走する力は「モロハ」を巻き込み「グレン」と共に大爆発を起こします。そして、その精神は「麗花」の元へと届き、彼の死を告げるのでした。
「グレェーン!」※やっぱりお亡くなりに・・・(T_T)。

「なぜそこまでご存じなのですか?・・・一万二千年前、堕天翅を封じたアクエリオン。そのエレメントはアポロニアス、セリアン、そして、創聖の書からその名を削られた第三のエレメント、それはあなただったのですか!」
誰もがずっと司令「不動」に感じていた疑問を突きつける「ソフィア」。彼女の追求に「不動」の返答は軽く息を吐くだけでしたが、その背景では一万二千年前の光景がはっきりと映し出されていました。
※ちょっと強引な気も・・・まあ、怪しい人物である伏線は山のようにあったからなぁ。ところで真ん中が「セリアン」ということは彼女がヘッドだったのでしょうね。

「・・・何、ここ・・・お兄様!」
「シルヴィア」
麗しき兄と妹の再会。しかし、その場所は地上界ではなく「アトランディア」。驚く「シルヴィア」に彼は言います。ここは「天翅」の住む美しい世界だと。
「お前はセリアンとしての過去生を思い出した。なのに、私は未だに思い出せない。しかし、この胸にあるのだよ。遠い遠い、遙か昔の悲しみが・・・」
「シルヴィア」を失うことを恐れる「シリウス」。彼は、かごの中へと鳥を閉じこめます。「そこで見ていろ」と。
※「シリウス」もまた、おぼろげながら過去生を持っていました。果たして彼の過去生の正体は?

かごの中からは巨大な「生命の樹」の姿が目に映ります。その姿の裏に、プラーナを吸われつつある地上の姿を見て憂う「シルヴィア」。
その時、彼女の近くを紅いベクターマシンが通り過ぎます。
「ベクターソル・・・アポロ、アポロなのね!」
匂いで「シルヴィア」の存在を感じ取る「アポロ」。そこへ攻撃を仕掛けてきた「シリウス」は天翅合体を行い「ケルビムマーズ」へと姿を変えます。
「麗花!今度はあいつの手を離すんじゃないぞ!」
「ええ、グレンのためにも」
「ソーラーアクエリオン」へと合体した「アポロ」「麗花」「ピエール」と「ケルビムマーズ」の「シリウス」。最後の戦いが今、始まります。
「止めて、ふたりとも!」
「シルヴィア」の叫びの中、ほぼ互角の戦いを繰り広げる「ソーラーアクエリオン」と「ケルビムマーズ」。彼らの戦いに割って入ったのは「聖天翅 頭翅(トーマ)」でした。
「・・・待っていたよ。私はこの時が来るのを、待っていた
その手から光の槍を出し、「ソーラーアクエリオン」へと突き立てる「トーマ」。彼の狙いはただ一つ、「アポロニアス」の姿。
瞬く間に十本の槍によって貫かれたその姿へ「トーマ」は語りかけます。一万二千年前を憶えているかと・・・。
「憶えているか、アポロニアス。一万二千年前のことを。お前の右手は人を狩るためにあり、左手は私の手を取るためにあった。・・・夜明けさえ羨(うらや)むほど、愛し合っていたのだよ」
※なかなかエロティックな「トーマ」。天翅は「両性具有」という説もあるくらいですからねぇ・・・。

過去生の記憶が戻りかける「シリウス」。彼の口から出た言葉は「アポロニアス」でした。つまり、彼自身が「アポロニアス」ではありえないのです。
そして、光の槍を受けた「アポロ」もまた、過去生を思い出していました。
「・・・思い出したよ。ふたりは、美しく咲き誇る花さえも頬を染めるほど、愛し合っていた
背景で語られる一万二千年前の記憶。そこで「アポロニアス」の右手を取るのは「セリアン」。思わず「シルヴィア」を見やる「アポロ」と見返す「シルヴィア」。
しかし、ふたりを見つめる「トーマ」の目は冷ややかなものに戻っていました。

「・・・残留思念体になっても、やはりセリアンが忘れられぬか・・・しかし、君はどこまで気がついているのかね。セリアンの真の姿を
かごに捕らわれた「シルヴィア」の元へ訪れる「音楽翅 音翅(オトハ)」。彼女は語って聴かせます、一つの悲劇を。
「セリアン、その魂は犯した罪の重さに耐えきれず、ふたつに別れた。ひとつはお前として、もうひとつは血を分けた兄として。・・・羽根のない右手と左手がその証(あかし)」
※どっかーん!そうか、急に「シリウス」が色っぽく・・・見えん見えん!

「セリアンの魂は光と闇のふたつに別れ、明るく美しい想い出は妹に。そして、世界を滅ぼした恐ろしい闇の記憶は兄に。・・・そのあまりの恐ろしさに耐えかねて、セリアンの記憶は、心を閉ざしたのだろう」
「トーマ」の言葉に自らの右手を見やる「シリウス」。彼の言葉は震えていました。
「・・・ありえない、私こそはアポロニアスではなかったのですか?太陽の翼ではなかったのですか!
もはや嘲笑すら浮かべながら、真実を語る「トーマ」。その言葉はここにいる誰もが驚くべき内容。
「お前が?・・・太陽の翼とは我が愛する神話的複合生命体、アクエリオンのことだ!
※どっかーん2!これは予想だにせず、まさに驚愕!

「アポロニアスは私を裏切り、アトランディアを去っていった。しかし、羽根無しどもの地(血?)で新たな姿として生まれ変わり帰ってきたのだよ。太陽の翼、アクエリオンとして。・・・そして太陽の翼は恐ろしいほどの美しい光でアトランディアを滅ぼした。それはそれは、美しい光で・・・その罪、今こそ償ってもらおう。裏切り者アポロニアスよ、半分に別れたとはいえ、セリアンを失うのは辛かろう
「トーマ」の言葉に、蛇のような胴体でかごを包み込み、壊していく「オトハ」。
しかし「セリアン」は、いいえ「シルヴィア」は、そのかごを出ると左手から羽根を出し、一気に「オトハ」を滅ぼします。
「忘れたか、私はもうセリアンではない。今は、アポロニアスの羽根を受け継ぐ者、シルヴィア・ド・アリシアだということを!
※格好良い!強い!「シルヴィア」万歳!。ところで、「シルヴィア」が「アポロニアス」の羽根を受け継いでいるのは、ふたりの子孫だから・・・かな?

「ふんっ・・・無駄なあがきを・・・悲しみに涙せよ」
「トーマ」の腕が上がると、「ケルビムマーズ」の背中から1本の腕が出現しました。その腕は先ほどと同様に光の槍を構えます。そして、ゆっくりと、自らの身体を貫いていく「ケルビムマーズ」
そう、先ほどの「トーマ」の言葉通り「セリアン」の半分はもう一人、「シリウス」に受け継がれていたのです。
「やめろーっ!」
「アポロ」と「シルヴィア」の叫ぶ中、左手から紅き血を流し、羽根を噴出させながらその身を崩す「シリウス」。
ここに「セリアン」の半身は現世から姿を消した
のでした・・・。

完全に「シリウス」は失われたのか、それは来週、最終回を待たねばなりません。「世界のはじまりの日」を刮目して待て!

