ガン×ソード_TV26

the final「タキシードは明日に舞う」

バカ伝説・・・ついに完結!・・・我らが愛すべき「ヴァン」、そして「ウェンディ」の長い旅もいよいよ終着です。

  -モノローグ-
 ひとりの男が、楽園を夢みた。ひとりの男は、地獄の悪夢に落ちた。
 ふたりに刻まれた絆は、多くの人々と世界を巻き込み、ついに最後の瞬間を迎える。
 始まったものは必ず終わる。どんな旅もいつかは終わる。
 人は、その終わりにどこに辿り着くのか・・・。
 ここは見捨てられた流刑地、絶望と希望が渦巻く宇宙の再生地点。
 ・・・惑星「エンドレスイリュージョン」

「・・・マザーが残した囚人惑星破壊システム。このエネルギーを使い、近辺の時系列を圧縮し歴史をやり直します。・・・つまり、死んだ人間が生き返る。・・・私はいなくなり、あなたの花嫁は生き返る。世界は平和になる・・・。あなたにとっても、この星にとっても素晴らしくご都合のよろしい世界になるのです。・・・最後にあなたの友達に・・・友達になりたいのですよ」
ゆっくりと「ヴァン」の「DANN of Thursday」を左右から包み込もうとする「カギ爪の男」の鎧「バースデーシステム」。無言で話を聞いていた「ヴァン」ですが、彼はその手をはじき飛ばします。
エレナは死んだ!・・・お前が殺したんだ!・・・俺からエレナの死まで奪うつもりか?・・・死んだ奴はなぁ・・・絶対に生き返らないんだっ!・・・エレナの敵ぃっ!」
完全に起動した「バースデーシステム」を叩き斬ろうとする「ヴァン」でしたが、天より降り来るシールドに防がれその中に一時取り込まれてしまいます。
「・・・私の話を聞いていましたか?・・・そうか、わかった!・・・君はつまり・・・バカなんだ!
幾度斬りかかろうと突破できないシールド、「DANN」と「バースデーシステム」のあまりにも巨大なスケールの差・・・「ヴァン」を「バカ」と何度も連呼しつつ、「カギ爪の男」は鎧の巨大な手で「DANN」を握り、つぶしにかかります。
※確かに「ヴァン」は「バカ」です。・・・が、彼の言うとおり「死んだ人間は決して蘇らない」。仮に生命が宿り、元の姿に見えたとしても、「カギ爪の男」の見えない意志が宿った「エレナ」は、「ヴァン」の愛した「エレナ」とは別の存在なのです。

「・・・どくんだ、ウェンディ。・・・なぜ邪魔をする?・・・同志の夢みた世界は、皆が望んだ幸せ・・・」
近づいてくる「ミハエル」に拳銃を構えたままの「ウェンディ」。震える手で銃を握りながら、彼女は訴えかけます。「幸せしかない世界なんておかしい。そんな幸せは・・・ないのと同じ」と。
「・・・誰かに無理矢理なんて間違っている。そんなの幸せじゃない・・・ただの心の暴力だわ」
「ウェンディ」の言葉に機嫌が悪くなる「ミハエル」。乱暴な口調で彼女をどかし、施設内部へと入ろうとします。そこへ打ち込まれる1発の銃弾・・・。
「・・・ウェンディ」
拳銃に残された最後の銃弾は、「ミハエル」の右腕を貫通しました。血を流しながら、それでも進みゆく「ミハエル」を身体で止める「ウェンディ」。兄を思う彼女の言葉を、しかし「ミハエル」は聞き届けません。
「・・・あの人は世界や夢という言葉で誤魔化して、本当のみんなを見ていないのよ!・・・自分のわがままを押しつけるだけの人を兄さん・・・ただ信じたいだけなんだわ・・・あんな偽物を!
不機嫌な顔で「ウェンディ」の言葉を聞いていた「ミハエル」ですが、「偽物」という彼女の言葉に表情を一変させます。まるで鬼の形相で「ウェンディ」の首へと左手を伸ばし、彼女の首を絞める「ミハエル」。
「同志を否定すると言うことは・・・僕を否定すると言うことか!」
徐々にとぎれていく「ウェンディ」の意識。瞳孔が開き、彼女の生命までもが危機に陥ろうとした時・・・「カプッ」。「カメオ」の小さな口が「ミハエル」の左手を噛み、すんでの所で彼は「ウェンディ」を離します。自分のしたことを信じられないのか、焦点の定まらない目で立ちつくす「ミハエル」。
※「ミハエル」を心酔させる「カギ爪の男」。不遇の時に出会い、彼に救いを見たのでしょうが、そこまで信じさせるのか・・・。やはり「ウェンディ」の言葉通り「信じたかった」のが本当なのか。

「ヴァンくん、君は純粋だなぁ・・・。勝算など考えない純粋な衝動・・・そうでなくては、人は夢など見られないものです」
片腕1本で押さえられ、身動きひとつ取れない「DANN」。鎧に加えられた衝撃は、そのまま「ヴァン」へとフィードバックしていきます。
「ぐはぁっ・・・このっ・・・」
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「兄さんは僕のあこがれで、僕は兄さんの背中ばかり追いかけてきました。・・・でも、これから何を追いかければいいのでしょうね
「カギ爪の男」の計画を技術面から破壊する作業を続けながら、独り言のようにつぶやく「ジョシュア」。銃を持って見張りに立っている「ユキコ」は、追いかける必要はないと応えます。
「・・・お兄さんだって、本当は静かに暮らしたかったはずよ。・・・普通の暮らしの中にも、生きる意味はあるわ。・・・無理しなくても、あなたにはあなたのやり方があると思う」
力業の「ヴァン」「プリシラ」「ネロ」&知性の「ジョシュア」&感情の「カルメン99」「ウェンディ」。全員の力を合わせないとラスボスは倒せなさそうです。

「・・・ヴァンくん、最後に君と出会えて良かった。・・・バカがこれほど興味深いこととは知りませんでしたよ
叩きつけられ地面にうつぶせになった「DANN」。そして搭乗者の「ヴァン」。「カギ爪の男」の言葉にも、彼は起きあがろうとはしません。いや・・・もう起きあがれないのか?
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「59・・・58・・・57・・・」
女性の、しかし明らかに機械的なカウントダウンが辺り一面に鳴り響いていました。「ワンオーワン」の群れと相対していた「プリシラ」、「ネロ」達にもその声は耳に届きます。
「何か始めやがった!?」
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「始まった・・・。私たちの勝ちです・・・うふっ・・・うふふふふっ・・・」
地下へも響くカウントダウンに勝利の笑みを浮かべる「ファサリナ」。まさか「ヴァン」が倒されたのかと心配をする「カルメン99」。
※余り感想には書いてきませんでしたが、もちろん「プリシラ」や「カルメン99」達も頑張っています。

これが走馬燈か?・・・現在から過去へとゆっくりと辿られていく記憶の連鎖。今まで戦ってきた敵、仲間、ライバル、そして「ウェンディ」。・・・過去へ戻っていく記憶の中、彼女を見て「ヴァン」の脳裏に浮かんだのは「幸せなお嫁さん」という言葉・・・そして呼び起こされるのは、彼が愛したひとりの女性。
「エレナァアッ!」
天を貫く白色の光、眩く輝く柱の中で立ち上がるは「DANN of Thursday」。

「ヴァン・・・」
「そうだ、それでこそ・・・俺たちの弟子だ」
シールドの向こうで見守る「プリシラ」達の前で「ヴァン」は剣を持った右手を掲げあげます。
「な、なんだあれは・・・?」

「バースデーシステム」に絶大な自信を持っている研究者達。彼らの表情が歪むほどに、予想値を、理論値を大幅に超えた「ヴァン」の能力。
オーバーフロー・・・恐らく、欠番メンバはもともと・・・改造などしなくても動かせる能力があったとしか・・・マザーの技術と・・・新たな可能性の融合・・・」
光の柱が赤色に染まり、そのまま一気に「バースデーシステム」へと斬りかかる「DANN」。これまで決して破れなかった・・・越えることのできなかったシールドを突破するそのエネルギー!
「・・・急いでください。カウントダウンを早めて・・・えっ」
システムに表示される警告メッセージ「STANDBY POWER ON」。「やった!」と拳をあげる「ジョシュア」。彼の手によりメインに繋がるラインはカット!
さらに、不測の事態に動揺する「ファサリナ」の隙をついて触媒を破壊していく「カルメン99」!
「止めなさい、ヴァンくん・・・このままでは計画が水泡に・・・どうしてあなたはこんなことを・・・どうして・・・
「決まっているだろう・・・それはな・・・お前が・・・俺を怒らせたからだあぁっ!」
最後の一撃を「バースデーシステム」に叩きつける「ヴァン」。「レイ」が止め、今再び稼働を始めた「祝福の鐘」が・・・完全に停止しました。
「・・・信号消失。プリズンプラネットデストロイヤー・・・離脱を・・・始めました。各セクションシステム・・・補修不可能。・・・並びに・・・計画続行・・・不可能
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!・・・まさに胸をすく展開!・・・これを見るために25エピソード見続けてきたと言っても過言ではない!!

彼女が目を覚ました時、目の前に広がるのは苦痛に顔を歪める兄の表情。しかし、その目には先ほどまで見えていた狂気の光は・・・消えていました。
「兄さん・・・」
落下する壁や天井の瓦礫から身をはって「ウェンディ」を守り抜いた「ミハエル」。彼の背中には人の身体ほどあるコンクリートが落ちていたのです。
「・・・ウェンディ・・・お前が正しいのかも知れない。・・・でも僕が選んだ道も正しいと思うんだ。・・・計画がなくなっても、僕は僕の道を進みたい。だから・・・お前はお前の道を。・・・お前に、持っていて欲しいんだ」
一度は取り上げた拳銃を、再度「ウェンディ」へと差し出す「ミハエル」。彼女も「わかった」と言い、それを受け取ります。
「カメオ・・・ウェンディを頼むよ」
自分を救ってくれた「カメオ」に妹のことを頼み、一歩、また一歩とその場を離れていく「ミハエル」。
「さようなら・・・兄さん」
彼女はただ、兄の背中を見守るだけでした。
※全員が幸せになる世界を創る。普通は妄言としか聞こえない言葉を、信じさせる能力が「カギ爪の男」にあった。そして彼も信じたかった・・・ということなのでしょう。

「・・・やり直しです!・・・皆さん聞いてください。今回の計画はヴァンくんの活躍によって頓挫しました。遺憾ではありますが、事実です。・・・そこでもう一度計画を最初からやり直します。・・・ああ・・・私は嬉しい。また皆さんと歩めるとは・・・。夢を叶えるその日まで、私は何があっても死にません!
片手を伸ばして「DANN」を退けた「カギ爪の男」。彼の言葉に「死ねぇぇえっ!」と特攻する「ヴァン」。
「・・・彼こそ、新計画にとっての最初の友人として迎えたいと思います。前計画に欠けていたファクター、また代表として・・・。ヴァンくん、ありがとう、ありがとう・・・」
何度も斬りつける「ヴァン」の攻撃をかわしながら、自分の言葉に酔いしれる「カギ爪の男」。「ワンオーワン」を全滅させた「ブラウニー」、「エルドラソル」の力を借りながら、まるで釈迦に対する孫悟空のように、巨大な「バースデーシステム」へと挑みゆく「ヴァン」。彼の一撃はシールドに弾かれ、「DANN」ごと「バースデーシステム」の上空へと飛ばされます。
「ヴァーンッ!」
そこにタンダーで駆けつけた「ウェンディ」。
「DANN」の向こうに見える「ヴァン」へと頷き、彼もまた鎧の中から「ウェンディ」の姿を確認します。
「うぁあっ・・・死ねぇええぇえぇっ!」

※死に至る病が絶望ならば、彼はそれを知らない人間。・・・吹き出しそうになりましたよ。「カギ爪の男」・・・恐るべし。(^_^;)。

「バースデーシステム」の頭上からコクピットまで、一気に切り裂いた「DANN of Thursday」。意図的に避けたのか、彼の持つ運の強さか、「カギ爪の男」は傷ひとつ負わず無事でした。「DANN」を降り、直接コクピット内へ歩み寄る「ヴァン」を祝福する「カギ爪の男」。
「・・・ヴァンくん、私はあなたを・・・愛しています」

ひと言も言葉を発さずに「ヴァン」は刀を一閃。床に落ちた帽子を持ち上げると、その向こうには「カギ爪の男」の右腕が突き刺さっていました。ゆっくりとずれていく「バースデーシステム」の玉座、そして「カギ爪の男」自身の肉体・・・。彼の運の強さは・・・ここで完全についえたのです
「同志が・・・崩御なされた・・・」
※本当は「レイ」の1発の銃弾から「カギ爪の男」の命運は尽きていたのかも知れません。「ヴァン」が自身の手でケリをつけたくて「DANN」の刀を止めたと考える方が自然ですしね。

施設内に流れる「CASE DC」のキーコード。それは「カギ爪の男」の消滅を意味します。
「・・・殺してください。・・・もう、生きる理由が・・・ない
「カルメン99」に担がれたまま「カギ爪の男」が亡くなったことを知った「ファサリナ」は、力無くその場へと崩れ落ちます。
「あっそう・・・わかったわ」
武器を構える「カルメン99」に「離れろ・・・」とかけられる男の声。

