エレメンタルジェレイド_TV26
第二十六唱「天空と未来の謳(そらとあしたのうた)」
さ、さ、最終回~。果たしてこのサブタイトルは、「クー」と「レン」が歌い上げる「奇跡の謳」に成りうるのか!
前回、「オーファス」達が合体攻撃を仕掛けた相手は「クー」ではなく、「レン」でした。
その攻撃を受けた「レン」は光り輝き、浮かび上がるシルエットは・・・
「・・・レン」
そう、「カオスクァイア」3人の幹部達、「オーファス」「ジルテイル」「アジェンダ」とリアクトした「レン」の姿がそこにはありました。
「なんてことだ、レンちゃんがリアクトされるなんて・・・」
「でも、あの表情、いつものあの娘じゃないわ・・・」
輝きを失った瞳を持った「レン」から聞こえてくるのは「オーファス」の声。
「・・・あなた方はレン様に決して手出しできない・・・今度こそ終わりです」
※うーむ、対ガーディアンの最強兵器は人の「情」に訴えかける兵器だった・・・ちょっと情けない気が。(^_^;)。
七煌宝樹としての性能を遺憾なく発揮する「レン」の攻撃。遠慮もなければ、余裕も見せない、持てる能力をフルに活用したその攻撃を受けることは「死」を意味します。
しかし、直接「レン」を攻撃することもできない「クー」や「シスカ」、「ローウェン」と「キーア」。
「・・・わかってますよね、ここはレンさんの武器を封じるしかありません。レンさんを傷つけることなく、武器だけを破壊してリアクトを解除させるのです」
「シスカ」の言葉は確かに正解、ここでの唯一の対応を示してはいます。・・・しかし、「言うは易く行うは難し」。
嵐のような攻撃を避けつつ、武器となっている「オーファス」以下を破壊することが本当に可能なのか・・・。
「・・・レンは言ったんだ・・・俺と一緒にって、だから、終わらせてたまるか!」
「クー」の熱い思いは、未だ「レン」には届かず。ここは「オーファス」達の武具に捕らえられ、あわやという場面さえ迎えます。
※主人公補正がかかっていなければ、死んでいますよ。うんうん。(>_<)。
見事な体術を持つ「シスカ」ですら、かわすのが精一杯。「レン」の武器へ攻撃を計るタイミングを掴むことができません。逆に持てる武器を破壊されてゆくばかり。
「・・・私たちエディルレイドは、あなた方ガーディアンが創ってきた、愚かな歴史を断ち切ります。・・・二度と戦いを起こさない世界を創るために」
そうは言いながらも、「ガーディアン」との共存を否定する「カオスクァイア」。そのことを「ローウェン」が指摘すると、「アジェンダ」は「道具として生きる権利」ぐらいは保証してあげると告げます。
※かつて、いや、現在進行形で一部の「ガーディアン」が「エディルレイド」を扱うように。あるいは一部の「エディルレイド」が「スティンレイド」を扱うように・・・ですかね。(T_T)。
「・・・古い書物によれば、遙か太古の昔、このエディルガーデンはまだ大地にあって、エディルレイドとガーディアンが共存していたそうです。そこでは誰もが謳を口ずさみ、その言霊の力で様々な物事が良い方向に導かれていました。・・・ところが、いつしかガーディアン達は謳を忘れて互いに争いあい、その道具としてエディルレイドを使い始めた。故に世界をとりまく波動は乱れ、エディルガーデンは大地を離れて空に浮かび上がった。ガーディアンに七煌宝樹を奪われた我々は、仲間の中でも最も力のあるを女王と仰ぎ、その力を消費して今まで耐えてきたのです。・・・ですが、それも今日までです」
※ふむ、つまり「イヴ」様までは「七煌宝樹」ではなく、単に強い「エディルレイド」だったと。
残された最後の手段は「レン」の封印・・・。そう確信した、確信せざるを得ない状況に陥った「シスカ」は、「ローウェン」と「キーア」に助力を依頼します(ちなみに「クー」はダウン中。(^_^;)。)。
「ローウェン」と「キーア」が初めて見せる大技は、「七煌宝樹」たる「レン」を捕縛する力を持つ技でした。
「・・・ごめんなさい。レンさん・・・」
しかし、後一歩というところで封印は「オーファス」に破壊され、地上へ叩きつけられる「シスカ」。そこへ「ジルテイル」が「それこそが異種族の共存などあり得ない証拠だ」と突きつけます。
※痛い所をついてきます。「そんな奴らが信用できるか」ということですねぇ・・・。
追いつめられた「シスカ」達に「レン」がとどめを刺そうと構えます。しかし、その手は、少しずつですが、「オーファス」達の支配に対抗し、攻撃をあらがって降りてゆきました。