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創聖のアクエリオン_TV24

第24話「天空のゲート」

サブタイトルだけ見ていると、「ゲートキーパーズ」のようだ・・・。

「シルヴィア」の独白から始まる今回のアクエリオン。。
ついに本格的に開始された人類への侵攻。世界中の人達が、植物の種子に犯され、プラーナを回収されて行きます。
「生命の樹は雪のように美しい収穫神話獣を産みだし、羽根無しどもの大地に振りまき始めた」
※「シリウス」は完全に堕天翅側ですね・・・。もう戻ってくることはないのかな。

「世界を滅ばす収穫の雪、アトランディアより降り来る」
「リーナ」の預言を聞き、天を見やる「シルヴィア」。収穫神話獣が降り注ぐ、天上に開かれたゲートは「シリウス」が渡った「アトランディア」への扉でもあります。
「・・・アトランディア」

この物語のキーワード「一万二千」もの数が開かれたゲート。これに対して「DEAVA」は為す術を知りません。
「お兄様のしていることは許せない・・・それでも、シルヴィアは、シルヴィアは・・・」
「シリウス」を取り戻すため、単体、ベクターマシンにてゲートへと突入する「シルヴィア」。しかし、堕天翅達の結界により、その機体は弾かれてしまいます。
※「DEAVA」内での慌てっぷりが、現在の「シルヴィア」の立ち位置を示しています。「兄が裏切った。妹が裏切らないと、誰が言えよう・・・」と。

「シルヴィア、君は当分の間、搭乗禁止だ。まだ、アトランディアに逃亡しようとした疑いが晴れたわけではないのだからな」
「ジェローム」の言葉に唯々諾々と従う「シルヴィア」。兄がいなくなってからというもの、いつもの「シルヴィア」ではありません。彼女は、今回の事件に対する「シリウス」の関与を疑い、つい、口に出してしまいます。そして、そんな彼女を叱咤し励ます「アポロ」
「違う、非道いことをしているのはトーマ達だ。そんなことでどうする、強くなれ、そして信じろ!
今日の「アポロ」は大人っぽいです。こんなにしっかりした「アポロ」を見ることができるとは・・・。

最終決戦が近いことを示唆する司令「不動」
彼は軍本部へと呼ばれ、「グレン」が搭乗した「強攻型アクエリオン」の量産型を見せつけられます。
「この機体と、PSG量子反応兵器の配備によって、いよいよ無敵といわれるアトランディアの絶対結界が打ち砕かれるのです。ようやく羽根ありどもは知ることになるでしょう。我々の英知の前に、羽根など無意味であることを」
※その英知は羽根を解析したものでしょうに。それと、前回の「ジェローム」のセリフではありませんが、本当に10機造っていたのですね・・・。

最後の戦いへの英気を養うため、思い思いに過ごす「DEAVA」の生徒達。
そんななか、「アポロ」はいつもと変わらず、自然と共に日々を過ごしていました。
「いっぱい食え・・・食えば飛べる、強くなれる・・・へへっ」
木に登り、唾液で柔らかくしたお菓子を鳥の雛へと与える「アポロ」の近くを通りかかる「シルヴィア」。
「アポロ」と目を合わせますが、怒鳴り声一つあげない「シルヴィア」の元気のなさに、「アポロ」は持っていたお菓子を投げ与えます。
「ほら、食えよ」
受け取ったお菓子を食べながら、自分の素直な気持ちを伝える「シルヴィア」。
「・・・鳥が羨ましい。私も、天と地を自由に行き来できたらいいのに」

その言葉に、木から下りてきた「アポロ」は袋ごとお菓子を「シルヴィア」へと手渡します。
「まだあるぞ、食って食って喰いまくれ、そうすれば飛べる、強くなれる・・・飛べるさ、俺たちなら。誰かを見下すためじゃなく、ただどこまでも
※今の「シルヴィア」には「アポロ」の存在が非常に大きく見えることでしょう。

「・・・アポロ。一万二千年前も、私たち、こんな風に一緒に歩いていたりしたのかな」
「さあな、ただ、俺はお前をずっと昔から知っていたような気がする。・・・お前の匂いを」

歌姫「佐藤裕美」・・・ではなく「リーナ」の歌声の中、良い感じの「シルヴィア」と「アポロ」。そして、他のメンバ達も思い思いの相手の場所へと行き、それぞれの時間を過ごしています。
※「クロエ」は「ピエール」の元に、「つぐみ」は「麗花」の元に、「ジュン」は・・・頑張れ。(^^;)。

「みんな・・・やられちゃうのかな、お兄様たちのせいで」
止めてみせる!・・・言ったろ、飛ぶんだ。アクエリオンで
「でも、絶対戻ってね。もう・・・いなくなったりしないで・・・約束して!
「アポロ」に抱きつく「シルヴィア」。お互いの匂いに、心臓の鼓動に、二人の距離は接近し、自然と唇を重ね合わせようとします。
しかし、その時「シルヴィア」の瞳に紅いバラが映りました。「シリウス」の存在を感じる「シルヴィア」
「・・・いるんだわ、お兄様が・・・お兄様が近くに・・・」
その言葉に「シリウス」を探す「アポロ」。しかし、その一瞬をつかれて「シルヴィア」は姿を消していました。幾枚かの、紅い羽根を残して・・・。
※絶対、邪魔をしに来ましたね、「シリウス」が。「お前などに妹をやれるか!」でしょうか。

ついに「DEAVA」の最終結界が破られ、生徒達の身にも収穫神話獣の手が伸び始めました。「クロエ」や「麗花」までもが種子に犯され、生命の樹に蝕(むしば)れてゆきます。
「ジェローム、指示を!・・・不動司令が軍から帰るまでは、私たちの指揮官は、あなたなのよ」
「ソフィア」の言葉に副司令としての責務を思い出した「ジェローム」は、軍の殲滅部隊が「アトランディア」を一掃するという機密の作戦行動を皆に伝えます。
「シルヴィアを見捨てるのか」と憤(いきどお)る「アポロ」は、「作戦行動を止められないのか」と「ジェローム」に詰め寄ります。
しかし、彼の返事は組織としての立場を重視した相変わらずの言葉・・・ではありませんでした!
「無駄だろうな・・・だからDEAVAは、DEAVAは独自に動く!・・・アポロ、つぐみ、麗花、機械天翅アクエリオン、直ちに出撃せよ!
※良かった・・・。一瞬とはいえ「ジェローム」に見せ場が!そう、本当のあなたは冴えない中間管理職ではありません。(^_^)。

合体プロセスさえもすっ飛ばし、ゲートへと「無限パンチ」を飛ばす「アクエリオン」
しかし、無敵を誇る「アトランディアの絶対結界」は、その思い、力さえもはじき返します。
「お願いです。私をヘッドにさせてください!・・・私だって、いつも誰かに守ってばかりじゃ嫌なんです。みんなを・・・守りたいんです!
「つぐみ」の言葉にヘッドを任せることを決意した「麗花」と「アポロ」。そして、ハートが舞う合体は、まさに初めての経験。(笑
「アクエリオンエンジェル」へと合体した「つぐみ」はハートの力、愛の力を持って、無敵の壁へと挑みます。
好きという気持ちに限界なんてないから・・・辛いことも、悲しいことも、全部ひっくるめて、私は人間が大好きだぁ!」
繰り出されるは「爆愛無限光」!その思いはゲートを越え、地球を包み、「アトランディア」への道を開拓します。
そして、それを狙ったかのように次々とゲートへ突入する「強攻型アクエリオン」のベクターマシン。後れをとるわけにはいかないと、我らが「DEAVA」も最終決戦地へと突入します。

今回の主役は、個人的には「ジェローム」!・・・まあ、冷静に見ちゃうと「アポロ」と「シルヴィア」だったり、「つぐみ」だったりするのでしょうが、それでも「ジェローム」を押したい。彼にはもう、こんな光はあたらないであろうから・・・。(^_^;)。

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創聖のアクエリオン_TV23

第23話「翼、儚く」

滝に右手を掲げている司令「不動」。その様子をじっと見つめる「アポロ」。司令「不動」は右手にかかった滴をもって空中に一つの文字を書きます。
岩に書かれた文字「夢」を見やった「アポロ」は「それは何だ」と問い尋ねます。
「人が失ってはならないもの・・・夢だ。夢がなければ生きていても意味がない。・・・しかし、人が夢を抱えて生きていくのは難しい。夢に人と書くと・・・儚いと読む。お前も儚いが、シリウスもまた儚い。自分の手を見てみろ。夢を掴むも儚くするも、すべてそれ次第だ」
※この時の会話、「シリウス」が裏切った後のことでしょうねぇ。