「・・・ファサリナさんから・・・その人を・・・ぐっ・・・その・・・人を・・・」
血が流れ出る右手で無理に刀を構える「ミハエル」。「カルメン99」が「ファサリナ」を殺す気がないことを確認すると、彼もまたその場へと崩れます。
「ミハエルくん・・・ミハエルくん!・・・しっかりして、ねぇ・・・ミハエルくん・・・大丈夫よ、今、救護室を押さえるから・・・」
先ほどまでとはうってかわり、「ミハエル」へと駆け寄る「ファサリナ」。その姿を見た「カルメン99」はため息をつきながらその場を離れます。
「・・・あなたが生きる理由なんて、それで十分でしょう。生き延びてよね・・・それがあなたの・・・」
言葉の途中に聞こえた巨大な落下音。思わず「カルメン99」が振り返ると、さきほどまでふたりが居た場所を巨大な落盤が塞いでいました。
「・・・本当・・・憎らしいほど素直で・・・どこまでもムカつく女・・・」
※・・・って、えぇぇえっ・・・。亡くなったんですかね・・・ふたりとも。(T_T)。

「レディースアンドジェントルマン・・・アンド、おじいちゃん。そんなブルーな顔じゃあ、海は応えてくれないよ」
全てに抜かりのない「カルメン99」が契約しておいた「キャプテンカイジ」と合流し、脱出ルートを確保した「ヴァン」達全員。
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「乾杯ぁいっ!」
ベッドで寝込む「ヴァン」と「ウェンディ」を抜きに、祝勝会を始める「カルメン99」達。
起きてきた「ヴァン」はそれには加わらず、ひとり歩いていきます。
DANNには別の衛星の座標を設定しておきました。音声入力だったんですね、あれ」
外へ出てきた「ヴァン」に話しかける「ジョシュア」。「ヴァン」は素直に礼を言います。
「・・・世話になったな。・・・なあ、お前、これからどうする?」
「ヴァン」の問いに「ジョシュア」は水上都市「ムーニェル」に行って「サルベージ組合」に「レイ」と「ヴォルケイン」の引き上げをお願いすると答えます。
「はぁっ?・・・何百年かかるかわからないぞ
「ユキコさんも手伝ってくれますし、どれだけかかってもやります!」
「ジョシュア」の表情に確固たる決意を見た「ヴァン」。少し微笑み「頑張れ」と声をかけ、「DANN of Thursday」の元へと歩いてゆきます。
「・・・ヴァンさんも・・・お元気で」

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「これで全員ね。上のふたりを起こしてくるわ」
皆の場所へと戻ってきた「ジョシュア」は、「ユキコ」の言葉に「でも・・・」と言い淀みます。
「・・・行ったか?」
「パリヨ」の言葉に、「何が?」と返す「プリシラ」
。そこへひとり降りてくる「ウェンディ」。
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「そんなのない!・・・黙って行っちゃうなんて・・・どうしてっ!」
憤る「プリシラ」。
泣きながら「ブラウニー」の元へと走り出します。
「・・・ヴァン。私、ヨアンナのところに戻るね。戻るけど・・・また会いに行くよ。答えをもらいに
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「はぁい」
応急修理を済ませたタンダーに乗って「ヴァン」を追いかけてきた「カルメン99」。その場へ「ウェンディ」を下ろします。
私はここでお別れ。これから死ぬほど枷がなきゃいけないんでね」
そのまま飛び去ろうとする「カルメン99」にお礼を言う「ウェンディ」と「ヴァン」。
「今までお世話になりました。・・・お元気で」
「ああ・・・ありがとうな、カルメン
自分の名前を呼ぶ「ヴァン」に驚きの表情を隠せない「カルメン99」。彼女は笑いだし・・・
「ねえ、ヴァン・・・私、あなたのこと好きだったみたい。・・・それだけ。じゃあ・・・またね」
※「カルメン99」も少しだけ、「素直」になれましたね。(^_^)。

「なあ、お前・・・背が伸びたか?・・・初めて会った時はガキだったのになぁ」
腰掛け、ちょっと「ウェンディ」を見上げる「ヴァン」。彼女は「これからどうするの?」と尋ねます。
「ああ・・・まあ、ゆっくり考えるさ。・・・じゃあな
「あっ・・・待ってよ・・・」
「ウェンディ」の言葉に立ち止まる「ヴァン」。しかし、彼は振り返りません。

そして、「ウェンディ」はその場でちょっと考えた後、後ろを向き、歩き・・・やがて走り出していきます。
彼女が次に振り返った時、「DANN of Thursday」は上空へと消えていきました。
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「それが・・・ヴァンを見た最後です」
ちょっと大人になった「ウェンディ」は、そう話を締めました。
「大変、参考になりました」と手帳を閉じる目の前の記者。
「不死身のヴァン・・・彼が、亀を怖いとは。・・・もっともこの大きさでは仕方がありませんな」
まるでゾウガメのような大きさへと成長した「カメオ」。「ウェンディ」は笑って「その頃は小さかったのだけれど・・・」と話し、「ヴァン」の好みに合わせた料理を振る舞います。
「辛ぁあいっ」
「・・・彼が来たら、ご馳走しようと思っているんですが・・・」
ちょっとだけ寂しそうな表情を見せる「ウェンディ」。そんな彼女の言葉に、記者は興味を示します。
「ほう・・・ではロックストーンで見つかった黒ずくめの男の死体は・・・ヴァンではないと?・・・実は、関係者全員が同じ意見なんですよ」
「そうでしょうね。だって、世界を救ったヒーローなんですから。・・・だから、きっといつか会えます
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カラン・・・。
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その時、ドアを開ける音が聞こえました。そこには、くたびれた様子で声をかけてくる男がひとり。
「すみません。何か食いものとミルクを
・・・うわぁあっ」
「カメオ」に驚いて写真の乾板を落とす男・・・振り返り、その男を見て驚く「ウェンディ」。
「えぇっ・・・」
「ああっ・・・」

あえて最後の「男」については触れませんが、まあバレバレですよね。「ミハエル」と「ファサリナ」の最後にちょっと納得がいかないのですが、後は素晴らしい「ハッピーエンド」でした。全26エピソード、半年ほどの旅でしたが・・・楽しませて頂きました。
最後まで「カギ爪の男」を倒し、復讐を遂げるというシンプルな目的で走りきったのは、良かったと思います。おかげで、惑星「エンドレスイリュージョン」、「オリジナルセブン」を中心とした難しい専門用語も、あまり気にすることなく楽しめましたし、もっと知りたい人は「ガン×ソード」公式ホームページの会員になれば、用語集などを見られますしね。
本当、半年間、ありがとうございました。

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ガン×ソード_TV25

ep.XXV「バカがヨロイでやってくる」

「中川幸太郎」の音楽が格好良いオープニングを見るのもあと2回。そして、今回から「レイ」が影絵に・・・あれ?なっていないや。
まあ、何はともかくラス前の「ガン×ソード」盛り上がっていきますよ~。(^_^)。

ひとりの優しい男が死んだ・・・。「レイ」の最後の銃弾により、「夢」を止められてしまった「カギ爪の男」。兄の死で半ば放心状態の「ジョシュア」を捕えはしましたが、自分の未熟さに恥じ入る「ミハエル」。覇気のないふたりの男が話題にしていたのは「ヴァン」の行方
「戦闘中に離れてしまったので・・・大気圏で燃え尽きたか、どことも知れない場所に、墜落したのでしょう
「ミハエル」の報告に「そうですか」とだけ返した「カギ爪の男」。やはり「夢」を無くした影響は大きいのか・・・。
そこへ研究者からひとつの朗報が入り、彼の表情は一変します。
「・・・同志、システムの破損状況がわかりました。多少時間は必要ですが、修復は・・・可能です
「素晴らしい!直ちに取りかかってください」
※流石に「夢の終わり」とはいきませんでした。(T_T)。「ヴァン」達には「レイ」が稼いだ時間を有効に使って欲しいものですが・・・。

「ジョシュア」捕らわるの報を耳にした「カルメン99」、「ウェンディ」、「ユキコ」の別動部隊。さっそくの救出を進言する「ユキコ」ですが「カルメン99」の「慎重に行動しないと共倒れになる」という言葉に行動を自重します。そんなふたりの会話を聞きながらも兄「ミハエル」を気にかける「ウェンディ」
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その「ミハエル」は「ファサリナ」からの通信に驚き、喜んでいました。
「・・・ファサリナさん、無事だったんですか!?」

愛機「ダリア」こそ破壊されたものの、その身体は無事だった「ファサリナ」。彼女は地下から戻ると言い、「カギ爪の男」と本計画を「ミハエル」にゆだねます。
※丈夫だなぁ「ファサリナ」。彼女は改造されている「ヴァン」と違って、鎧無しでも生命維持に問題はないのでしょうね。

「カギ爪の男」へと告げられたシステム再稼働への時間「47分」。「レイ」が命を賭けて得た時を無駄にしないために動き始める「カルメン99」達。
「・・・私は地下の動力系統を探るから、ユキコ、あなたはジョシュアを頼むわ。・・・ウェンディ、あなたはここでタンダーを待機させて、45分後に16番の入り口へ乗り付けて
自分も乗り込むという「ウェンディ」を抱きしめる「カルメン99」。
「あなたは自分がすべき事をやりなさい。・・・こんなバカ騒ぎにはケリをつけて、早く帰りましょう
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その気持ちは囚われの身となった「ジョシュア」が一番強く、激しいものでした。
「・・・兄さんの死は無駄じゃない!・・・僕が、無駄にはさせないっ!」
※吼える「ジョシュア」。普段の彼とは別人のよう。兄弟の絆は私の想像以上に強く、太いものだったようです。

「同志、予定の11分前ですが、システムの修復が完了しました
その報告にニンマリと微笑みを浮かべる「カギ爪の男」。計画の5分間前倒しが放送され、焦るのは「カルメン99」。
勝手に早めないでよっ・・・こっちにも・・・都合が・・・あるんだから。・・・何・・・ここ・・・!?」
爆弾を仕掛けながら走る彼女がたどり着いた先は、「オルフェの花」が多数並べられた倉庫。
「ムカツク花・・・」
親友を、故郷を地獄へと突き落とした花を前に、心中穏やかでない「カルメン99」。そこへひとりの女性が声をかけます。
「・・・暴れないでくださいね。この触媒が粒子記憶素子を誘導して、同志の意志を世界中に植え付けるのですから」
そう、地下のルートから登ってきた「ファサリナ」と、地下の動力系統を調査していた「カルメン99」。この物語で何度も相対した女性ふたり、運命の再会です。
※「ヴァン」VS「ミハエル」の決着も楽しみですが、このふたりの対決も非常に決着が楽しみですね。(^_^)。

「そうですか・・・僕のために」
なんとか「ジョシュア」と合流できた「ユキコ」。ここを出ましょうと言う彼女の言葉を、「ありがとう」と言いながらも「ジョシュア」は断ります。
「・・・僕はまだやらなきゃならないことがあるんです。カギ爪の人の鎧を止めないと
---
その間にも「鎧」へ乗り込んでいく「カギ爪の男」。「生誕祭」も最終ステージへ突入し、もう彼の夢を止める術はないのか?
「カギ爪の男」は微笑み、「ミハエル」は安堵の表情を浮かべ、「ウェンディ」は空を心配そうに見上げます。その目にとまる一筋の十字の光、天より落ちてくる光の正体は・・・。
「・・・ぁぁあっ!」
※登場ですか?・・・この2週ほど出番の無かったあの男が登場ですか!?(^_^;)。

上空より「カギ爪の男」の「鎧」目前へと落下した見覚えのある機体。コネクタリンクが不安定となり警告を告げるシステム、驚愕の表情を見せる「カギ爪の男」。
落下の振動は基地へと伝わり、「カルメン99」が手にしていた起爆スイッチを落とし(?)、「ジョシュア」達へ事態の急変を告げます。
「たぶん・・・帰ってきたんですよ、あの人が!
そう、少女の震える瞳が見つめる鎧は「DANN of Thursday」。搭乗者は・・・「ヴァン」!
「俺がわかるか!?・・・人呼んで・・・ぐあっ・・・手前、バカ兄貴!?・・・なんで勝手に生きてやがる!」
名乗りを「Saudade of Sunday」の特攻により中断された「ヴァン」。第2の決戦が空中で勃発!!
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「あのバカが戻ったみたいね」
「・・・問題はありません。ミハエルくん達がなんとかしてくれます」
対峙を続けながらも、地下放送により状況を把握する「カルメン99」と「ファサリナ」。
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「様子が変だ。・・・奴め、帰ってきたな」
「正義の魂が受け継がれるな・・・」
「エネルギーももう無い。・・・これで安心して眠れるな」
「ワンオーワン」との死闘に倒れ、力尽きようとしている「エルドラV」。そして「ネロ」達・・・。
「それは勇者の台詞じゃないな・・・世界はまだ救われていない。なら俺たちのやることはひとつだよ」
そこへ声をかける男がひとり。・・・彼の名は「カルロス」。
平時は力を蓄え、危機あらば目覚める漢の登場だぁっ! (おい
その拳で非常電源を起動させた「カルロス」。再び目覚めた「エルドラV」、そして勇者達。
「・・・さあどうする?生きている以上、まだやれることはあるはずだ!
※勇者の言葉は倒れた「プリシラ」にも伝わったか!?