「・・・レンさん・・・レンさんも必死に戦っているんですね・・・」
未だ全て支配下ではない「レン」の意識、それを完全にするために「オーファス」達は「レン」に「ガーディアン」との共存のむなしさを訴えます。
そして、それに反論する「キーア」や「ローウェン」。
「・・・ガーディアンと・・・人間と出会って、リアクトして幸せを感じる、そんなエディルレイドだっているのよ・・・」
「ガーディアンにも、エディルレイドにも同じ心があるんです。絶対に分かり合えるはずです!」
しかし、それらの反論も、「アークエイル」という矛盾した組織の存在によって、確たる説得力を持ち得ない。それは「シスカ」達も、この旅の中で否応なく見せられた「現実」。
相容れない主張を繰り返す「カオスクァイア」と「ガーディアン」。それを聞いていた「クー」の頭はついにパンクし・・・もとい、「クー」は自分なりの結論を導き出していました。
「止めろっ!・・・もう止めろよ・・・そんな理屈がなんなんだよ・・・俺は、レンが好きだ。レンがエディルレイドだからじゃない、レンがレンだから好きなんだ。だからずっといたいんだ。・・・それだけじゃダメなのかよ!」
「クー」が一滴、二滴と涙をこぼしながら訴えた言葉、それを抑圧された意識の中で聞く「レン」もまた、多量の涙を流していました。
※「レン」も「難しい話はわからない!」と叫びたかったのでしょう・・・それは冗談ですが、この命題は、そう簡単に結論を出すことはできません。そして、確かに「クー」の言葉も正解のひとつですから、ここはそれで良いと私も思います。「レン」だって、「シスカ」達の理屈を守ったわけではなく、一緒に旅して好きになってきた「シスカ」達、本人を守りたかったのですから。
「謳を忘れたガーディアンに生きる価値などないのです!」
「クー」の言葉に心動かされなかった「オーファス」は、立ちふさがる「クー」へとその狙いを定めます。決してその場を離れ、逃げようとしない「クー」でしたが、突如、自らの「のど」を押さえて苦しがります。そして、いくつか漏れてくる言葉・・・。
「・・・恐れないで、それは、あなたの中にあるものなの。それを素直に伝えて・・・大丈夫、あなたにならできるわ・・・あの娘への、思いがあるから・・・」
苦しむ「クー」の背中をさすったのは (笑 、彼に命をくれた、かつての女王「イヴ」でした。
あふれる涙を拭き、ゆっくりと心に浮かぶ謳を歌い始める「クー」。
「・・・天地の・・・開けし時に産まれしは・・・人にはあらず、土にもあらず・・・国を幸わう言霊の、思い乗る法(のり)、力乗る法(のり)、法(のり)となるべき、法(のり)ならん・・・」※漢字は当て字です。(^_^;)。
その言葉は、その謳は、ゆっくりと「レン」の心にも広がってゆきます。そして、やがてふたりで歌い始める、その謳は・・・。
※さっきまでは、まともなことを話していたのに、急に短絡的になる「オーファス」。ここはちょっと脚本?演出?に問題があるかも。
リアクトが解除される「オーファス」「ジルテイル」「アジェンダ」・・・そして「キーア」も、また。
「・・・山清く、川澄み渡り、人の円、鳥だね豊む、産まし国・・・天地の、寄り合い極み、万(よろず)詠み、栄えゆかんと、祈り祀らん・・・忘れねや、別れゆくとも、いましと我の、同じ言の葉・・・」※だから、当て字です。(^_^;)。
その謳はついにエディルガーデンだけではなく、その周囲にも光を広げてゆきます。「キーア」達と同様に、解除されてゆく「エディルレイド」のリアクト。それの意味するものは、契約の消失、そして、人工核石の消失。スティンレイドは人となり、エディルレイドは契約による呪縛から解放され、全ての者は等しくなったのです。
「・・・失われた、古代の歌・・・まさか、まさかこんな時がくるとは・・・私は・・・間違っていた・・・?」
教典を落とし、自然とあふれる涙に、かつての感情を思い起こす「オーファス」。
「お願い、ガーディアンを、人間を嫌いにならないで・・・私は変われた。みんなも変われるかもしれないから・・・」
「クー」の傍らに寄り添う「レン」の言葉に、自らの負けを認める「カオスクァイア」。
「負け・・・なのにおかしいな・・・敗北感が無いんだ・・・」
※「カオスクァイア」。恐らく彼らの設立も、人に利用されるだけの道具に成り下がった「エディルレイド」達の解放が目的だったはず。決して「ガーディアン」との戦闘が目的ではなかったのです。