「シルヴィア、そして皆も見るがいい。人が天翅に何をしたか、自分たちの仲間に何をしたか」
映し出されるは「グレン」。負傷し、治療を受けていた彼に、失われた都「シャングリア」の技術による、ある手術がなされました。
「よく志願してくれたねぇ・・・これで人類は堕天翅に勝てるんだ・・・完璧だ。堕天翅の羽根を移植したことで君の能力は何十倍にも拡大される・・・」
映し出される様々な映像。これは「グレン」が見ている映像なのか、「グレン」が感じた事象なのか・・・。
「おやおや、どうやら感受性が豊かになりすぎたようだ・・・やはり堕天翅の認識体系とは人類のでは違いすぎたか、失敗だ。・・・いや、センシビデティインシビジョンを組み込めばいいさ・・・安心していいよグレン君、大丈夫、任せておきたまえ・・・」
「グレン」の目からは人が人として映らなくなってしまったのでしょうか。それとも上層部の行いは人にあらずという隠喩か・・・。

どうやら「グレン」に対する処置を知っていたのは「ジェローム」只一人。
「非道い?堕天翅の羽根は人間の身体能力を極限まで引き上げてくれる。だから強攻型アクエリオンの搭乗者は一人なのだよ」
確かにコクピットに搭乗しているのは「グレン」だけ。そして、補佐するのは怪しげな操縦ユニットが2つ
それでも超人的な反応速度と操作能力にて「シリウス」と戦う強攻型アクエリオン。
「・・・見損なったよグレン。そんな無粋な飛び道具で勝負とは」
戦闘マシーン「グレン」と「シリウス」の戦いは激しさを増します。ミサイル、銃撃といった飛び道具中心で戦う「グレン」に対し、剣での攻撃中心で戦う「シリウス」。
「麗花」の「止めて!」という叫び声が響く中、「グレン」の放った銃弾は堕天翅の羽根の力もあるのか、キノコ雲になるほどの破壊力を生み出しました。
辺り一面、溶岩の海のように変えながらも「ケルビムマーズ」の下半身を打ち砕いたその威力に「DEAVA」は衝撃を受けます。
※新世紀エヴァンゲリオンの第1話を思い出しました。使徒サキエルがN2地雷の直撃を受けたシーンとか。

そして、再度「シルヴィア」に響く兄「シリウス」の声
「シルヴィア・・・これでわかったろう、人がどれほど醜いか。彼らは勝つためには同類さえ見捨てる。天翅の遺伝子をもつ私たちは所詮、実験体でしかない。・・・おいで、シルヴィア。私の元へ」
紅く光り輝く「シルヴィア」のリストバンド。「ピエール」が異常に気がつき声をかける時には「DEAVA」内を照らすほどでした。
「お兄様ーっ!」
なんと強攻型ベクターオメガのコクピットへとテレポートチェンジする「シルヴィア」。
目の前で動かされる操縦桿につながれたラインを引きちぎり、自分自身の操縦で兄の筐体へと近づきます。
「シルヴィアさんが、強攻型ベクターマシンにテレポートしました!」
「ジュン」の報告を受けた「ジェローム」は「グレン」に非情な司令を与えます。
「シルヴィアをいかせるな!最悪の場合、撃墜しても構わん!」
「ひとつだったものが分けられ、それが元に戻ろうとする力・・・これほど強いものは他にはない」
この戦いを興味深く見つめる「聖天翅 頭翅(トーマ)」の言葉通り、「シルヴィア」は「シリウス」の元へ向かうのか・・・。

ベクターマシンの状態を狙われた「グレン」の機体はエンジンを負傷し「シリウス」の障害はなくなりました。
「・・・シルヴィア」「お兄様・・・」
共鳴する二人に割って入るのは、一筋の紅い光、そう「アポロ」その人
です。
「シルヴィアーっ!・・・行くな、俺はお前を絶対行かせない・・・緊急合体、ゴー、アクエリオン!」
強攻型ベクターマシンに搭乗した「シルヴィア」をヘッドに合体を行うアクエリオン。
「シリウス」が搭乗する下半身を失った「ケルビムマーズ」も天界より「ケルビム兵」を補給し、再度完全な形を取り戻します。
「聞け!シルヴィア。お前は私と戦うのか?戦えるのか?・・・私の元へ来るんだ、シルヴィア」
「シリウス」の呼びかけを食い止めたのは「アポロ」と「麗花」でした。
しかし、「麗花」の「戻ってきて」という呼びかけに「シリウス」は逆上し、堕天翅の力をより高めていきます。
その余波を受ける「シルヴィア」もまた、リストバンドの下に隠された羽根が表へと姿を現しました。
もはや隠すことのできない羽根、その姿に驚く「DEAVA」のメンバ達。
「・・・そんな、あのふたりが堕天翅なんて、聞いていないぞ・・・」

※「リーナ」のセリフではありませんが、「ジェローム」はどこまで聞かされていたのでしょうか。

シルヴィア・・・私とお前はこの世でたった二人の血を分けた兄妹。お前の片羽根と私の片羽根、あわせれば何でもできる。そう、飛ぶことだって。・・・おいで、シルヴィア、私の手を取るんだ。そして飛ぼう、遙かな空の高見へと・・・」
敬愛する兄の言葉にゆっくりと手を伸ばしていく「シルヴィア」。その右手を止めたのは、やはり「アポロ」でした。
空飛んで、人を見下して楽しいか・・・お前もシリウスと同じかよ、その程度なのかよ!」
お前に何ができる・・・飛ぶこともできない羽根無しごときに
「飛べなくたって・・・できるさ、夢を掴むことが!
「アポロ」の言葉に笑い出す「シリウス」。
君のような獣(けだもの)が夢を掴む。・・・とんだお笑いぐさだ。・・・さあ、シルヴィア・・・どうした、シルヴィア?
兄の言葉に唇を歪める「シルヴィア」。既に人を仲間とは思わず、天翅の立場から見下す兄は、「シルヴィア」の敬愛する「シリウス」とは違った存在になっていました。
「・・・わかったわ。今、わかった。私の、この翼の生えていない右手は、人と、大切な人と結ぶためにあるのよ!
予想もしない「シルヴィア」の言葉に再度確認する「シリウス」。しかし、彼女の決意は揺らぐものではありませんでした。
「いいのかい、飛べなくても?」
「・・・たとえ地を這おうとも」

「シルヴィア」が望んでいたのは人との共存。それを理解できない「シリウス」。もはや、彼に惹かれることはあっても、付き従うことは無いでしょう。がんばれ「シルヴィア」!

「この痛みをもたらした元凶を立つ!」
必殺の剣を突き出す「シリウス」の攻撃を上空へと飛びかわす「シルヴィア」。「アポロ」と「麗花」に協力を仰ぎ、兄との決戦に全力を注ぎます。
「だって、戦うためじゃないから。私たち兄妹がもう一度わかりあうために!・・・三位一体、悲しみの哀・天使剣!
「甘い!」と剣をはじき返す「シリウス」。しかし、「シルヴィア」は天翅の力宿る左手を伸ばし、思いの丈を剣へと込めます。天使の羽が生え「シルヴィア」の元へと戻ってくる剣。そして、その切っ先は今まさに「シルヴィア」を上段に切り裂こうとしていた「シリウス」の背中を貫くのでした
「・・・シルヴィア・・・いい技だ・・・」
「ケルビム兵」を捨て、天界へと戻っていく「シリウス」。ともかくも、この戦いには勝利できたのです。

そして、「DEAVA」では「ジュン」が「シルヴィア」とテレポートチェンジした操縦ユニットへと近づきます。
「無人システム・・・こ、これは」
開いた操縦ユニットの中にあるのは「堕天翅の羽根」
「あの堕天使の子供の羽根じゃないか・・・」
「人は皆、その時最良と思う道を選ぶ。だがそれは多くの場合、愚かな選択となる。・・・そこに、人の悲しみがある」

最後の司令「不動」の言葉が悲しく突き刺さります。「DEAVA」上層部も人類を救うための最良の手段として「グレン」の処置を実行したのでしょう
皆が皆、最良の手段を取ったとしても、その選択が正しいとは限らない。本当、悲しいことです。(T_T)。