似たもの同士だった「ヴァン」と「ミハエル」。人の気持ちを理解せず、自らがやることのみに命を燃やす両者の激突。
「引っ込めバカッ!」

声を揃えて叫ぶ両者、その戦いは熾烈なれど、勢いは、戦いの流れは完全に「ヴァン」!
自らの刀を空中で自在に操り、ビーム兵器など蹴散らして襲いかかる「DANN」。欠番メンバの底力か、改造人間の意地か、最強の鎧「Saudade」を圧倒する「DANN」に翻弄され続ける「ミハエル」。
「お前は俺の敵じゃない!」心の叫びが刀へと伝わり、その刃が「Saudade」をVの字へと切り裂きます。見よ!あれこそが「エルドラV」より伝えられた伝説の剣、勇者「エルドラダン」が放つ最強の剣、「エルドラヴィクトリー斬り」だぁっ!! (大幅に嘘
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「同志!Saudadeの反応が消えました!」
「あら、そうですか」
「ヴァン」VS「ミハエル」の戦いは終始「ヴァン」が押し気味で終わりましたね。やはり必殺技がなかったのが敗因か? (違

「バースデーシステム」が完全に起動した今、「Saudade」はもはや不要。計画を続行する「カギ爪の男」の前に登場するのは勇者達。
完全復活した「エルドラソル」、そして「ブラウニー」。
「ワンオーワン」とバリアによる包囲を正面突破しようとする彼ら熱い連中。そして上空を一気に飛び越えるのは「DANN of Thursday」。
「待たせたなぁっ!・・・さあっ、続きだぁっ!」
「ええ・・・続けましょう」

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一方、「ユキコ」とともに設備内の一室を占拠した「ジョシュア」。彼なりの方法で「カギ爪の男」の夢を止めにかかります。
「メインのラインを探して、分断します。・・・そうすれば、鎧が残っても、カギ爪の計画はお終いです
黙々と作業を続ける「ジョシュア」に「レイ」の敵は「ヴァン」が取ってくれると声をかける「ユキコ」。しかし、彼は「兄は敵討ちを望んでいない」と応えます。
「・・・兄さんは最後、僕をジョッシュと呼びました。昔の呼び名です。・・・兄さんは最後、満足していたと思うんです。その最後を汚されたくないんです。だから弟として、自分のできることをするんです。・・・僕は世界を守りたい。兄さんが救ったこの世界を・・・」
自分がこの場に残るからと、帰るように促す「ジョシュア」。彼の決意を目にした「ユキコ」は自分が守ると伝えます。
※色々と準備中の「ジョシュア」。奴の首を取るのは「ヴァン」に任せて、夢を完全に奪っちゃえ!

「ぶっ殺す前に聞いておくか・・・レイの野郎はどうした?」
最後の戦いを前に宿敵のことを問い尋ねる「ヴァン」。「カギ爪の男」の回答に、彼は何を思ったか。
見事でした。彼がいなければ世界はとっくに変わったでしょう」
「そうか、お前は運が悪い。・・・俺は奴ほど善人じゃねぇ。バラバラにしてやる!
---
そして地下での女の戦い。執拗に自分を狙い、戦い続ける「カルメン99」に、「ファサリナ」は聞きます。何がそこまでさせるのか・・・と。
「ハエッタのこと、忘れてないでしょうね?・・・それに、あんた可愛いじゃない。好きなことになりふり構わず突っ込んで、好きな男を好きだと言えて、残酷だけど素直に生きている。・・・悔しいけれど、とっても可愛いわ
「・・・いい加減にしてください。それは只の嫉妬です
「カルメン99」の言葉にはビックリ。・・・「ファサリナ」もたいした女性に見込まれちゃったもんです。(^_^;)。

「・・・私の命を使えば、もっと素敵なことができますよ。夢に向かうその執念、あなたは本当に素晴らしい。・・・だからプレゼントを差し上げます。あなたの婚約者を・・・生き返らせます
「カギ爪の男」の命を取る、復讐心でここまで来た「ヴァン」に突きつけられるひとつの提案。流石に驚愕の表情を見せる「ヴァン」ですが・・・。
---
一方、「ミハエル」の銃、そこに残った1発の弾丸を見つめる「ウェンディ」。彼女はひとりの男性を見つけ「タンダー」を飛ばします。
「妨害者か?・・・鎧を持たない私なら止められるとでも・・・・・・ウェンディ
「ミハエル」の前に降り立った「ウェンディ」。ただひと言「止まって」と伝えます。
「今、お前に構っている暇はない。やらねばならないことがある」

先を急ぐ「ミハエル」に突きつけられる銃口。ゆっくりと目を開けて兄を見つめる妹。
「・・・私もよ」

復讐に決着をつけるのは「ヴァン」、兄とケリをつけるのは「ウェンディ」、女の戦いを決めるのは「カルメン99」、夢を止めるのは「ジョシュア」(だったら嬉しい)。次回、いよいよ最終回「タキシードは明日に舞う」。放送時間がいつもと違うので要チェックやっ!(^_^)!
 【ガン×ソード 最終回】
 放送時間:12月26日(月)
 深夜26時00分~26時30分

Turn in next time for more action and adventure! Are you ready?

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ガン×ソード_TV24

ep.XXIV「夢の終わり」

オープニング、大気を覆う流体の影に怯え、逃げまどう市民の群れ。天を絶望が覆う時、人はどこに逃げればよいのでしょう。果たして最後の時が来るのか・・・。

「レイ」達の足止めを行っていた「ファサリナ」、そして「ワンオーワン」。途中「バースディ」が起動するとの連絡を受け、一時「ファサリナ」は撤退します。
今が進軍の時と足を進める「ホバーベース」。後方に次々と登場する「ワンオーワン」の相手は「ネロ」達「エルドラV」と「プリシラ」が操る「ブラウニー」が務めることに。
「美味しいところは残しておけよ」
「・・・ならば、早く敵を排除することだ」
彼なりの気遣いの言葉を残して「ホバーベース」とともに進む「レイ」。多勢に無勢・・・不利な戦いを強いられる「エルドラV」と「ブラウニー」ですが、ここが辛抱のしどころと気合いを入れ直します。
※「ヴァン」との結婚を許されて頬を染める「プリシラ」萌え。でも彼女の言うとおり、まずはデートからですよ。(^_^;)。 (って「ウェンディ」の立場は?

「バースディ・・・誕生日とは心躍る名前ですよね。私の棺から新世界が・・・」
巨大な顔・・・かと思えば、研究者をして潜在スペックが「オリジナルセブン」を越えると言わしめる鎧を「ブレインスタイル(脳はコントロール?)」で操縦する「カギ爪の男」。「ファサリナ」が見守る中、システムの要「祝福の鐘」を用いて「生誕祭」を開始しました。
「ファーストパーティ・・・オープン。・・・生誕祭を始めます」
テラフォーミング(惑星改造技術)をも用いた大規模な「エンドレスイリュージョン」へのアクションは、周囲の環境にも地割れ、地震、地殻変動など多大な影響を与えてゆきます。
そして、光の柱が発生している地点を中心に海上からゆっくりと浮かび上がっていく十字型の島。
「・・・プリズンプラネットデストロイヤーへの介入終了。本計画に合わせ、システムの部分変更作業に入る」
※専門用語ラァッシュッ!・・・月に眠るプリズンなんとか装置と接続して、惑星改造を行おうというのでしょうか。(?_?)

「・・・先ほどは失礼しました。さあ、続きをいたしましょうか・・・」
再び「レイ」と「ホバーベース」の前に姿を現した「ファサリナ」。「ジョシュア」の機転により彼女の姿勢を崩したあと、「レイ」の操る「ヴォルケイン」が超ロングバレルのビームランチャーを構えます。
「軸線上です!・・・Go!」

放たれる圧倒的質量の光線!・・・しかし「ファサリナ」は「あたらなければ、どうということはない!(違」と軸線上から「ダリア」を逸らします。
「それはどうかなっ!」
そこへ飛び込んできたのは「レイ」の鎧「ヴォルケイン」でした。その機体につけられたマントは光線の軌道を逸らし、「ダリア」のシールドを破壊して見事「ファサリナ」に命中!
※あのマントは対「オリジナルセブン」用の切り札だったんですね。確かに今までも光線を跳ね返してきましたし、そこまで読んでの作戦だったとは。(^_^)。

致命傷を与えるには至りませんでしたが、明らかにダメージを受けた「ダリア」を「レイ」はひとりで追いつめます。ほとんど目の見えない身体で戦い続ける「レイ」。
「・・・私たちは同志の夢を守るために戦っている。命は、守るものを持つ方が強いのです」
「ファサリナ」の言葉を「正義の味方みたいな言いぐさ」と受け付けない「レイ」は自分の思いを吐露します。
「・・・俺にも夢があった。ひとりの女と平和に、穏やかに暮らしたい。そんなささやかな夢だった。・・・それをあの男が引き裂いた。自分に協力しないという、ただそれだけでだ!・・・なあ、どうなる?・・・夢を奪われた者は・・・その先どうなると思う?
まさに死闘。・・・魂の削りあい、命のやりとりを繰り広げる「レイ」と「ファサリナ」。前の戦闘時に見せた余裕は、既に「ファサリナ」から消え去っていました。「オリジナルセブン」の光学兵器の元になった技術、その粋が結集された「ヴォルケイン」は、「ダリア」に一歩も引けを取りません。
互いの鎧を砕きながら続けられた戦いは、兄の身を案じた「ジョシュア」の出現により、まさに紙一重で「レイ」の勝利に終わります。
さようなら「ファサリナ」!?。(T_T)。・・・最後まで「カギ爪の男」を守ろうとするその意志、その執念にも近い感情は、見ている私にも感じ取れました。

第三ステージへ突入した「生誕祭」。鼻歌を歌う「カギ爪の男」の目に映っているのは・・・彼が信じる未来の世界か。
いざ最終ステージへと足をかけた「カギ爪の男」。そこへ特攻をかけるのは、「ファサリナ」という最終防衛ラインを突破した男「レイ」
止まっていた時間を進めるために、最後の壁を乗り越えるために・・・「ジョシュア」を下ろし、命をかけたその行為は成就するのか。
「あぁ・・・やっぱり障壁が。・・・しかし、夢が私を殺させない。さあいらっしゃい!・・・あなたこそ新世界の輝きです」
狂気の笑みを浮かべる「カギ爪の男」。
その言葉を実証するかのように、天より降りきたるは「ミハエル」の搭乗した「Saudade of Sunday」。ステージを破壊しようと特攻する「ホバーベース」に、「ヴォルケイン」に攻撃をしかける「ミハエル」
「・・・許せ、ヴォルケイン」
「レイ」は愛しい人「シノ」によって創られた「ヴォルケイン」に最後の指令を送ります。その蓄えたエネルギーとともに「Saudade」を巻き込んで自爆する「ヴォルケイン」。
「・・・あれれ?」
※あと一歩、「ミハエル」の邪魔さえなければ、ステージごと「カギ爪の男」を破壊できたのに・・・惜しい!「Saudade」はこれでも無傷なんだろうなぁ。(^_^;)。

たび重なる不測の事態に、計画の中止を提案するスタッフ。そしてそれを拒む「カギ爪の男」。
「いやですよ、ここまで来て。・・・それに、帰してくれそうにありません」

霞む視力、その眼が見つめるのは、ステージ上部の「カギ爪の男」ただひとり。立ちふさがる敵を倒しながら、一歩、また一歩と近づいてゆく「レイ」。
「・・・生は死、死は無限・・・それは連なる命の鎖。さあ、罪人達よ、産まれながらの愚者達よ。祝福しよう、刮目しよう!・・・今日は世界が終わる日だ。積み上げた罪悪を頭上へ掲げよう。・・・そしてその先に新たな夢が空から届くのを待とうではないか
何発も拳銃を撃ちながら「カギ爪の男」への階段を登り続ける「レイ」。しかし、運命の悪戯か、彼の視力では「カギ爪の男」を銃口の先に捕えることはできません。そして、ようやく手の届く距離に来た時、最終ステージ完了のランプが、静かに点灯しました。
「・・・残念ながら、ここで終わりです。これ以上あなたに付き合う時間はない。・・・これから長年の夢が花開くので・・・」
「夢を・・・夢を奪われた者はどうなるか知っているか?・・・どうにもならない。決して埋まらない苦しみに・・・怒りに・・・悲しさに・・・心と体をさいなまれるんだ・・・それがどれほど苦しいか・・・選べ!・・・夢を取るか、命を守るか!
最後の銃弾が、「レイ」の銃から放たれました。真っ直ぐに「カギ爪の男」へと飛んでいく銃弾。しかし、何気なく振り返った彼の「カギ爪」に、銃弾は弾かれてしまいます。全ては終わった・・・。
「残念でしたね」
余裕ではなく自然体。いつもの表情を浮かべる「カギ爪の男」に「これでいい」と満足そうにつぶやく「レイ」。「カギ爪の男」が右手を見ると、そこには銃弾がかすった傷が残っています。
『なんだ、少し傷が付いてしまった。彼はこれで満足したのか?』
「カギ爪の男」の心の声は、そう囁いたのでしょうか。それでも、ふとステージ上部の「祝福の鐘」を見上げる「カギ爪の男」。それまでの自然体が、次の瞬間に崩れ去ります。