今まではずっと受け身だった「レン」。だけれど、今は彼女から「クー」へと告白する時。
「・・・私からも言わせて・・・私もずっと一緒にいたい・・・だって、クーがクーだから・・・」
2回目の口づけをかわす「クー」と「レン」。それを見つめる「シスカ」の脳裏に、過去の記憶が思い起こされてゆきました。
「・・・そっか・・・ふたりでいること・・・そのものが大切だったのに、私はそれを断ち切ってしまったんだ・・・だから彼女は・・・」
大きな揺れと共に、太古の昔と同じく、ゆっくりと大地へと近づいてゆく「エディルガーデン」。やがて「煌珠楽園(エディルガーデン)」は大地とひとつになりました。
※ここまででAパート。いつもよりも5分以上は長いAパートで、ひとまず「エレメンタルジェレイド」の物語は終わったのかもしれません。
時は移り、場所は変わり・・・気持ちよく鼻歌を歌う「シスカ」は、紅茶を友に手紙をしたためていました。
「皆さん、お元気ですか・・・」※落ち込んだりもしたけれど、私は元気です (爆 。
つづられる「シスカ」の言葉。それは、理想を構築するための現実の行動。今こそ、ガーディアンとエディルレイドはひとつとなり、復興への道を歩み出しました。ちらりと机上に置かれた「フィロ」の写真を見つつ、さらにペンは進みます。
「・・・アークエイル本部では、もう決して戦うことがないように話し合いが行われています」
握手を交わす「オーファス」と「クルス補佐官」。ここは、平和への調印式。
「・・・平和な日々が確実にやってくる。私はそう、確信しています・・・そうだ、皆さんの近況もお伝えしますね」
映し出されたのは、ブティックでショッピングを行う「リィリア」の姿。
「・・・ラサティさんは、もう戦わなくていいって、凄くほっとしていました。でもリィリアさんが最近、女装を勧めて困るって・・・あれ?」
試着室のカーテンを一気に開ける「リィリア」。そこにいたのは、黄色のドレスに身を包んだ、髪を下ろした「ラサティ」の姿。
※恥ずかしがる「ラサティ」萌え。(^_^)。
映し出されたのは、砂塵吹き荒れる荒野。いつもと変わらず「チルル」とリアクトしている「ヴォルクス」の姿。
「・・・ヴォルクスさんは、アークエイルの仕事をやってくれているようです」
相手は悪漢か、はたまた「エディルレイド」を食いものにする誇りを持たない「ガーディアン」か・・・。
※再契約できるんですね。まあ、「チルル」は「ヴォルクス」の側にいるのが幸せなのでしょう。
封をされた手紙。既に「シスカ」の姿はそこにはありません。
「・・・そして」
映し出されたのは、飛空挺。それを望遠鏡で覗いているのは「クー」。行っているのは・・・空賊!?
「目標発見!・・・進路北東1、下方45度!・・・未だにエディルレイドを捕まえて利用しようとする奴らめ、このクーが叩きのめしてやる!」
活動的な格好へ変わった「レン」を抱え、空賊時代の仲間、「レッドリンクス」と天空に飛び出す「クー」。そこへ合流してきたのは・・・「シスカ」「ローウェン」「キーア」の3人。
「・・・はぁーい、お久しぶりです~」by「シスカ」
「また旅をしたくなったんです」by「ローウェン」
「そうそう、あんた達と一緒にね」by「シスカ」
そして、ナレーションが重なり、後日談も幕を閉じようとします。
「・・・少年と少女の冒険の物語は、ひとつの終わりを迎えた。だが同時にまた新たなふたりの物語が始まる。その行く手に何が待っているのか・・・迷うときもあるだろう、涙の日も来るだろう・・・それでも、ふたりが見つめる未来は明るいと信じよう。そこにあるのは、我々の未来でもあるのだから」
雲の上へとあがる「クー」と「レン」。そこに広がるのは美しい夜の天空。
「・・・あの星の向こうまで、ずっと一緒に行こうな」
「うん!・・・息、できるかな」
-終了-
途中、色々と疑問があったり、不満もあったりしました。それらをつらつらと記述しようかなと、Aパートの途中までは思っていたのですが・・・。
気持ちの良いBパートを見ているうちに、そんな気持ちは吹き飛びました。止めましょう。ふたりの未来の門出なのですから。
最後まで追いかけてきて良かったです。良い最終回でした。ありがとう「エレメンタルジェレイド」。(^_^)/
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