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創聖のアクエリオン_TV22

第22話「見えない翼」

さらば「シリウス」。前回、「DEAVA」を裏切り、仲間を裏切り、人間を裏切り、堕天翅族「聖天翅 頭翅(トーマ)」の元へと走った「シリウス」。優秀なパイロットとベクターマシンを1機失った「DEAVA」の明日はどっちだ。

ここは「アトランディア」、堕天翅族の都。仲良く談笑する「トーマ」と「シリウス」を険しい顔で見つめる「音楽翅 音翅(オトハ)」。
「老賢翅 夜翅(ヨハネス)」に「シリウス」が悪しき者であると訴えますが、「ヨハネス」は「トーマに任せておけばよい」と応え取り合ってはもらえません。
「我らの子が失われた。もはや残された望みは、生命の樹の花が散る前に、聖なる受粉をさせ、創世の実を結実させることのみ・・・」
※「シリウス」の顔に後悔の念は浮かんでいませんね。すっかり心は「堕天翅族」なのでしょうか。

一方、「シリウス」を失った「シルヴィア」の悲しみは深く、「シリウス」の部屋にて想い出の品々を前に一人涙します。
そして、その場に現れた「麗花」もまた、深く悲しみを感じている一人でした。
※他のメンバに比べて、このふたりが感じる悲しみの深さは尋常ではないでしょうね・・・。(T_T)。

司令解任との話も持ち上がっている「不動」。しかし、彼の行動はいつも通りです。その姿を茶屋に見つけた「ソフィア」は抱えていた疑問を尋ねてみました。
「不思議だったんです。なぜこの基地がアリシア王国の修道院跡にあるのか、なぜその王家の人間がここに居るのか・・・。彼らはリストバンドの下に何を隠しているのですか」
その疑問に直接は応えず、茶屋の畳を持ち上げて隠し通路を開く司令「不動」。「ついて来なさい。真実を知る覚悟があるのなら」

いつも以上に沈痛な面持ちで歩く「麗花」を「アポロ」は「冴えない匂いがしている」と言います。
「無理言わないで!グレンもシリウスも・・・私のせいで不幸になったのよ」
「・・・んなわけ、ねえじゃん。シリウスだって、つまんないこと気にしてバカやっただけだろう」
リストバンドの秘密を知っていた「アポロ」に驚く「麗花」。「なら、どうして、あなたは普通にしていられたの」と問う「麗花」に、今度は「アポロ」が不思議そうな顔をして応えます。
「えっ、どうかしなきゃ・・・いけなかったのか?」
その回答は「麗花」を驚愕させると同時に、得心もさせるものでした。
「・・・本当ね。不幸になる人間って、自分で自分を不幸にするんだわ・・・私は・・・自分で不幸を選び取った」
泣き崩れる「麗花」に手を焼いた「アポロ」は、彼女の手を引っ張り、とある場所へと案内します。
目を見開いた「麗花」。今まで「私のせいで不幸になる」と思考停止していたのが、回答を得たということでしょうか。

「見たまえ、これが王家を滅ぼしてまで手に入れたかったものだ」
司令「不動」が「ソフィア」を案内したのは地下深く、長い鍾乳石が連なる洞窟でした。
かつての人類の都、シャングリアだ。・・・1万2千年前、アポロニアスとセリアンによって建国された・・・ここで人類は堕天翅に対抗する手段を初めて手に入れた。様々な技術が考案され、人に近い堕天翅、堕天翅に近い人さえ生み出されたという
「この地の地脈を利用するために・・・それだけのためにシリウスたちの王家を?」
「ふたりのリストバンドの下には堕天翅の羽根がある。ふたりは子孫なんだ。・・・アポロニアスとセリアンの」
王家を滅ぼしたのは「DEAVA」(あるいはその前身)。この事実を「シリウス」と「シルヴィア」は知っているのでしょうか。そして、ここで手に入れた技術が今も対堕天翅戦の源となっている・・・。

「アポロ」が「麗花」を連れてきた場所、それは森に湧く美しい泉
「不動のおっさんが言っていた。泉は誰にも見つけられなくても湧き続けるって・・・よくわからないけれどな」
笑顔を見せた「麗花」に嬉しそうな表情を見せる「アポロ」でしたが、妙な匂いを感じ、その顔を曇らせます。
「アポロ」にとって「DEAVA」のメンバは既に「仲間」なのでしょうね。それにしても「不動」の言葉は難しい・・・。(^_^;)。

泣き疲れ眠っている「シルヴィア」。そこへ「シリウス」の呼ぶ声が聞こえてきます。左手のリストバンドの下から姿を現す「シリウス」の左手は「シルヴィア」を仲間に引き込もうとするものでした。
そこへ窓を破り突っ込んでくる「アポロ」。間一髪、「シルヴィア」が連れ去られるのを阻止することができました。
「行くな!お前は行っちゃダメだ!」
「シルヴィア」を連れ去ることに失敗した「シリウス」は自ら出撃し、その手に「シルヴィア」を手に入れようとします。
かつての仲間と戦えるのかと問う「トーマ」に冷静に応える「シリウス」。
「仲間?そんなもの始めから居ませんでした」
「シリウス」の言葉は「アポロ」の態度とは対照的です。彼はもう、仲間を手に入れることはできないのでしょうか。

ベクターマーズの襲来に「シリウス」の出撃を確信する「麗花」。あわせて出撃した「アポロ」の目の前で、冷酷にも「シリウス」は「麗花」を撃墜します。
そして、「ケルビム兵」と合体した「シリウス」は自らの予告通り、「アポロ」も3秒で撃破。
「そこで見ていたまえ、DEAVAが壊滅する様を」
DEAVA基地へと攻撃を開始する「シリウス」。そこへ突如、3機のベクターマシンが来襲します。
その波動にかつての友を感じた「シリウス」。ベクターマシンは合体し「強攻型アクエリオン」となり「シリウス」と相対します
「シルヴィア、そして皆も見るがいい。人が天翅に何をしたか、自分たちの仲間に何をしたか」
「シリウス」の言葉の後に映し出される「強攻型アクエリオン」のコクピット。そこには堕天翅の羽根をはやした「グレン」の姿が。
これこそ、「シャングリア」の技術、「堕天翅に近い人」なのか・・・

恐らく「グレン」につけられたのは「小天翅 双翅(フタバ)」の羽根でしょう。前回、「麗花」が見た悪夢「堕天翅の羽がグレンに襲いかかり酷く苦しめている」はこれを指していたものと。
それにしても重い展開です。予告だって重くなりますよ、うん。さてさて、次週はどういった展開になるのか。

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創聖のアクエリオン_TV21

第21話「紅い道」

前回、「川上とも子」演じる堕天翅族「小天翅 双翅(フタバ)」が捕らえられ、お亡くなりになったんですよね。
いくら敵であり、悪である(と人類側が考えている)、堕天翅族とはいえ、子供を殺害したという事実は、物語にどういった影響を与えていくのでしょうか

夢、それは願望。夢、それは希望。夢、それは・・・絶望。
起きて見る夢ではなく、睡眠の中で見る夢。それは叶えられなかった思いの代償行為であるとか、記憶の整理行動であるとか言われます。
そしてもうひとつ、夢は誰かからのメッセージであるとも。

蒼白き月夜に咲き初めし深紅のバラよ、したたるほど紅き花弁、たおやかな緑の葉、つややかなかぐわしき香り・・・。我が血をその唇で受けるがいい、その舌で味わうがいい、その喉を潤し、枯れて、散るがいい・・・いや、枯れてくれるな」
「シリウス」が見た夢、月へと続く「紅い道」。最後にバラから伸びてきた白き指先の正体は如何に。

最愛の子供を奪われた堕天翅族「聖天翅 頭翅(トーマ)」は同じだけの苦しみを与えるために「道をつけた」と語ります。
夢から覚めた「シリウス」が夜の庭を散歩していると両手いっぱいのリンゴを食べている「アポロ」へと出会います。
「あの甘ったるい匂い・・・。月に向かって真っ赤な道がふわぁって・・・なんか、呼ばれている気が」
※「アポロ」も夢みたか、あるいは直接見えたのか・・・。