---
『な ん だ あ れ は ?』
---
さきほど弾いた銃弾、ほんの小さな1センチ程度の銃弾。もはや人の命を奪う能力も持たない銃弾が、「祝福の鐘」の最重要機構に挟まっていたのです。「カギ爪の男」の夢を止めていたのです。
けたたましく鳴り響くエラー音、慌てふためくスタッフ。その音は「レイ」に聞こえませんが、「カギ爪の男」の表情が全てを物語っていました。
「・・・お前の夢は、終わった」
駆けつけた警備員の銃弾を受け、宙に舞う「レイ」。
新世界の創造を夢みて、初めて運命に裏切られた・・・「カギ爪の男」の表情を見て、安らかな表情を浮かべる「レイ」。もう彼の肉体は、打ち込まれる銃弾の痛みを、その心に伝えることはありません。「ジョシュア」に「ありがとう」と伝えながら、彼の心は「シノ」と過ごすはずだった空間へと旅立っていたのです。
---
海の見える小さな家、庭先のロッキングチェアーに揺られながら居眠りをしていた「レイ」が目を覚まします。
「起きたの?・・・レイ」
忘れもしない、いつもの優しい声が、彼の耳を包みます。
「・・・夢を見てたよ。悲しい夢だった・・・だけど、もう終わったよ。・・・ひとりにさせて、悪かった」
立ち上がり、ゆっくりと庭へ向かう「レイ」。そこには洗濯物を干している、愛しい人の姿。
「ううん、お帰り。・・・レイ」

初めて見ましたよ、あんな「カギ爪の男」の表情!・・・漢ですよ「レイ」!!・・・格好良かったなぁ。天国で「シノ」と仲良く暮らしてください。・゚・(ノД`)・゚・。。

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ガン×ソード_TV23

ep.XXIII「みんなのうた」

ガン×ソード、年内終了。・゚・(ノД`)・゚・。。・・・まあ、2クールだし、考えてみれば当たり前ですけれどね。・・・でもちょっと寂しい

無事に「ヴァン」は「ガドヴェド」のベースへと到着。そして前回、すっごく気になる引きで終わった「ミハエル」の方は・・・。
「・・・月面で流体物質に捕捉されて・・・奥に・・・あれは・・・」
「ミハエル」が見つけたのはマザーから逃れ、月に避難した宇宙船でした。その存在に「カギ爪の男」は懐かしさを感じます。
「・・・今、君は私の過去を見ています。そこにいるのは遙か昔、私がマザーから逃れた時の仲間です。ともに夢を語り合った友人達です。・・・みな愛にあふれていた。なのに、最後はお互い同士で・・・。私はそこで身をもって学びました。人はどれだけ進歩しても、どれだけ環境が変わろうと、本能のよどみからは逃れられない・・・」
「カギ爪の男」はマザー最後の生き残り・・・ということでしょうか。囚人惑星とはいえ、地球と酷似した環境の「エンドレスイリュージョン」へ移住を計ったメンバのひとり・・・かな。

月面の所定の位置へ自らをセットする「Saudade of Sunday」。その姿をアンテナに見立てて、「カギ爪の男」達はシステム起動用のシグナル(光の柱)を送信します。
見事その光を受け止めた「Saudade」。そして起動するシステム「プリズン・プラネット・デストロイヤー」
---
一方、「ヴァン」を打ち上げて一息ついている「ウェンディ」一行。とりあえず「レイ」の意見をくみ入れて島の中央にある「カギ爪の男」施設へと向かうことに。
「・・・一週間後に決戦か・・・それまでに間に合ってくれると良いけれど、ヴァンが・・・」
---
その「ヴァン」は「ガドヴェド」のベース機能を利用して「DANN of Thursday」の修復に取りかかります。
※ここでは取り上げていませんが、「カギ爪の男」の言葉から「金属繊維」は「ミハエル」のために「ファサリナ」が依頼したものとわかります。やはり「ファサリナ」は「ミハエル」に特別な思いを持っていた・・・ということですね。(^_^)。・・・あわせて「カギ爪の男」が「ミハエル」を見捨てるつもりだったのもわかりました。(T_T)。

目に障害を抱え、愛する者を奪われた「レイ」。彼に残された願いは「カギ爪の男」をこの手で倒すこと。復讐に捕らわれたその心を、その行為を「ジョシュア」は止めるつもりでした。しかし、再会し、一緒に旅を続けることになった彼の心境に、若干の変化が訪れます。
「・・・僕は兄さんに生きて欲しい。生き続けて欲しい。・・・もしカギ爪の人を殺さないと次に進めないのなら、そうしてほしい。それを助けたいんだ!」
そんな兄弟の会話を聞いていた「ユキコ」。彼女は夜食をふたりに持ってきたのです。そして気を利かせてか、その場を離れる「ジョシュア」。
「・・・どうするんですか、復讐が終わったら」
他人に対して滅多に自分の心を開かない「レイ」。しかし、この時彼は本心を「ユキコ」に話します。
「ヴォルケインを・・・あいつを深い海に沈めてやりたい。・・・それで、やっとシノは」
※このふたりの関係も気になるところですが、あと3話では「いい仲」までは難しいかな。・・・それにしても「あの」ジョシュアが気を利かせるとは・・・。(^_^;)。

「エンドレスイリュージョン」へと近づきつつある「月」。僅かな期間に縮まる両者の距離は、海の潮汐など様々な変化を起こします。
「うわっちゃぁ・・・なんか月が大変なことに。・・・もうすぐ目的地だっていうのに、面倒な事を増やさないでよ・・・」
既に目視でわかるほどに近づきつつある「月」。その事象を引き起こすほどの科学力を持つ相手へと挑む「ウェンディ」達。
「・・・気がついたら世界を救うことになっちゃいそう」

「カルメン99」の言葉に俄然やる気を出すのは「ネロ」達、「エルドラV」搭乗メンバ。
「世界のピンチを救うチャンスなど、そうそうあるもんじゃない」by「ネロ」
「勇者の夢だ。正義の悲願だ」by「ホセ」
「難しく考えることはない。できることを精一杯やればいいのだ」by「バリヨ」

その言葉は「カルメン99」をあきれさせますが、逆に力づける事になりました。
※おおっ、凛々しいっす。「ネロ」達が活き活きしている。(^_^)。

「・・・そろそろ臨戦態勢に入りましょう。・・・それと、やはり月は落下軌道に入っているようです」
「ジョシュア」の言葉に驚く「プリシラ」達。そう、このまま何もしなければ、本当に世界は破滅してしまう・・・。どこかピクニックのようであった彼女らの旅が、戦いに変わった瞬間です。
そこへ登場する「ファサリナ」、そして「ワンオーワン」の群れ。圧倒的な大群に対するこちらの主力は「レイ」が登場する「ヴォルケイン」。
目が見えない彼をサポートする「ジョシュア」。兄弟ならではの一糸乱れぬ指揮と攻撃、確実に敵機を捉える銃器・・・しかし、その攻撃も「ダリア」にだけは通用しません。
「うふふっ・・・あなたの攻撃、続けてできますか?・・・即座にできますか?・・・忌むべき魂よ、さようなら・・・新世界で会いましょう」
「ファサリナ」の一撃を受けた「レイ」。その隙に襲いかかる「ワンオーワン」達。・・・あわやというピンチを救うのは、そう「勇者」の役目!
「アッミーゴッ!」

降り立つ「エルドラV」。ホバーベースを守る「プリシラ」。「雑魚は任せろ」という言葉に「レイ」は「ファサリナ」との一騎打ちを挑みます。
「・・・その愚かさに決別を」
「黙れ!・・・カギ爪に仕える売女がっ!
※最後のセリフにムッとする「ファサリナ」。エンディングでの彼女の姿、「カギ爪の男」との会話、そしてこの反応。彼女が歩んできた道がちょっとだけ見えてきます。(T_T)。

さて、我らが主人公「ヴァン」はどうなったかというと・・・。
「ミハエル」の眼前へ現れる「ガドヴェド」のサテライトベース。「ヴァン」のベースと同様に邪魔なベースを破壊する彼ですが、現れた影、その声に刮目します
「・・・誰だか知らないがありがとう。倉庫から出られなくて困ってたんだ。・・・でもな、いきなり撃ってくるのはやめろって・・・危うく死にかけただろうが!」
打ち上げから約10日、修理の癒えた「DANN of Thursday」が完全な姿で「Saudade of Sunday」と相対します。
これが運命か、真空の宇宙で戦いを始める両者達。
「・・・貴様という奴は・・・妹を惑わし、同志の邪魔をする愚か者め!・・・消え失せろ、ジョーカー!」
追加装備によるビーム攻撃を中心にすえる「ミハエル」に対し、「ウェンディ」との約束通り「拳」で対抗する「ヴァン」。大気圏下へ落下する両機に、余り戦いの時間は残されていません。
「お前が手を出さなくても同志は消える。何故納得できない!・・・あと数時間で・・・」
「俺がこの手で殺さないと駄目だろうが!・・・お前バカだな、バカ、バカ、バカッ!」
低次元だか、高次元だかわからない両者の(口げんかも含めた)戦いは、互角・・・いや「ヴァン」優勢で進みます。
「わけわかんないこと言うなってのが、わからないのかっ!」

※これはちょっと「ヴァン」に同感。見ている私たちにも全ての情報が明らかにされていないためもありますが、ちょっと「ミハエル」理屈っぽすぎ。(^_^;)。

両者の激突は表示される「EMERGENCY」という文字と、通信によって遮られました。
「ミハエル様・・・突入ラインが・・・準備を!」
大気圏突入用の傘をなんとか開いた「Saudade」に対して、流体の中に取り込まれていく「DANN」。
「ここでお別れだ!・・・欠番メンバァッ!」

その声が聞こえたのか、彼の姿は「カギ爪の男」達のレーダーからもロストしてしまいました。
「プリズン・プラネット・デストロイヤー、守られました。・・・予定位置で停止します」
ついに突きつけられた最終兵器。そのトリガは今「カギ爪の男」の手に・・・。

上にも書きましたが、第一ラウンドは「ヴァン」優勢だったように思えます。流体の中に取り込まれてしまったとはいえ、これで消失することはないでしょうし、最終ボスが「ミハエル」搭乗する「Saudade of Sunday」であれば、これは勝てそうですよ!・・・えっ「カギ爪の男」が最終ボスだったらどうするかって?・・・それは・・・。(^_^;)。

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ガン×ソード_TV22

ep.XXII「誰がために」

初デートは右腕に「カギ爪」アクセサリーを身につけたオジサマと・・・。な、なんだってーっ!(T_T)!

「DANN of Thursday」の補給基地が破壊され、かつてない危機を迎えた「ヴァン」。「鎧」と一心同体な彼にとって、「DANN」からのエネルギーを得られない状態は最凶最悪の大ピンチです。
「つまり・・・どういうこと?」
状況を理解できない「プリシラ」や「カルメン99」他に状況を説明する「ジョシュア」。さらにこの状況で「ウェンディ」までもが書き置きを残して失踪。
彼女の行き先は浜辺、そしてその目的は「カギ爪の男」とのデート(というか、彼からの情報収集)。
※お互いに仲間を連れずに会う「ウェンディ」と「カギ爪の男」。その理由は異なるようです。
 【仲間を連れていない理由】
  ・ウェンディ:ヴァンが動けない。彼を連れていると話し合いにならない。
  ・カギ爪の男:デートに第三者は無粋。・・・本当はヴァンが動けないのを知っているから?