「眠れるものなら、夢の続きを見たいものだ」眠れないのかと尋ねる「麗花」に「シリウス」はそう応えます。
一方、堕天翅族の子供を殺してしまったことに対して、「麗花」の方は「堕天翅の羽がグレンに襲いかかり酷く苦しめている」夢を見ると言います。
※堕天翅族の血を引く「シリウス」と、生粋の人たる「麗花」では感じ方が違うのか。いや、個々の感じ方の違いの方が大きいかな。

「もし、身内に堕天使が潜んでいたら、君はどうする」
タブーともいえる質問を「麗花」にする「シリウス」。返ってくる答えは分かり切っているというのに「麗花」だけは違うと信じたかったのでしょうか。
「もちろん、戦うわ。相手が誰であろうと、堕天翅だけは許せない

「麗花」の答えを思い部屋で考える「シリウス」。そこへ「シルヴィア」が尋ねてきます。彼女もまた、悪夢についての相談だったのです。
「アポロニアス」最後の出撃を過去生の記憶から夢みた「シルヴィア」。その姿と「シリウス」がだぶってみえると、彼女は不安を憶えます。
「案ずるな、私はいつも、お前と共にある」
※結構、大切かもしれません。この言葉。応えたときの「シリウス」の表情が見えないのが残念です。

「食事こそ一緒にはしないけれど、お兄様も最近うち解けてきた」と嬉しそうに話す「シルヴィア」
一方「どうだろうな」と返す「シリウス」の表情は明るくはありません。
食事をする姿は美しくない。貴族である「シリウス」が言いそうなことですね。確かに一番本性が現れる行為ではありますが。

「常々私は、この部屋・・・いやDEAVAに存在するものに心底惹かれぬ理由を考えていた」
※この孤独感。価値観が違う、その理由は、やはり種族の違いにあるのかと思い悩んでいたのでしょうか。

お前はどうしていつも食べている。満たされぬ思いを食欲を満たすことで補っているのか。・・・アポロ、一つ聞かせて欲しい。お前が感じる私の匂いは・・・いや、止めておこう」
※タブーである質問をしたのに、ここでは質問を途中で止める「シリウス」。「アポロ」の回答が怖かったのか。いっそここで聞いていれば、後の行動は変わったかもしれません。

翌日、「ソフィア」から「紅い道」についての話しを聞かされた司令「不動」は、それになぞらえた特訓プログラムを思いつきます。
その道を見た「リーナ」はある言葉を思い出すのでした。
「太古の昔、天空へと続く紅き道あり。太陽の翼、これをもって我が道となす。・・・紅い道は呼んでいる。太陽の翼を」
太陽の翼といえば「アポロ」。皆も「アポロ」の方を見ますが、今呼ばれているのは「シリウス」でもあります。

道を外れし者が敗者となる。アポロとシリウス、始めろ!」
剣術の訓練を「紅い道」にて始める「アポロ」と「シリウス」。いつにない気迫の「シリウス」に押された「アポロ」が足を踏み外し、道から落ちそうになります。それに対して剣を向ける「シリウス」。その時、敵襲を告げる警報が・・・。

今までにないパワーを持った黒い「ケルビム兵」の出現に慌てる「DEAVA」。
ベクターマシンにて出撃した「シリウス」「アポロ」「シルヴィア」は「シリウス」をヘッドに合体し、剣技にて対抗します。
※ここまで発進プロセスが明らかになったのは初めてでしょうか。格好いいですね。

「ケルビム兵」の攻撃に「トーマ」の搭乗を確信する「シリウス」
「久方ぶりだな、太陽の翼よ」「トーマ」の声が響き、夢を思い出す「シリウス」。明らかにいつもとは様子が異なります。
覇気がない「シリウス」にいらだつ「アポロ」「あいつらはバロンを奪った奴らだ」と鼓舞しようとしますが、「ならば人は、堕天翅から子供を奪った」と返されてしまいます。
※この言葉は「シリウス」の言葉なのか、「シリウス」を通した「トーマ」の言葉なのか・・・。

敵の狙いが「太陽の翼」の取り込みにあると気がついた「DEAVA」の面々。
「アポロ」を取られまいと考える「シルヴィア」の脳裏に夢での映像がフィードバックします。
その思いの深さからか、戦闘不能に陥る「シルヴィア」に対し、司令「不動」は「麗花」とテレポートチェンジを命じます。
※ここでチェンジを行うのであれば、後のシーンで「シリウス」を・・・というのはダメかなぁ。

「麗花」の参戦で再び戦う力を取り戻すアクエリオンでしたが、「トーマ」の追及の手は止まりません。
「欲しい・・・太陽の翼」と「シリウス」に対して手を伸ばす「トーマ」。
ついに和らいだ表情へと代わり、堕天翅との戦いもままならなくなる「シリウス」。「麗花」に戦いの理由を問われても確固足る決意は消えていました。
「争いのない創世の時代を作るため。美しい理想の時代・・・」
※まあ、恨み辛みで戦うよりはマシかも。恨みは恨みを呼び憎しみは憎しみを呼びますからねぇ。(^_^;)。

果たして夢に出てきた白い指先の持ち主は「トーマ」なのか、その問いを剣に込めて「ケルビム兵」と差し違える「シリウス」。
「ケルビム兵」の肩口から湧き出る紅い血は、バラの花弁の用に空中を舞いながら天に道を創ります。
※この回答を見て、「シリウス」は夢に現れた白い手の持ち主が「トーマ」だと確信したわけですね。

合体を解かれたベクターマシンに乗ったまま「紅い道」へと足を進める「シリウス」
止めに行く「麗花」に一度は振り返りますが、手と手を伸ばし触れ合う瞬間、「シリウス」の手首から紅い羽根がこぼれ落ち、堕天翅族の証である羽根を形作ります。思わず手を引いてしまった「麗花」。その後、もう一度差しのばしますが、時既に遅く「シリウス」の姿は「紅い道」へと消えていくのでした。
「麗花・・・君だけは・・・信じたかった。・・・もう迷わん。許せ、シルヴィア。もとよりそこに我が道はなかった」

天上界にて「トーマ」の前で跪く「シリウス」。
「ようこそ、翼咲き初めしアトランティアへ」

果たして本当に「太陽の翼」が「シリウス」であったのか。どうも、「太陽の翼」に対する憧れを利用されただけのような気がします。
とはいえ、過去に「トーマ」が「太陽の翼」に対して言及していたときも「アポロ」だけではなく「シリウス」も搭乗していたのもまた事実。
うーん、来週には回答が出るのでしょうか。

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創聖のアクエリオン_TV19

第19話「けがれなき悪戯」

さ、作画崩壊・・・ガンドレス、ヤシガニの悪夢再び!?・・・いや、実験アニメ!?なんとも衝撃的な第19話、スタートです!
※十分「けがれている悪戯」な気もしますが・・・(^_^;)。

今日の体育は水泳です~。と、授業中に素潜りごっこをしている「アポロ」と「シリウス」。しかし、決着もつかない間に、出撃命令が下ります。
天をも突く塔と共に現れた神話獣。「アポロ」「シルヴィア」「麗華」の3人で挑みますが、「クォンタムシフト」の兆候が現れ、本部の映像回線はブラックアウト。
たちまち「麗華」の脳波の乱れが大きくなり、本部は「シリウス」にテレポートチェンジを指示。ところが、チェンジしたはずの「麗華」は戻らず、「シリウス」も姿を消してしまいます。

最初に気がついたのは「アポロ」でした。そのまま、同乗していた「シルヴィア」を起こしに向かいますが、お互いの姿、顔に仰天。
なんともシュールな、絵画の中、二次元と三次元の中間のような世界
へと、取り込まれてしまった「アポロ」「シルヴィア」「麗華」。これも神話獣の攻撃でしょうか。
「不幸だわ・・・」※確かに。