「カギ爪の男」は「ウェンディ」が自分のやろうとしている事の本質を理解していると語ります。
「・・・あなたたち兄妹は、何度も理不尽な目に遭い、不条理な暴力に屈してきた。・・・みんなの望んだ世界を創りましょう。少しだけ混乱するかもしれませんが大丈夫。全ては夢の中・・・結果として誰ひとり傷つかない」
同じ環境、同じ条件を提示された兄妹。兄「ミハエル」が選んだ道へと妹も引き込もうとしているのか、その結果部分だけを抽出して語る「カギ爪の男」。
それに対して「ウェンディ」は本能の・・・心の奥に感じる違和感を訴えます。
「でも、それってなんか・・・」
うまく説明ができないもどかしさ、でもそれは嫌悪の心。「ウェンディ」は次の質問を「カギ爪の男」へとぶつけます。「どうして兄でなければならないのか」と。
「・・・オリジナルを動かすのに必要な能力、そして人を繋ぐ何かを持っていると。・・・新しい世界はそういう人にこそ開いて欲しい」
本来であれば「カギ爪の男」自らが誘いに出向くところを、体調が悪くなり「ラッキー・ザ・ルーレット」に頼んでしまった。しかし彼は予想もしない暴力的な男だったと彼は語ります。その言葉を「卑怯だ」と非難する「ウェンディ」に、申し訳ないと頭を下げる「カギ爪の男」。
「・・・どうしよう。私、あなたが悪い人に思えなくなってきました」
※「彼は悪い人ではない。ただ・・・」よく使われる言葉ではありますが、この言葉は「カギ爪の男」には向けたくない言葉ですね。「紳士的な暴力」あるいは「無意識下での犯罪」とでも言うべきか、言葉では説明しにくい「悪」を彼は抱えているように感じます。

「よろしければ、私と夢を見ませんか?・・・あなた自身の目で新世界を・・・夢の誕生を」
恐らくは「ミハエル」を誘ったのと同じ言葉を「ウェンディ」にも投げかける「カギ爪の男」。しかし彼女の心は、その葛藤は、兄と再会したあのときに決着をつけていたのです。じっと「ミハエル」の物であった拳銃を見つめた「ウェンディ」は、自分の決意を言葉にして彼に語ります。
「・・・それはできません」
「ウェンディ」の決意を感じた「カギ爪の男」は、ゆっくりとその場を離れます。「もっと早くあなた達に会いたかった」と言い残して。
※「もっと早く会えていたら」別の未来が存在したのでしょうか。「カギ爪の男」が人類に絶望することはなかったのでしょうか?

仲間の元へ帰宅した「ウェンディ」は「カギ爪の男」と会っていたと正直に説明します。その言葉を聞いた「ヴァン」は立ち上がり、なぜ自分に知らせなかったと問いつめます。「動けなかったから」と説明する「ウェンディ」にさらに詰め寄る「ヴァン」。
「・・・奴をぶっ殺すだけだ・・・俺が・・・この手で・・・その後のことなど知ったことか!」
憔悴した姿で語られる、自暴自棄な彼の言葉に、厳しい言葉で反論する「ウェンディ」。
「そんな捨て身の復讐なら自分だけで勝手にやってよっ!」
※これで引き下がる「ヴァン」。以前に比べて成長した結果かもしれませんね。

「ウェンディ」の情報により「ミハエル」が向かった先が「月」だと知った「ヴァン」一行ですが、今の彼らに手出しできるわけもなく、まずは「DANN」復活を第一目標に動き始めます。ですが・・・「オリジナルセブン」、その鎧の特殊性は通常修理の可能性を剥奪。明らかに現在の技術レベルで太刀打ちできない「DANN」復活の方法はあるのか?・・・光明は「プリシラ」の何気ない疑問がきっかけでした。
「ねぇ、ヴァン・・・ファサリナって人の鎧も空から降ってきたよね。・・・もう空いている人の倉庫は使えないの?
ガドヴェドのディアブロなら・・・DANNとそんなに差がないはずだが・・・。ここでじっとしているよりはマシだ。こいつと一緒にゆく」
かくして「宇宙」も知らないメンバが大半の「ヴァン」一行による「DANN」打ち上げ作戦がスタートしたのです。
※ここが「ジョシュア」最大の見せ場。ところで「ディアブロ」が「DANN」と似通っているのは「カギ爪の男」による機能追加などが行われていないからかな。

幸いにも資材、データ類が残されている「Saudade of Sunday」の打ち上げベース。死ぬ気で頑張れば奇跡が起こるかもしれない。皆それぞれが今できることを協力し、失敗を重ねながらも作業は進んでいきます。そして、最大の問題であった電力不足を「レイ」の「ヴォルケイン」エンジンにより解決したところで、ほんの少し光が見えてきました。
「みんなで記念写真を撮りましょう」
作業場に科学の灯りがともった夜、「カルメン99」のカメラを利用した記念撮影が行われました。「隣が空いているだろう」という「ヴァン」の声に、ちょっと離れて腰掛けた「ウェンディ」と、その隙間にちゃっかり座った「プリシラ」。シャッターぎりぎりで「ウェンディ」も「プリシラ」の反対側に腰掛け、ふたりで「ヴァン」をはさみますが、恋の戦いは腕を組んだ「プリシラ」の一歩リードか。
運命の打ち上げ日を迎える「ヴァン」一行。「プリシラ」は「ヴァン」を呼び出し、自らの思いに区切りをつけます。
「・・・ごめんね、困らせちゃって。だけど、今言いたかったんだ。私が、ヴァンを・・・どう思っているか、知って欲しかったの」

返事は帰ってから聞かせてという「プリシラ」の言葉に「わかった。必ず戻ってくる」と約束する「ヴァン」。ふたりの会話を聞いてしまった「ウェンディ」の心境はちょっと複雑
そして、最後に「レイ」とやりあった「ヴァン」。憔悴しきった男と目に障害を抱えた男の戦いは、「ポンコツ」「ガラクタ」の言葉通り決着はつきませんでした。
「てめえは虫が好かねえが・・・こいつは良い鎧だ」
「お前も・・・鎧と女には恵まれたようだな」

※各話ゲストキャラのオンパレード。「ヴァン」の憔悴ぶりや「プリシラ」の告白、「レイ」との半和解(?)なども描かれ、見所いっぱいの数分間です。

迎えた運命の朝。打ち上げ前、最後の通信を行う「ヴァン」と仲間達。全てをやり終えた者達だけに許される、緊張感がありながらも充実した表情で見送る仲間達。
「ウェンディ、向こうで兄貴にあったら・・・ぶん殴るからな」
「いいわ。・・・だから、無事に帰ってきて・・・行ってらっしゃい、ヴァン」

---
打ち上げられた「DANN of Thursday」の軌跡をトレースする「ファサリナ」達。そこへ「ミハエル」からの定期通信が入ります。
「・・・Saudadeより、こちらミハエル・ギャレット。全行程の43%を消化。これより、月の裏側へ入ります
全行程の約半分を終え、誰も見たことがない月の裏側へと進むゆく「Saudade」。そのコクピットで「ミハエル」はあるものを目撃します。
「・・・これが、月の本当の姿・・・・・・ああっ、Saudadeより緊急連絡!・・・月の・・・月の・・・がっ!」

前回といい、今回といい、実に引っ張る終わり方をしてくれます。さて、「ヴァン」と「ミハエル」は宇宙へと旅だったわけですが、次回は「ファサリナ」VS「レイ」の戦いが見られそう。目を痛めている「レイ」がどんな戦い方を見せてくれるのか。クライマックス前の戦いですが、ちょっと楽しみですね。

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ガン×ソード_TV21

ep.XXI「空に願いを 地には平和を」

前回の引きが示すように今回は「ファサリナ」とのバトルからスタート。敵軍唯一のお色気担当がいなくなってしまうのか・・・とお嘆きのあなた。今回は「カルメン99」から「抹殺禁止!」のお達しつき。あとは「ヴァン」がどう判断するか?

冒頭、「誰も知らないところで、少年は青年に変わっていく」というナレーションに思わず笑ってしまいました。そう「ミハエル」は既に青年。(^^;)。

「ファサリナ」の流す涙は「争い」への懺悔の涙か、自らの「鎧」を「ホバーベース」の前に立たせた彼女。
「・・・過ちは、これで最後にしましょう。私のダリアがお相手します。あなた方を、これ以上進ませないためにも・・・」
その言葉から「カギ爪の男」側の詳細情報を知っていると判断した「カルメン99」。「DANN of Thursday」をコールして戦おうとする「ヴァン」に「ファサリナは生かしたまま捕まえて」と依頼します。
「わかっているっ!!」
相手の余裕ぶりが気にくわない「ヴァン」は怒声ながらもその依頼を承諾。こうして「オリジナルセブン」同士の戦いの幕は切って落とされました。
※確かに、素材集めや対外交渉など、裏で色々と動いていたのは「ファサリナ」ですからね。

槍使いの「ダリア」ですが、「ウー」の鎧「metsa」同様に付加装備は追加済。先制攻撃は遠距離による光源兵器をお見舞い。
一方、この隙に「ファサリナ」が隠す秘密を探るため出発する「カルメン99」。兄「ミハエル」との遭遇を考えた「ウェンディ」と、護衛のため「ブラウニー」を操縦する「プリシラ」がお供につきます。
そして、戦いの方は怪しげな動きで「ヴァン」を翻弄する「ファサリナ」が優勢。背中に抱えた蝶のような羽根、それが示すように木々への擬態などトリッキーな動きを見せ「ヴァン」はその姿を捕らえ切りません。
「うふふっ・・・うふふふっ。・・・あまり無理をなさらないで。・・・その姿を見ていると私・・・なんというのでしょうか・・・その・・・咲き乱れて・・・しまいますので
操縦席へと突き刺した槍にしなだれかかり、絡みながら操縦を行う「ファサリナ」。彼女の目は戦いに恍惚となり「ヴァン」を見つめる瞳は常に潤んでいます。
「お前は・・・今までの奴らとは違う。変に余裕があって、戦う気があるんだかないんだか、つかみ所がない。・・・胸くそが悪いな、妙な気分だ・・・まるでカギ爪の野郎と戦っている気分だ
「ありがとう・・・私にとっては・・・最高の褒め言葉です」
※鎧、とくに「オリジナルセブン」の操縦は精神感応で動かすタイプのようです。自分の波長を伝える装置が、操縦席へ突き刺した武器なのでしょうね。それにしても「ファサリナ」の動きはやらしい・・・もとい、妖しい。(^^;)。

「ヴァン」と「ファサリナ」、両者の戦いが続くなか着々と準備を進める「カギ爪の男」。まるでスペースシャトルのように巨大なロケットが据え付けられた「Saudade of Sunday」に「ミハエル」が乗り込み、管制室では各種データのチェック中。
「・・・月の軌道はどうですか?」

その回答に満足する「カギ爪の男」。その狙いは「Saudade」を宇宙へ送り出すことのようです。
※ここでいう月というのは地球の衛星である「月」のことでしょうか。それとも古来からの観衆で母星の衛星を「月」と呼称しているだけかな。

さて、先へと進んだ「カルメン99」「ウェンディ」「プリシラ」の3名。若い女性が3人集まるとなれば、恋の話題は避けて通れません。
「ねぇ・・・ウェンディ、良い機会だから聞いておきたいだけど、あなた、ヴァンの事が好きなの?
その言葉に衝撃を受けたのはむしろ「カルメン99」。「ウェンディ」を乗せたまま危うくクラッシュしそうになります。
「こんな時に妙なこと言わないでよ、驚くじゃない!」(と叫ぶ「カルメン99」の頬はちょっと赤くなっていたり。(^_^)。)
他のメンバと一緒の時にはこんな会話はできないと、さらに話を続ける「プリシラ」。
「・・・私はヴァンのこと好きよ。
エレナさんのことを聞いた時ね、変だけど・・・やっぱり好きってこういう事なんだなってわかったの」
※恋の話はこのあとの「ワンオーワン」襲撃に伴い中断してしまいますが、「カルメン99」も「ヴァン」の事は「好き」と発言。あと5話を残すのみの「ガン×ソード」で、恋愛話に進展はあるのでしょうか?

「さぁ・・・見せてください。あなたの欲望を・・・」
手傷を負わせながらも決着のつかない「ヴァン」と「ファサリナ」との戦い。彼女の狙い「時間稼ぎ」を見抜きながらも「ヴァン」は決定的打撃を与えることができません。
「あら・・・激しい・・・あぁ・・・乱暴すぎます。・・・そんな、そんな風になさっては・・・花びらを散らしてしまいますわ。・・・あなたに必要なのは蜜。猛りや怒りを忘れるような・・・甘い・・・あまぁい蜜・・・」
逆に粘着性の液体をかけられた「DANN」は、地面へ跪いた姿勢のまま固定されてしまいます。
のらりくらりと攻撃をかわし、チャンスになってもかかってこない相手。その攻撃に、その言葉に「ヴァン」はリズムを崩されます。
「・・・おまえとは100年話してもわかんねぇ・・・カギ爪の野郎の心の奥底まで一緒になろうとしているお前とはな!」
その言葉に喜びを見せる「ファサリナ」。彼女にとって「カギ爪の男」は神格化された存在なのです。
「・・・素晴らしいわ・・・あなたは私を理解した。・・・なら、できるはずです。同志や私をもっと知ることが。・・・さあ、一緒になりましょう。・・・一緒に花を咲かせましょう。・・・私に身を任せて・・・私に・・・全て・・・何もかも脱ぎ捨てて・・・
紅潮し、目を潤ませ、「DANN」を自らの元へ引っ張り込む「ファサリナ」。彼女の激しい愛撫に「ヴァン」はどう応えるのか・・・。
「悪いな、俺童貞なんだ。
・・・てめえに俺の純血は渡せねえなぁっ!」
えっ、いやっ、そんな告白をされてもぉ・・・。(^_^;)。

自らの体液で相手の目を封じ、その隙に脱出した「DANN」。直上へと飛び上がった「ヴァン」は、そのままとどめを刺すために一気に落下!
「エル・・・ドラ・・・カタラータ!」
その攻撃を防いだのはなんと「エルドラV」。「ヴァン」よりも先に「ダリア」へと蹴りを入れた「ネロ」達は「ファサリナ」と一緒に落下。
「・・・この場合、感謝すべきなのでしょうか・・・・・・・・・ああっ、まさかこれはっ!
操縦席へ表示された「Warning」の文字、それを見た瞬間「ファサリナ」は彼の元へと急ぎます。そう、このメッセージは「ミハエル」達がいる管制塔へと敵が近づいた旨を示すメッセージなのです。
「いけないっ、あれだけは・・・あのヴォルケインには超ロングバレルのビームランチャーがっ!
湧き出る噴煙、「Saudade」が目視できる場所へと姿を現した「ヴォルケイン」の手には、「メリッサ」を倒した「ビームランチャー」が握られていました。
既にエネルギーをチャージした「レイ」は「Saudade」へとその狙いを定めます。慌てる管制塔スタッフ達ですが、既に「ワンオーワン」を「プリシラ」に撃破され駆けつけることができません。
「皆さん・・・カウントダウンを続けてください。大丈夫、私は信じています。皆さんやファサリナさんを」
※「エルドラV」って・・・。まあ、殺さずに済んだから「エルドラV」の手柄・・・かな?