その世界ではこれまでの常識は一切通用しません。動作しない通信機器。怪物化する猫、整合性を欠いた道路・・・。
「・・・お前、誰?」
収穫獣の登場に驚く「アポロ」達。しかし、やはりその姿も現実世界とは異なり、膝ほどの大きさしかありません。

この異常な世界、亜空間への導き手、その正体は堕天翅族、唯一の子供「小天翅 双翅(フタバ)」でした。
羽無し(人間)には子供が大勢いて、堕天翅族には自分しか子供がいないことを不思議に思う「フタバ」は、その事由を「音楽翅 音翅(オトハ)」に尋ねます。
「一万二千年前、裏切り者アポロニアスの所行により、人間は知恵の樹の実を手に入れた。その知恵により彼らは産み、増え、地に満ちた。反対に私たちからは子供が奪われた・・・」
※だから、「フタバ」が最後の子供。知恵の実を手に入れた人間と、不老の実を手に入れた堕天翅。神話などでも取り上げられる物語です。果たして、どちらがより幸せなのか

「アポロニアスは天翅を裏切り、セリアンに恋し、人に味方した」
「シルヴィア」の過去生たる「セリアン」と、「アポロニアス」の悲恋を語る様々な人々。
※「アポロ」はこの言葉により、より「シルヴィア」を意識することになるのでしょうか。

亜空間に巻き込まれていたのは3人だけではありません。行方不明となっていた「シリウス」もまたこの世界へと捕らわれていました。何とか「シルヴィア」に合流するも、自らの姿をマントに隠している「シリウス」。やはり「美」を追い求める「シリウス」にとって、今の姿は拷問です。
「シルヴィア」が想像している捕らわれのお姫様、自分の姿が妙に色っぽいです。艶っぽい。美化度120%でしょうか。(^_^)。

「まずは神話獣を撃破すること」ということで、「アポロ」の救出を後回しにして、ベクターマシンへ搭乗する3人。早速合体をして、神話獣がいるであろう塔へと向かいます。
※合体シーンがまた笑える。それにしても手間がかかっていますねぇ。普段よりもよっぽど大変な気が

「命の樹の一部になって、羽を植え付けられても人間と呼べるのか、仲間として扱えるのか。仲間だというのであれば、どうして助けない?・・・仲間を助けられない、天翅でもない、お前達は何者なのだ
「チビコ」や「トーマ」の姿で問われる質問に、悩みながらも答えを導き出す「アポロ」
「俺は、俺は・・・そんなこと、わかるわけないだろう!俺の知っているチビコは、仲間を大切にする。お前は本当に、俺たちのチビコなのかよう!」
人は神ではなく、悩める存在。最初から全てを受け入れ、全てを許すのは非常に困難なことです。「アポロ」の絞り出すような叫び、苦しみながらも導き出した答えにこそ、私は共感を覚えました。

「アポロ」の答えにより力を取り戻した「シリウス」、そしてアクエリオン。まるで制約から解き放たれたかのように自由に動き回り、神話獣を翻弄します。
「堕天翅どもめ、人に尋ねる前に、自らに問うがいい!真我探人剣!」

今回はまず作画、その個性的な絵柄に圧倒されました。そして、見返しているうちに訴えかける内容に圧倒されました。
今回のバトルの動きを見るに、この作画が手抜きなどではなく、演出であることは明らかです。
好き嫌いをせずに見返すことで、得るものがある・・・かもしれませんね。

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創聖のアクエリオン_TV18

第18話「魂のコスプレイヤー」

今回から、オープニングが変更。今までのは変化球なオープニングでしたが、今回は直球です。まるでロボット物ですよ! (おい

収穫獣を取り逃してしまった「アポロ」「シリウス」「シルヴィア」。お互いが相手のせいにして、全く反省の色が見えません。
そんな3人に対して、「相手になりきってみろ」と言い放つ、司令「不動」。その真意や如何に・・・。

翌朝、「ジュン」は「つぐみ」のコスプレを行い、周囲を唖然とさせます。
※豊満なバストはメロンパン。それでは揺れ具合の再現が今ひとつですね (おい

趣味がオタクに偏っている「ジュン」は、「DEAVA」のレイヤー仲間を動員して、全員分のコスチュームを用意。あきれかえる皆でしたが、司令「不動」のコスプレをした「ソフィア」が合体、ならぬ変身を指示します。
「自分の中に抑圧された感情を相手に感じたとき、それに強く反発する。自分の嫌いな相手こそ、似ているってことよ

半信半疑な生徒達ですが、まずは好奇心旺盛な「ピエール」が「クロエ」の格好にチェンジ。結構のりのりで「クロエ」を演じます。※すね毛が・・・。(^_^;)。
「ピエール、どうしていつも他の女の子達にちょっかいばかりだすのです。手を出すのなら、私だけにしてください。ね。」
その言葉に狼狽し、「ピエール」のことがまんざらではないと告白してしまう「クロエ」。
「小野坂昌也」さんは、こういうの好きそうだからなぁ・・・本当、ノリノリだ。

調子に乗った「ピエール」は、「シルヴィア」「麗花」「アポロ」と次々にチェンジし、思いもかけなかった自分の姿をそれぞれのメンバに気づかせます。
その行為にはおぞましさを感じながらも、得られることが多いことを理解した生徒達。
「私たちもやるしかないわね」

【Let's コスチュームプレイ!】
 「シルヴィア」←→「麗花」※「麗花」は結構、いいノリ。
 「アポロ」←→「シリウス」ネックは身長。「無様な」は良かった。「シリウス」は本当、負けず嫌い。
 「クロエ」←→「ピエール」※無茶なようだけれど、様(さま)になっている。萌えるわ・・・って(笑

「形や言葉だけは真似しても、中身は全然元のまま」
「リーナ」・・・いや、実は司令「不動」の言葉(ではなく、その格好に)に驚く一同※む、無茶ですって (爆笑!

Aパート、凄すぎ。声に出して笑いましたよ、はい。

常に真剣な「シリウス」は「アポロ」になりきれないことを悩みます。「麗花」から「狩り」というヒントを得た「シリウス」はそのまま森へと狩りに出かけます。
※馬鹿正直というのは聞きますが、「シリウス」は馬鹿真面目ですね。良い悪いではなく、個性としてはGoodです。

「まだ彼らにこの試練は早すぎるのでは」と疑問を呈する「ソフィア」。それに対して司令「不動」は、「子供の成長は親が考えているよりも早い」と諭(さと)します。

「シリウス」の後を追う「シルヴィア」と「麗花」。「シルヴィア」になりきろうとする「麗花」は、「シリウス」を見つめるその姿から、「シルヴィア」の過去をサイコメトリーします。
父と母を火事で亡くした記憶、燃えさかる炎の中、屋敷へ飛び込む幼き「シリウス」・・・。
そして、「シリウス」を追いかけた「シルヴィア」は、襲いかかる不幸に「麗花」のことを考え、「シリウス」の真剣な姿に、自分も「麗花」になりきろうと覚悟を決めます。
一方、「シリウス」の父と母の写真に、火事の匂いをかぎ取る「アポロ」「みんな燃えちまった・・・」

その時、神話獣登場の警報が鳴り響きます。なりきったままベクターマシンへ搭乗する「アポロ」「シリウス」「シルヴィア」。
彼らの前に姿を現した神話獣のその姿、それは、オリジナルと寸分狂わぬベクターマシンそのままでした。
「コードネーム、美しき形」・・・もう「アポロ」の言葉に笑いっぱなしです。(^_^)。

なりきっている3人に感嘆する「DEAVA本部」ですが、3人の合体は失敗。
「第三感情レベルの合体ポテンシャル、魂のレベルが合体にぜんぜん足りません!
見つめる司令「不動」「蛙の子は蛙、鷹の子は鷹、狼の子は狼」
司令の言葉、そして神話獣の行為から、真似は真似、それ以上ではないことに気がついた「アポロ」達。
「いくらなりきるたって、俺は俺だ」
「そうよ、私は私、どこが悪いの!」
「それでこそ我が妹」