急ぎ駆けつける「ファサリナ」。宇宙へ「Saudade」を打ち上げることができなければ「カギ爪の男」の夢、彼女の夢が崩壊してしまうのです。
「・・・そう、私が生きる意味・・・私の穢れた・・・清めるためにも
追いすがる「ヴァン」との戦いを避け、一瞬でも早く「ビームランチャー」の銃口を逸らす。このとき運命が味方したのは・・・またしても「カギ爪の男」の側でした。既に視力が悪化した「レイ」の銃口はなかなか狙いが定まらず、すんでの所で「ファサリナ」は銃口を逸らし、「ヴォルケイン」の両腕を破壊することに成功します。
そして、ついに打ち上げられた「Saudade of Sunday」。「ヴァン」が、「カルメン99」が、「ウェンディ」が見上げるなか、その機体は彼らの手の届かない成層圏へと達しました。
※水着女王から手に入れた金属繊維は、宇宙に行くための摩擦熱を低減するのに使われたのでしょうね

「・・・Saudade of Sunday、エンドレスイリュージョンの周回軌道に乗ります。・・・予定軌道上にデヴリを確認」
「月」へとスイングバイする準備に、衛星軌道上へと到達した「Saudade」。その軌道上にはひとつのデヴリ(宇宙のゴミ)がありました。
「ファサリナ様のベースは軌道を逸らしましたが、DANN of Thursdayのものが残っています。衝突確認は20%以下ですが・・・」
管制官の言葉に「破壊しましょう」と応える「カギ爪の男」。そして「Saudade」の一撃に、まさに宇宙の塵と化してしまった「DANN」のベース。
それはつまり「DANN」の帰るべき場所が失われたことを示し、修理、補給が不可能になったことを示していました。

---
「さあ、私たちは誕生祭の準備に入りましょう
ここでの目的を達成した「カギ爪の男」達一同、彼らは「カルメン99」が達する前に、その管制塔を放棄していました。管制室を調べる「カルメン99」と「ウェンディ」ですが、すでにメイン電源が落とされたブースは彼女たちの前に沈黙を保ちます。
「え・・・あれ・・・」
彼女が、「ウェンディ」がその小さなあかりに気がついたのは只の偶然でした。点灯するボタンにどう対処して良いのか「カルメン99」の指示を仰ごうとする「ウェンディ」。しかし、その時既に「カルメン99」はエレベータに乗り別階層へと移動していたのです。躊躇した後、ボタンを押した「ウェンディ」。通信機であったその機械から、聞き覚えのある男の声が。
「あぁ良かった。・・・いやぁうっかりしていました。伝言を残していきたかったんですよ。・・・あれ、どちら様ですか・・・ああぁウェンディさん。これは奇遇だ。ああそうだ丁度良い、私、伝言とは別に、あなたにお願いしたいことがあったんです。・・・ウェンディさん、私と・・・デートしませんか?
「カギ爪の男」の声が、ブースの中へと響いていきました・・・。

色々な意味でピンチを迎えつつある「ヴァン」チーム。「DANN」は故障したままですし、「ヴォルケイン」も両腕が切断、「ウェンディ」は「カギ爪の男」からデートを誘われ、結果応じるようです!?・・・うーん、これこそ待て次回!ですね。

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ガン×ソード_TV20

ep.XX「ワンダフル・ユニバース」

最近、テレビ東京の規制緩和がめざましいですね。それはさておき、いよいよ20話・・・終盤へ突入といったところでしょうか。考えてみれば「オリジナルセブン」もふたりしか残っていませんしねぇ・・・。

流石に「オリジナルセブン」の「カロッサ」「メリッサ」、そして「ドラクル」2体との対戦はきつかったのか、海底トンネルを抜けた「ヴァン」一行の「鎧」は「DANN of Thursday」を除いてみな不調。一刻も早く「カギ爪の男」を見つけ倒したい「ヴァン」は強行に進軍を主張しますが、「カルメン99」は機体の修理を主張し意見が対立。と、そこへ突然現れた巨大な建物。敵の基地かと調査をしますが、残念ながら観測所の様子。無駄骨かと思われた調査でしたが、「ウェンディ」が地図を、「ネロ」達が大けがを負った男達を見つけます。
一方、彼らとは別の道を進む「レイ」は、ひとり射撃の練習。・・・どうやら、「カロッサ」を倒した際、相手の攻撃で目を痛めたようです。
※「レイ」と「カロッサ」の勝負は相撃ちだったのですね。

「で、どこなんだあいつは?」
地図を前に作戦会議を行う「ヴァン」達。「カルメン99」は、まるでXの字を書いたような大陸を指さします。
「・・・いい、この大陸・・・人が住んでいないと思われていたんだけれど、実際は海底トンネルが通っていて、今、私たちがいるのはこの辺り。そしてこの機械が丁度、中央を示しているから、あの鎧はここから来たんじゃないかしら
その言葉を聞いてすぐに現地へ向かおうとする「ヴァン」。しかし、またもや「カルメン99」に「遠すぎる」と止められます。
「・・・たとえ鎧を使ったって、途中で気づかれるわ。逃げられたら終わりでしょう?・・・まずは敵の目的を調べないと
不満顔の「ヴァン」でしたが、ここでもやはり「カルメン99」の答えが正論。介抱している男から事情を聞くまでの間、「ネロ」達や「ジョシュア」、「カルメン99」は「鎧」の修理を、「プリシラ」はシャワーを浴びて待つことになりました。
そして「ウェンディ」はもう一度「ミハエル」の銃を背中から取り出し、兄の事を思います。
「ウェンディさん・・・今から心配しても、仕方がないですよ」
そのマジメな表情を気にとめた「ジョシュア」の声に、彼女は「・・・そうですね」と答えるのでした。
※気が急いていますね「ヴァン」。仇敵が近いのですから仕方がないところでしょうか。

その頃、「カギ爪の男」は珍しく正装に着替えさせられ、儀式の準備を行っていました。
「皆様にご立派な姿をお見せしたいと、ファサリナ様の提案です」
「・・・じゃあ仕方がないですね。決めたことは必ずやる人だから。・・・で、そのファサリナくんは、もう準備はできているのでしょうか」
---
ここは格納庫。「鎧」を見上げ、頬を染めている「ファサリナ」。彼女の元へ「ミハエル」が訪れます。
「どうして教えてくれなかったんですか!?」
「カロッサ」と「メリッサ」が倒されたことを教えてくれなかった「ファサリナ」へと迫る「ミハエル」。しかし彼女はいつもの調子で淡々と彼に答えます。
同志の意志です。・・・旅立ちが近づいているなか、あなたに余計な心配をかけないようにと」
その言葉に納得がいかない「ミハエル」は「仲間のことを心配するのが余計なことなのかと」問いますが、結果は同じ。そして・・・。
「・・・私が、もしファサリナさんのことを心配したら・・・それも余計なことなのでしょうか」
若い青年の淡い想いを秘めた問い。それを知ってか知らずか、「ファサリナ」の回答に変化はありません。
「そうよ。・・・同志の夢を叶えるという使命・・・それ以外は、余計なものなの
彼女の答えが引き金を引いたのか、不安な心のうちを口にする「ミハエル」。
「・・・心のどこかで、彼の夢を理解しきれていない気がするんです。・・・同志の・・・同志の夢が叶ったとき、この世界はどうなるのでしょう
そこでようやく「ファサリナ」は彼の元へと歩み寄ってきました。優しく、包み込むように「ミハエル」を抱きしめる「ファサリナ」。
「・・・ミハエルくん、本当はあなた自身に掴んで欲しいことなのだけれど、迷いや未練を持ったまま送り出したくもないわ・・・私が、それを教えてあげる
ゆっくりと近づく彼女の唇。「ミハエル」は目をつぶることも忘れ、その口づけを受け入れるのでした。
女教師と生徒・・・いけない放課後レッスン!?(おい

「もうすぐだな」
「同志の説明って何だ?」
「さぁ・・・スタッフは全員見ろってお達しだが・・・」
見ていない人が「ふたり」いますよ!(^_^;)

「幸せの時」を迎える準備が完了した旨を伝える「カギ爪の男」。ここにきてようやくその目的が明かされます。
一方、既に「幸せの時」を迎えたのは「ミハエル」と「ファサリナ」。ふたりは「Saudade of Sunday」のなかで・・・今、ひとつに。
「今までは・・・みんな・・・同じ答えにたどり着いたわ・・・支配と、征服・・・。彼が悩んで・・・苦しんで・・・その果てに掴んだのは・・・」
「ミハエル」を終始リードし続ける「ファサリナ」。支配の代わりは協調、征服の代わりは友情。「カギ爪の男」の演説と合わさり、彼女の気持ちは絶頂へと向かいます。(おい
Saudadeは・・・明日を創るために・・・世界をリセットする・・・鍵なのよ・・・世界は・・・もう一度・・・生まれ変わる・・・そう・・・悲劇は皆・・・過去の物となる・・・彼が、同志がこの作戦のために・・・犠牲になるからよ」
「舞-乙HiME」の第6話といい、今回の話といい、「いいんですか、社長ぉ!(by 福井裕佳梨)」

「ねぇ・・・みんな死ぬってどういうことだと思う?」
「カルメン99」の問いに「関係ない!」と言い切る「ヴァン」。
「俺の邪魔をするなら、誰であろうとぶっ殺す!」
---
兄「ミハエル」と「ヴァン」の死闘。このままでは避けられない戦いに悩む「ウェンディ」。洗濯物を干しに甲板へと上がる彼女でしたが、悩みに足下がおぼつかなくなり、危うく洗濯物を落としそうになります。
「・・・そんなところは変わらないな・・・ウェンディ」
「ミハエル・・・兄さん」

大胆不敵。「ファサリナ」とともに「ホバーベース」へと現れた「ミハエル」。彼は「話したいことがある」と、甲板へと足を下ろします。
※ああ、顔つきが「少年」から「男」のものに。(^_^;)。

「ウェンディ、エバーグリーンへ帰れ。これが最後の通告だ」
トランク一杯の黄金を手に帰宅を促す「ミハエル」。しかし「ウェンディ」は「そんなものでヴァンが引き返すと思うの」と答え、受け取ろうとはしません。
「・・・なら、あの男だけは放っておいていい。正直、戦ってもみたいからな」
かつての兄からは考えられない答えを聞いた「ウェンディ」。彼女は「兄さんは間違っている」と訴えますが、今の「ミハエル」にはその訴えも聞こえません。
「・・・ねぇ、世界を滅ぼすって聞いたけれど、どういうこと?・・・私、兄さんとヴァンを戦わせたくない」
「誤解だよ。・・・私たちは、世界を滅ぼす気なんてない。・・・だが、そこまでお前が私を心配してくれるのなら、一緒に来ないか?
自分を信じろと言う兄の言葉。進むことも戻ることもしない「ウェンディ」に、一歩一歩、ゆっくりと「ミハエル」は近づいてゆきます。
さしのべされた手、その表情を、瞳を見つめる「ウェンディ」。
「・・・兄さん、私わからないの。・・・ただ信じろと言われたってわからないのよ!
※ごもっとも。理由もなく、ただ信じるだけでは「思考停止」に陥るだけですからね。「ウェンディ」、ナイスですよ。(^^;)。

「ウェンディ!・・・貴様がウェンディの兄貴か!?
響き渡る怒声、その主は「ヴァン」。
「ウェンディ」を探していた「ジョシュア」によって連れられた「ヴァン」達一行の登場により、事態は一気に一瞬即発の状況へと陥ります。
しかし、「ファサリナ」はあくまで「話し合いに来ただけ」と戦いを否定。
「お友達になりたいと思って
・・・皆さんと仲良くなりたいのです」
そして彼女の口から語られる同志「カギ爪の男」の狙い。
同志は・・・死の病にかかっておられます。・・・しかし、その最後の輝きをもって、この世界をフォーマットし直すのです。その時に使う触媒としてハエッタさんにお願いした花が必要でした」
「フォーマット」。意味不明な言葉を問う「カルメン99」に「ファサリナ」は嬉しそうに答えます。
「・・・同志は、自らを原子分解し全ての生物と無意識下レベルで同一化される事象です」
つまりは、全ての命が同志と同じ考え方を持つということ
「ファサリナ」の言葉にどう反応して良いのか戸惑う「カルメン99」達。
※もっとも、「ヴァン」ひとりは戦いの構えを崩しもしませんが。

「・・・ヴァンさん、でしたか。確かに不幸なすれ違いがあったのでしょうが、これ以上あなたひとりの憎しみを広げてどうするのですか。もう悲しい連鎖は断ち切りませんか?・・・同志は人の過ちを消そうとしているのですよ。この先、私たちがそんな振る舞いをしようとしたら、彼が心の中で止めてくれるのです」
自信たっぷりに言い放つ「ファサリナ」。彼女は続けます。それを実現するのが「同志とバースディのシステム」そして「Saudadeとミハエル」だと。
「計画が全て終了するまで、あと一月もかかりません。・・・だから、これ以上進むのはやめて貰えませんか?・・・計画の正否にかかわらず、同志はもうすぐ消滅する。あなたの望みも叶うのです。それで良いじゃないですか?
ここまで全くの無言、微動だにしなかった「ヴァン」がゆっくりとゆっくりと剣の鞘へと手をかけます。
「なるほどな、よくわかった。・・・ああ、ようくわかった・・・ぐずぐずしてられないってことがな!・・・ご託並べやがって、気にくわねえ奴らだ!・・・あのガキどもの方がずっと真っ直ぐに向かってきた。助けにも来なかったてめえらに言われる筋はない・・・カギ野郎が死ぬ前に俺が速攻駆けつけて、この手で息の根を止めてやる!
「ヴァン」の言葉、行動が引き金になったかのように、それぞれの言葉で「カギ爪の男」を否定する仲間達。

 【ヴァンチーム。それぞれの言葉】
  ネロ達:悪に屈するわけにはいかん。
  ユキコ:あなた達の話は身勝手。
  プリシラ:自分は自分でいたい。勝手に誰かが入ってくるのはイヤ。
  カルメン99:何か気持ち悪くってイヤ。
  ウェンディ:ぶんぶん。(首を振る)。

交渉決裂!・・・というわけでその場を離れる「ミハエル」と「ファサリナ」。計画実行のために戻る「ミハエル」とは異なり、「ファサリナ」は天頂より自らの「鎧」を呼び出します。
「話し合えないのなら・・・あなた方にはしばらくここに留まって頂くしかありません。・・・私たちはただ、同志の夢を守りたいだけなのです。そのためにも今から、あなた達全員を徹底的に打ちのめします。そして、そのあとでゆっくりと・・・私と皆さんは、お友達になりましょう」

「本能のブレーキシステム」それが「カギ爪の男」の目指す恒久的な平和への道ですか。私もやはり自分のこと、自分の責任くらいは自分で負いたいものです。よって、私は「ヴァンチーム」へ参戦しますね。(^_^)。

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ガン×ソード_TV19

ep.XIX「素懐の果て」

今回はストーリーの進展よりもバトルが中心でした。各々の「鎧」に見せ場があり、一見華やかとも言える展開・・・しかし、戦いは所詮戦い。最後に待っていたのは・・・ひとつの悲劇。

「オリジナルセブン」が所有する「鎧」のひとつ「Sin of Friday」、その機体をコールしたのは「カロッサ」。目的はひとつ、同志「カギ爪の男」の敵「ヴァン」を倒すこと。「カギ爪の男」に許可を得ていないその行動を「メリッサ」は止めようとしますが、「ひとりでもやる!」と言い放つ彼を止めることはできず、結局は彼に付き従うことを決意します。
「カロッサ・・・ひとりだなんて・・・」
彼と同様に、愛機「Sen of Saturday」をコールした「メリッサ」。ふたりは「ヴァン」達が侵攻しつつある海底トンネル内へと向かいました。
※双子なのでふたりでひとつ・・・ではなく、それぞれが「鎧」の操縦者なんですね。

一方、三日間も海底トンネルを「ホバーベース」で進み行く「ヴァン」一行。未だ出口の見えないトンネル相手に運転手の「ジョシュア」は疲れ顔、「カルメン99」も暇つぶしに腰の運動中 (おい 、「ネロ」達は酒盛りを再開し、「ユキコ」と「ウェンディ」は料理に励みます。
「・・・そっちはヴァンさんの分。・・・ウェンディさんが一生懸命に作ったんだから
「ヴァン」に食べさせるために朝食を作った「ウェンディ」。彼を待つその前に現れたのは「ヴァン」・・・だけではなく「プリシラ」も。
いつもと同じように調味料を多量にかけて食べようとする「ヴァン」を「ウェンディ」が怒り、ようやく「愛の手料理」を食べさせることに成功・・・することはなく、その料理は「カルメン99」および床へとご馳走することに (涙。その原因は急ブレーキ・・・もとい、前方に突然開けた空間。
「・・・資材の中継フロアかな。・・・ふわぁあ・・・結局、同じようなところの繰り返しで・・・わっ!」
そして突然飛び出して攻撃を仕掛けてきたのは竜型の鎧「ドラクル」
※前回、クーデター部隊の脱出劇にも使われましたし、ちょくちょく登場してきますね「ドラクル」。「カギ爪の男」御用達かな。

海底トンネルで「DANN of Thursday」をコールしては全員水没しかねない・・・というわけで「ドラクル」に挑むのは伝説の勇者「エルドラV」。久しぶりの実践に気合いのはいる「ネロ」達は「おとりだからまともにぶつかるな」という「ヴァン」の言葉など聞いてはいません。
「ついに来た来たやっと来た!・・・生まれ変わった無敵のボディ。見よ、これが衝撃の・・・二足歩行だぁっ!」
力勝負では「ドラクル」に決して劣らない「エルドラV」ですが、相手が2匹となると、ちょっと分が悪い。そこへ飛び出したのは「プリシラ」操る「ブラウニー」。
「敵は2体・・・なら、これで五分でしょう。・・・ブラウニーはいつも誰かを守るためにだけ戦うの」
巧みな操縦で重量級の「ドラクル」と渡り合う「ブラウニー」。善戦している「エルドラV」。その隙に「ヴァン」は「ジョシュア」へ先へ進むように命じます。
「今のうちに急げ、DANNが降りられるところまで、早く!」
地図を頼りに「ホバーベース」を進める「ジョシュア」。その地図が正しければあと少し進むだけで絶好のポイントへと辿り着けるはず。
「この先にフロアがあるはずです。気圧調整のためかダクトが海上に出ているようですから、あそこならDANNを降ろせると思います」
※口上の端々に昔なつかしスーパーロボットへのオマージュが伺える「エルドラV」に爆笑。若い人にはわからないだろうなぁ・・・。

「ヴァンさん、前方の中央ダクトを使ってください。そこなら、浸水の危険はありません」
「ジョシュア」の言葉に「わかった」と答え「DANN of Thursday」をコールする「ヴァン」。早速敵の攻撃を受けますが、その正体は「レイ」が操縦する「ヴォルケイン」。彼もまた海底トンネルを地中から探り当てていたのです。
「来たな、やっと・・・同志、邪魔する、悪い奴」
続いて現れた相手こそ、真の敵「カロッサ」&「メリッサ」。
ふたりは鎧同士による合体攻撃を「ヴァン」、そして「レイ」にまで仕掛けます。
「倒す、オリジナルセブンとして、そっちの鎧も、全部!」
あまりにも巧みなチームプレイを見せる「カロッサ」&「メリッサ」。その姿に「レイ」はかつて見た「エル」&「アール」の双子、「カロッサプロジェクト」を思い起こします。
一方、交戦中の「エルドラV」からの通信「エネルギー補給」の要請を優先させる「カルメン99」。つつぬけの行動に「ジョシュア」は異議を唱えますが、「カロッサ」&「メリッサ」の目には「DANN」と「ヴォルケイン」以外は映っていない様子。「ヴァン」も彼女の言葉に賛成し、「カルメン99」は電池をつんで「エルドラV」の元へと出発。
※「カロッサ」を生み出すプロジェクト、だから「カロッサプロジェクト」なのでしょうか!?
 ->訂正。「カノッサ」ではなく「カロッサ」でした。ちなみにプロジェクト名も「カロッサプロジェクト」です。お恥ずかしい。(^^;)。

相手は子供・・・とはいえ「オリジナルセブン」の実力は明らか。「ヴァン」は不利な1対2の戦いは避け、無理矢理にでも「レイ」を戦いに引き込んでいきます。
「こんにちは。お邪魔しています」

巻き込まれた「レイ」は「所詮貴様の敵」と連携を拒否しますが、両者ともに狙いを定める「カロッサ」&「メリッサ」。やむを得ず「レイ」も本気を出して「オリジナルセブン」との戦いに参戦。
「おい、早くしろ!」
強固な鎧を吹き飛ばすためにエネルギーを溜める「ヴォルケイン」。その間「Sin」と「Sen」の攻撃を食い止める「DANN」は流石に防戦一方。
※こうしてみると、ペアでの運用が前提になっている「Sin」と「Sen」。元々双子用の機体があって、それを乗りこなすパイロットを創り出すために「カロッサプロジェクト」があったのでしょうか。

一方、「ドラクル」と互角の戦いを繰り広げながらも、エネルギー不足で必殺技を撃てない「エルドラV」と、重量差に苦戦する「ブラウニー」。両機体の元へようやく「カルメン99」がエネルギータンクをもって到着します。さっそく「ドラクル」に狙われてしまう「カルメン99」でしたが、逆にそれを好機と見た「プリシラ」。
「・・・ここなら首の付け根を・・・それで駄目なら、みんなで仲良く全滅です!
間接部、それもコントロール系統が集まる首の付け根へと必殺技「妖精の一差し」を決める「ブラウニー」。
エネルギータンクを受け取り、パワー全開「ドラクル」を引き裂く「エルドラV」。

両者ともに必殺技が決まり、見事「ドラクル」に完勝!
※あまりの威力に海底トンネルまでも破壊されるトラブルがありましたが。(^^;)。

見事「ドラクル」を撃破した両者に対し、未だ防戦一方の「ヴァン」。ついに「カロッサ」の一撃が「DANN」を捕らえ、とどめまであと一歩と追いつめられます。しかし、次の瞬間「ヴォルケイン」のパワーチャージが完了。その一撃は「Sin」の一部を破壊し、「DANN」は危機一髪の事態を乗り越えます。
「あれで十分・・・後は俺が!」
「ヴァン」と激しい戦闘を繰り広げる「カロッサ」の「Sin」。その中、ついに「DANN」の一閃は「Sin」の足を切り裂き、その機動力を奪います。
「同志からの大事な・・・よくも、よくもぉっ!」

一ヵ所へ留まったまま「DANN」の首を押さえて締めにかかる「カロッサ」。追いつめられて最大限の力を発揮する「Sin」ですが、微動だにしないそのボディは「レイ」にとって格好の的でした。
「・・・やはり、こいつらから情報は引き出せない。・・・デリート」
大地のエネルギーを束ねたビームが「Sin」を貫くかと思われた瞬間、その前に飛び出したのは「メリッサ」の「Sen」でした。
「・・・な、なんでそんな武器・・・やめろ、やめろメリッサ!・・・もたないこいつは!
「だけど・・・それじゃあカロッサが」
徐々にシールドを削り取っていくそのパワー。そして、切っ先は確実に「Sen」のボディを・・・「メリッサ」を貫きました。
※一体の撃破に喜びもせず、即座に次のパワーを溜めにかかる「レイ」。その判断力は流石です。

「終わったのかしら・・・戦い」
「ユキコ」にこの一撃が聞こえたわけではないでしょうが、戦いは確かに終わりを迎えようとしていました。
「・・・カロッサ、もうやめよう・・・。帰って、みんなに・・・謝ろう・・・許してくれるよ・・・」
「でも捨てられる・・・きっと・・・やだやだやだ・・・それだけはっ・・・」

自分の立場、用が無くなったとき、事が全て終わったときに訪れる「廃棄」という予測に怯える「カロッサ」。彼を最後まで見守り、一緒にいたのは「メリッサ」でした。守っているようでいて守られているその関係。「カロッサ」はそのことに気がついていたのでしょうか・・・。
「私が・・・絶対・・・カロッサを・・・捨てないよ・・・だから・・・ね・・・」
彼女が「カロッサ」へと精一杯伸ばした小さな手、その手が落ちたとき、小さい命は終わりを告げたのです。

「兄さん、もう勝負はつきました。これ以上の戦いは、もう・・・」
「ジョシュア」のつぶやきに「怒りという波動」で反応する「カロッサ」。動かないボディを「メリッサ」への想いで動かした彼の姿は「レイ」や「ヴァン」にとって鏡に映った自分。「敵討ち」という結果を求めた「カロッサ」もまた、「メリッサ」の命を奪った一撃に、その命を散らすのでした。