お互いのオーラを身体に感じる3人、いつもの合体とは異なり、機体にそのオーラが溢れています。

「・・・大きい・・・」
「リーナ」の言葉のとおり、まさに巨大化していくアクエリオン。亜空間から質量を取り込むことにより、質量保存の法則を打ち破ったのです。
「3本の矢が互いになりきり、深く相手を感じ、結び会う何かを見つけたとしたら・・・。3つのベクトル、ベクターマシンが3人の魂の中心から、前後、左右、天地の3方に伸びるとき、3本の矢は次元を越えて、大いなる立体を生み出す
まさに今、3人が三方を向き、互いの拳をそれぞれの道筋へと向けて放ちます。
「超3D無限拳!」
※次元を越えるとは・・・フレミングもビックリです。(^_^;)。

いつもとは違う、完全なる立体を背に流れるエンディングテーマ。その背景には、狼、鷹、蛙の3つの星座が現れ、消えてゆくのでした・・・。

今回のAパート、前半部分は完全なギャグアニメでした。ここまで笑ったのは久しぶりです。そして、Bパートはいつものアクエリオン。
まさに、1話で2話分楽しめました。ところで、狼が「アポロ」、鷹が「シリウス」だとしたら、蛙は「シルヴィア」?

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創聖のアクエリオン_TV17

第17話「食べたくて合体」

以前、「川上とも子(ファンです!)」さんが「インターネットラジオ うさぎのみみたぶ」内で仰っていましたが、ようやく「創聖のアクエリオン」へ登場されます。楽しみ~。

いきなりのエロい視線・・・ではなく、女性であれば誰でも気になるダイエット
成長期で食欲満載の「つぐみ(15才)」は、見事なプロポーションを持つお姉様「麗花(15才・・・見えない!)」に体重コントロールの大切さを教えられます。
※ふたりって同い年ですか、びっくり。先輩、先輩と言うものだから「麗花」の方が1~2才、年上だと思っていました。

ダ、ダ、ダ、ダ、ダーイエット・・・というわけで、野菜中心の食事を始めた「つぐみ(15才)」と「麗花(15才)」。その前に栄養バランスの偏った、多量の食事を持ってくる「シルヴィア(14才。見事だ・・・。)」でしたが、「リーナ(11才。永遠の・・・かな)」におなかをぷにんと摘まれます。
「見えるわ・・・おなかいっぱい食べ過ぎて、ぶくぶく太ったお姫様が、愛しのお兄様に捨てられる哀れな末路が」
愛しのお兄様「シリウス(16才)」に嫌われてはかなわないと、「シルヴィア(14才)」もダイエットを決意
※あのとき以来、結構うち解けてきたようですね、「リーナ(11才)」。良かった良かった。(^_^)。

翌日から、彼女たちの孤独な戦いが始まりました。
「ちょっとふっくらしている方が可愛い」という「ピエール(17才)」に賛成~。若い頃からダイエットをしていると、育つ所も育ちませんよ。(^_^;)。

「完全なるダイエットを成功させるためには、空腹によって生じるストレスを如何にうまく処理するかということ」
なるほど、らしく聞こえます。さすが「ジュン(14才)」。
チョコモナカ、メロンパン、アップルラッキー(?)、果てはこんにゃくゼリーまで禁止する3人は、ストレス溜まりそう~。

そして、ダイエットに一番危険な時間、夜中がやって来ます。
 ・自ら身体を拘束し「我慢」の札を貼り付ける「つぐみ(15才)」
 ・全身、その周りまで中国のお札で結界を作る「麗花(15才)」
 ・お兄様のぬいぐるみ他と眠る「シルヴィア(14才)」は思わずお兄様をガブリ

こんな3人が見る夢は当然、食べ物の事ばかり。
 ・ケーキの山にドレス姿でかぶりつくお姫様「シルヴィア(14才)」「うま~」
 ・「ジュン(14才)」がお客となっているレストランで食事も出さずに食べ続けるウェイトレス「つぐみ(15才)」「しあわせ~」
 ・「ピエール(17才)」他が用意する「満漢全席」をチャイナドレスで食する「麗花(15才)」「・・・」

そして、そんな彼女たちの夢を見つめる堕天翅族「小天翅 双翅(フタバ)」と「情報翅 智翅(シルハ)」
「羽無し達って本当、気色悪いね。聖なる口は大気の精を吸い込み、星の言葉を謡うためにあるのにね」
堕天翅族の身体はアストラル体でできているから食欲は不要ということでしょうか。だとしても、人生の楽しみの一つを味わえないのは可哀相な気も。

やはり罪悪感があるのか、夢の中での暴飲暴食をそれぞれ禁じてしまう3人。
「食べ物なんか・・・みんな消えちゃえ~」
「フタバ」は羽無し達を懲らしめるために、この願いを叶えてあげることにしました・・・とさ。(怖

その夜、目に見えないほどの小さな神話獣が多量に降り積もります。結界すら抜ける小さな身体を持ち、食べ物という食べ物を消化し尽くしていく彼らに、町は覆われ保存食や缶詰類も中身を消失してしまいます。そして、彼らの手は町だけではなく森など野外へも伸びるのでした・・・。

空腹に耐えきれず目を覚ましてお菓子をあさる「シルヴィア(14才)」「つぐみ(15才)」「麗花(15才)」。しかし、その手に掴めるのは抜け殻ばかり。
半径5キロ内の食べ物が全て分解され、補給源も絶たれた今、彼らに残されたのは「水」、ただそれだけでした。

7日後、惨憺(さんたん)たる状況を見せるDEAVA周辺。
補給できるのは水分のみという環境下でふくれる腹(水ぶくれ・・・(;´д⊂))、縮むバスト(乳房は脂肪ですからエネルギーとして吸収されたのでしょう)。
もはや、乙女にとって切実というだけではなく、生きるか死ぬかの問題となり、手をこまねいている状況ではなくなっていました。
「出撃だ!・・・神話獣の場所くらい、自分で探せ」
司令「不動(年齢不詳!)」の無茶な言葉に出撃を決める「シルヴィア(14才)」「つぐみ(15才)」「麗花(15才)」。
「私たち、おなかいっぱい食べたいです!」
※げっそりしたその顔が痛々しい。「シルヴィア(14才)」怖いし・・・。

食欲とバストのために、合体して探索精度向上を図る3人。しかし、アクエリオンルナのエレメントである「シルヴィア(14才)」も他のふたりもおなかがすいて動くことができません。
合体シーンを貧乳モードで描きおこして頂けたら素晴らしかったのですが・・・。

むなしく基地内へと鳴り響く3人の腹の音 (恥ずかしい
「食べたいと思うから腹が減る。空腹と腹ぺこは違う。己の腹の中の空を知るとき、誠の力が現れる!
叱咤する司令「不動(年齢不詳)」。断食によりとぎすまされた感覚、匂いで神話獣を探し始めるアクエリオン。
助っ人「アポロ(13才。なるほどガキです)」も乗り込み、その卓越した嗅覚で「くんくん」するアクエリオン (笑。
4人の嗅覚が一体となったとき、ついにアクエリオンは神話獣の居所を掴むことができました。
「食べ物の恨み、思い知れ!求食爆裂矢!」

見事神話獣を打ち抜いたかに見えた矢でしたが、まるで煙状に変化した神話獣はそのままアクエリオンを覆い尽くし、その身体を食してゆきます。
「かかった、かかったぁ!」
「さあ、味わうが良い、太陽の翼よ。喰われるものの痛みを」
「フタバ」「シルハ」の策略にかかり、その身体を神話獣に消化されていくアクエリオン。表皮、筋肉組織、骨までもが消化され、分解されてゆきます。

「いい音・・・食べたり・・・食べられたり」そのとき、「リーナ(11才)」がどこかへテレポーテーション。
「食べられて、食べ尽くされて・・・大地へ帰る」アクエリオンとともに大地へ沈んでいく「アポロ(13才)」他のエレメント達。

もはや、打つ手なしと落胆し、悲鳴さえも聞こえる基地の中、司令「不動(年齢不詳)」が皆の心を鼓舞します。
「しずまれい!聞こえるぞ、空なる力の目覚めの歌が、空なる大地の眠りの歌が!
響き渡る「リーナ(11才)」の歌声。アクエリオンの上空で謡う彼女の声により大地へ根を伸ばし神話獣さえも取り込んで成長してゆく木々。
余計なことに女性陣の服装までも復活して (おい 、大地と合体し、復活を遂げるアクエリオン。鮮やかな太陽光のもと、世界中の木々が集まり、巨大な樹木(生命の樹?)へと成長します。
「これがトーマの言っていた太陽の翼を生命の樹のさらなる進化に用いる・・・わけか」
第14話「光る影」の台詞から・・・かな?

「あぁ・・・美味しい」
その樹に育った果物を食べた「シルヴィア(14才)」のとろける笑顔で、幕。

人は只食べる、食べ尽くすだけではありません。「リーナ(11才)」の言葉通り「食べたり・・・食べられたり」といった合体(=食物連鎖)にてその命を育んでいるのです。
安易なダイエットや飽食は、大地の営みを馬鹿にしているのではないか(私の一感想です)という、「河森正治」監督の声だったり・・・するのかな。
結構考えさせられるお話でもありますね。もちろん、何も考えずに楽しめますし、考えた結果が正解とは限らないのですが。

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創聖のアクエリオン_TV16

第16話「黒い鏡」

古典映画「ドラキュラ」を楽しむ(怖がる?)生徒達、映画の吸血鬼の御姿は「リーナ」そっくりでした。
そして、「ジュン」や「つぐみ」達の首には、いつのまにか2つの噛み跡が刻まれています。
恐れおののく彼らの前に、窓に立つ怪しい影・・・。

授業中、突如倒れる「つぐみ」、続いて「ジュン」も貧血を起こして倒れてしまいます。
伝説のヴァンパイアの存在を「リーナ」の中に疑い始める生徒達。
「ジュン」はヴァンパイアの起源について調査を行いますが、その途中「アポロ」までもが「リーナ」に血を吸われたと言い始めます。

「麗花」「ジュン」「つぐみ」「ピエール」「クルト」に「クロエ」・・・「リーナ」を疑う面々に対し、「シルヴィア」と「シリウス」だけがその距離を置きます。
次々と浮かび上がる吸血「リーナ」の目撃証言。これをふまえ「ジュン」は一つの可能性を示唆します。
「リーナは血と一緒に我々の生体エネルギー、プラーナを吸っていたのでは・・・」
「ジュン」の推測が正しければ、「リーナ」は吸血鬼ではなく堕天翅、そう、我々の敵・・・。
その会話を「リーナ」に聞かれてしまい、慌てる生徒達ですが、「リーナ」はそのまま無言で去ってしまいます。

堕天翅族の末裔であり、人ごととは思えない「シルヴィア」は、「リーナ」の後を追いかけ、「アポロ」に遭遇。ふたりはその時、窓の向こうから寂しげな歌声を耳にします。
「知ってた?歌には魂がこもっているって。・・・なんか、哀しい歌・・・」

いつも「リーナ」は一人。夜中、「シルヴィア」はその姿を求め「リーナ」の部屋へと向かいます。そして、一枚の古びた写真を見つけるのでした。
「リーナ?・・・そんなわけもないか、ずいぶん古い写真だし・・・」
「・・・私だって言ったら、どうする?」

突如声をかけられて慌てる「シルヴィア」。「リーナ」は、あなたも私を怖がっている、だから私のことを調べるのねと寂しげに語ります。
・・・その夜、「リーナ」は出かけ、帰ってくることはありませんでした。
髪を下ろした「シルヴィア」。いつもとは異なり、おとなしそうな印象を与えます。これはこれで新鮮ですね。(^_^)。

翌日、登場した敵は、太陽を覆い隠し、町中を暗闇へと包み込みます。
「シルヴィア」「アポロ」「ジュン」のチームで出撃したアクエリオンは、姿を見せない敵に不安・恐怖を感じ精神力をそぎ取られていきます。
彼らの恐怖を見透かすように、その姿を見せる神話獣。闇の翼を広げた先に見えるその顔は・・・。
「リーナだ・・・リーナが出たぁ!」

ヴァンパイアというよりはサキュバスですね。色々吸われそう・・・。(^_^;)。

果たして本当に「リーナ」は敵なのか?動揺するDEAVA内、そして指令「不動」は問いかけます。
「問答!もしも仲間が敵になったら・・・シリウス、お前ならどうする?」
「・・・切り裂きます」

※ここで「シリウス」に質問をする「不動」。単純に模範生だからか、それとも何もかも知っているのか・・・。

「リーナ」似の神話獣の攻撃に、合体も解かされてしまうアクエリオン。しかし、「アポロ」はその匂いから「リーナ」似の神話中は偽物であると看破します。
「どこにいるんだリーナ!お前にだってわかっているのだろう!お前はお前だって事を見せてやれ!
「アポロ」の言葉が聞こえたのか、身をすくませ目を見開く「リーナ」。「・・・アポロ」
システムも使わずに「アポロ」のコクピットへとテレポートする「リーナ」。「アポロ」は遅かったじゃないかと微笑み、匂いで本物だと確信します。
匂いを嗅がれているときに「リーナ」がちょっと頬(ほほ)を赤らめる所はポイントですよ! (何のだ

信じ切ることができなかったことを謝る「シルヴィア」に、「リーナ」は気にしていないと返します。
「私の恐ろしさは・・・私が一番知っているから」

初の4人による合体を試みる「アポロ」「リーナ」「シルヴィア」「ジュン」。以前「ソフィア」が語っていたように、合体によってお互いの気持ちが共有されたのでしょうか。
「愛おしい・・・」との言葉を発した「リーナ」。誰が?何を?彼女にも過去生はあるのでしょうか、それとも、12000年前から存在し続けているとか?

合体後も「偽リーナ」の吸血攻撃に苦しめられるアクエリオン。「リーナ」も自分自身が吸われていくと、明らかに衰弱を見せ始めます。
「リーナ!俺の血を吸うんだ、そして、一緒に偽物を倒すんだ!」
仰天な「アポロ」の提案に戸惑う「リーナ」でしたが、その思いを感じ、ゆっくりと「アポロ」の首へと口を這わせてゆきます。「リーナ」への軽い嫉妬か、「アポロ」を気遣ってか、見つめる「シルヴィア」の前で濃厚に口づけを行う「リーナ」
血を吸われているときの「アポロ」の目がギャグです (笑

神々しく光を発し、宙へと飛ぶ「リーナ」と「アポロ」。
「エレメントバイオレベル回復、オーラレベル増加!」「アクエリオン、復活せよ!」
指令「不動」の声と共に「偽リーナ」をはじき飛ばすアクエリオン。
そして、「シルヴィア」の協力を得た「リーナ」は天空に光を取り戻し、「偽リーナ」へと剣を突き刺します。
「吸血のシルバークロス!」

もはや「リーナ」とは似てもにつかなくなった神話獣は、光の中にその姿を消してゆくのでした。

「闇を写す鏡。人は誰しも心に闇を持っている」
「皆の中に持っているリーナへの恐怖が、あの神話獣を形作ってしまったのですね」

戦い終わり、満月が近づくと我を忘れ、「ジュン」や「つぐみ」の血を吸ってしまったとわびる「リーナ」。
※それはそれで怖いっす。(T_T)。

ちなみに、「リーナ」のエレメント能力は予知やビジョン、プラーナの吸収放出とそれによるテレポート能力とのこと。
えっと、「ジュン」の念写「つぐみ」の爆発 (おい 、「麗花」の不幸を呼ぶ力「ピエール」はキャプ翼サッカー (おい で、「シルヴィア」は超能力「アポロ」は犬 (おい 、あと、何かありましたっけ?
まあ、おちゃめな「リーナ」といい、焼き餅を焼く「シルヴィア」といい、今日はいつもと「少し違う」アクエリオンが楽しめました。

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