敵討ちという行為がもたらすもの。それは決してハッピーエンドではあり得ない。しかし、たとえ理解していたとしても「ヴァン」や「レイ」の足は止まることがないでしょう。今のふたりが止まることがあれば、それは「死」という現実。「カギ爪の男」を倒したときに「ヴァン」の心は何を得ることができるのでしょうか。
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ガン×ソード_TV18

ep.XVIII「祈るはサウダーデ」

今回は「カギ爪の男」側のお話です。あちらも順風満帆とはいかないようで・・・。

秘密基地にて整備中の鎧「Saudade」。「ミハエル」も最後の調整に力が入ります。そこへ姿を現す調整スタッフのチーフ「ムッターカ」。
「ミハエル、今悪い知らせが入った。お前に頼まれた例の振り込みだが手違いでアルファビルの熟年男装チアリーディングチームに全額寄付されてしまったらしい。・・・冗談だよ。緊張しすぎだ、肩の力を抜け。これが終われば、Saudadeは完全に君専用だ。楽しんでやってみよう」
その言葉に緊張をほぐす「ミハエル」。そして表示されるメッセージ。
「Designated servicing personnel Michael Garret」
「DANN of Thursday」が「ヴァン」専用にチューニングされたように、「Saudade of Sunday」は「ミハエル」専用へチューニングされたわけです

最強の鎧「Saudade of Sunday」の乗り手となった「ミハエル」。これで彼も「新たなオリジナルセブン」のひとりというわけです。
「明日からの実働データチェックは、彼、ドミンゴが担当します」
「ムッターカ」より紹介された「ドミンゴ(声は「中井和哉」。ファンです!)」と握手して別れる「ミハエル」。彼は通路の途中でいつも以上にオドオドとした「メリッサ」に出会います。
「かくれんぼかい、カノッサは?・・・端末機、落としたよ」
聞けば端末機を壊してしまったという「メリッサ」。「ミハエル」は「ボードがずれただけだよ」と直してあげますが、「カノッサ」は妹を虐めたと勘違いして怒りモード。誤解は「メリッサ」が解きますが、彼はやはり「ミハエル」のことを嫌いな様子。
頭隠して尻隠さずの「メリッサ」萌え~。(^_^)。

シャワーを浴びながらも「カノッサ」に言われたことが気がかりな「ミハエル」。同じ妹を思う者同士、彼の心情は「ミハエル」にも理解はできます。
「あっ、しまった・・・」
ふと気がつくと彼の耳には調整用の耳かけフォンがかかったままでした。調整室へ戻しに行く「ミハエル」ですが、そこで驚くべき事態へと巻き込まれます。
「・・・それでは生ぬるい」
「だが、まだ同調するものは少ない。慎重に・・・」
「俺の配置転換に疑問を抱いている者もいる。これ以上は危険だ。・・・お前がリーダーをやればいい。駄目ならセブンの欠番メンバーに声をかける。どちらにせよ同志の代わりになれば・・・」
「ムッターカ」と「ドミンゴ」の会話を聞いてしまった「ミハエル」は、思わず持ってきた耳かけフォンを落としてしまいます。
※あの強烈キャラクター「カギ爪の男」に従ってきたのですから、よほど心服しているのかと思えば、意外と一枚岩ではないようです。

一方、座標Xへ向かう準備の「ヴァン」一行。軍資金を下ろすために「ウェンディ」は銀行へと向かいますが、意外な残高にビックリ。そして出発前に色々と買い出しを行います。
「ウェンディ!・・・初めてなら、こんな感じのが良いんじゃない?」
「そんな、こんな冒険・・・それに節約だってしないと」
「そう?・・・カルメンさんに比べたら地味だけど」
その「カルメン99」は「ヴァン」と共に「ファサリナ」、そして「カギ爪の男」の情報収集中。
「じゃ、早速本題。ファサリナはどこから来たの?・・・入り口はそこ?・・・あなたへの依頼は?」
次々に元・水着女王「キャサリン」へ質問をぶつける「カルメン99」。彼女は時に沈黙しますが、「ヴァン」が腰の剣を見せると諦めたように答えていきます。
「・・・特別な金属繊維を作れって。・・・丈夫で柔軟性があって、特に耐熱はスペシャルに。何に使うのかまでは知らないけれどね」
※「ウェンディ」達が何を購入しているのか・・・会話からご想像ください。(^^;)。

「ムッターカさん・・・」
驚きの眼差しで見つめる「ミハエル」に、「Saudade」がどういう目的で使われるのかを問う「ムッターカ」。
「計画スタートの起動キーだと・・・」
「その後は?・・・幸せの時のあとに来るものをご存じですか?」
いよいよ明らかにされていく「カギ爪の男」の目的。それは「世界征服による平和の招来」だと、少なくともこの時点までは「ミハエル」もそう信じていたのです。
「・・・確かに、民衆には理解されず、一方的支配として歴史に残ってしまうのかもしれません。しかし、それが最終的にもたらすものをわかっているから私たちは・・・」
「ミハエル」の言葉を途中で遮る「ムッターカ」。
「まさにその通り。私も当初、これは単純な世界征服だと思っていました。あえて犯罪者の汚名をかぶり、力と恐怖で世界を統治する。今のこの星ではもっとも効果的だ。その先に独裁主義が来ようと、全体主義が来ようと、少なくとも自分の地位は保たれ、治安は維持される。・・・そう判断したから協力したんです。だが、同志の目的はそんな生やさしいものではなかった。もっと極端だ・・・完全な平和は人間のいないところにしかあり得ない。つまり、虐殺です。・・・愛、協調、平和・・・その先にあるのは・・・人類皆殺し!
反論する「ミハエル」ですが、「Saudade」の機能を解析した結果だと言われ、「ウェンディ」までもが犠牲になるといわれると、流石にその表情は青ざめ、言葉を紡ぐことができません。そう、「ムッターカ」が指摘するように「ミハエル」は「ウェンディ」のことを、その関係を断絶できてはいないのです。
「・・・あなたはまだ染まりきっていない。矛盾している・・・だが、だからこそ希望がある。ミハエル様、もう止めにしましょう。同志の虐殺を止めて、我々だけで新しい秩序をもたらすのです」
※うーん、只の奇人・変人ではない雰囲気を漂わせていましたが、「人類皆殺し」とは・・・。(T_T)。

「クーデター?」
「カギ爪の男」の口調は柔らかです。
「ミハエル」が人質に取られていると聞いた彼は、説得か、交渉か、はたまた実力行使か。ともかく現場へと出向くことに。
そして、未だに「カギ爪の男」を信じる「ミハエル」に対して「ムッターカ」は説得を続けます。
「・・・同志。・・・同志の名前を知っていますか?・・・我々の組織には何故名称がないのですか?・・・計画終了後の世界を考えていないからでは?・・・それは愚かだ。新たな指導者の下、組織を再編成する必要があります。そして、その指導者こそあなたです。・・・私がSaudadeを完成させたのは、あなたがいたからだ。同志の座を継ぐことができるのは、あなたしかいないと見込んだからだ。・・・私もここに来るまで様々なものを犠牲にしてきた。故郷も、親も、・・・妹も
その言葉に思わず「ムッターカ」を見やる「ミハエル」。そして、ついにやって来た「カギ爪の男」。
「あの・・・撃ったりしないので出てきてお話ししませんか」
彼はひとり、「ムッターカ」達の元へと近づきます。
※「ムッターカ」の話では「カギ爪の男」の身体が永くないとのこと。病でも患っているのでしょうか。

「・・・我々の要求は以上だ。飲まれない場合、Saudadeを爆破する」
返答を求める彼らに対して、あっさり「NO」と答える「カギ爪の男」
「無理ですね。・・・発表とか、誰が指揮を執るかとかは構わないのですが・・・計画の変更、これだけは飲めません。無理です。駄目」
自らの行動に絶対の自信を持つ「カギ爪の男」。「ムッターカ」が何万回もシミュレートしても結果が「ゼロ」だと訴えても、彼の耳には届きません。
「何万回で諦めちゃだめです。最低何億回でなきゃ。・・・あなた、まさか世界征服とか考えていません?・・・やだなぁ、無理ですよ。頑張っても何百年しか持ちません。マザーの歴史が証明したじゃないですか。・・・人は争う生き物なんです。これはもう受け入れるしかない。だからマザーも滅びたんです。そこをスタートに・・・」
いよいよ階段を登り、同じ位置まで来た「カギ爪の男」。彼は「虐殺なんて誤解している」と右手の爪を伸ばし、一歩、また一歩と足を進めます。
「・・・安心してください。誰も死にません。何も壊しません。とても平和に世界は変わります
その言葉を止めたのは「ドミンゴ」でした。拳銃を構え「カギ爪の男」に発砲したあと、彼は「ミハエル」にその銃口を突きつけます。
「待ってください・・・。話し合いましょうよ、ね。・・・話をしない・・・そうですか、では握手から始めましょう。・・・仲良くしましょう」
一気に右手を拳銃へ伸ばす「カギ爪の男」。彼はたいして力を入れていないように見えましたが、「ドミンゴ」の腕は嫌な音を立て、その身体は簡単に持ち上げられます。
「・・・確かにすべての人といきなり仲良くなるのは無理かもしれませんが、そのための努力は続けてみませんか?・・・君のことを愛しています
そのまま背中をゆっくりと爪で切り裂いていく「カギ爪の男」。皮膚を裂き、肉をえぐり、紅い血がカギ爪を染めてゆきます。
ああ、暖かい・・・やっぱりあなたも私と同じ・・・同じ血の通う人間同士なのです。分かり合おうとしなければ悲しいじゃないですか・・・ね。・・・ああ、またやっちゃった。またまた・・・」
そこには既に息をしなくなった「ドミンゴ」の死体が、膝をつき、ただ存在するだけでした。
※ひぃっ、怖いよ、怖すぎだよ~。(>_<)。

脱出を計る「ムッターカ」。彼らは「ミズーギ」へと向かい「オリジナルセブン」の欠番メンバ・・・「ヴァン」との合流を果たそうとします。しかし、その行く手を阻んだのは「Saudade of Sunday」。そう、「ミハエル」の乗った鎧でした。
「・・・自らの手でけじめをつけたいのです」
「けじめをつける」という言葉に不快感を露わにする「カギ爪の男」。すぐに「ミハエル」は「夢の実現に協力したい」と言い直し、出撃の許可を得ます。
「爆発物なんか、あるはずない!・・・誰よりも鎧を愛したあなたが!」
「ミハエル」の言葉通り、「Saudade」には爆弾など設置されてはいませんでした。
抵抗する部下達に「無駄だよ」と答える「ムッターカ」。その言葉が真実であることは「Saudade」の動きが示していました。放たれた弾幕に傷ひとつつかず、蝶のような羽を広げて華麗に舞う「Saudade」。その一撃に、「ムッターカ」の身体は乗り込んだ鎧と共に爆散してゆきます。
「ミハエル、私は君が好きだった。君となら共に平和を・・・なのに・・・なあミハエル、人は・・・人にとって幸せとは一体なんなんだ、なあ、ミハエル」
その声が聞こえたのか、「ミハエル」もまた、「人の幸せ」を問いかけます。
「ムッターカさん、人は・・・人が幸せになる方法はあるのでしょうか・・・いや、今は同志こそが・・・」
※一瞬、爆発と共に何かが飛んでいったような・・・。

そしてその頃、「ヴァン」達はついに座標Xへの門を開きました。海底トンネルへと進み行く「ホバーベース」。そのデッキへと立つ「ウェンディ」もまた「ヴァン」へと「人の幸せ」について問いかけていました。
「・・・ねぇ、世界中のみんなが幸せになるやり方ってあると思う?・・・きっとあるわ・・・あると思う・・・だから、私は・・・

今ひとつ納得がいかないのは「ムッターカ」の言葉に疑問を抱きつつも、それでも「カギ爪の男」を信奉する「ミハエル」の真意。もしかしたら今回の事件により、彼は完全には「カギ爪の男」を信じなくなったのかもしれません。「ただ信じたい」、それだけなのかもしれません。今回のお話が全体を通してひとつのターニングポイントになるのか、それは先を見ないとわかりませんが、心にはとどめておきたいと思います。

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ガン×ソード_TV17

ep.XVII「座標Xを追え」

「広橋涼」の声で~、サン、ハイ、「なんだこれ!」。うわぁ・・・書きづらい話だなぁ。(T_T)。
というわけで、今日は少なめです。

オープニングから新キャラ(?)登場。彼の名前は「パリカール」。馬かロバか、ともかく今回の影の主役。
彼の背中に乗り、ようやく待ち合わせの場所まであと少しまで来た「ヴァン」と「ウェンディ」。彼らはそこで懐かしくも強力なキャラクターと合流することになります。
「ようこそ、アミーゴ」
そう、「パリカール」を手のひらに乗せた巨大なロボの正体は「エルドラV」。
搭乗するのは「ネロ」に「ホセ」。そして、彼らに案内された「ホバーベース」には他にも見知った顔があちらこちらに・・・。
「ネロ」「ホセ」「バリヨ」「カルロス」、そして「ユキコ」といった「ピンクアミーゴ」に、復活した「ジョシュア」。さらには追いかけてきた「ホバーベース」の持ち主「プリシラ」。最後に合流する予定であった「カルメン99」。
「おい・・・勢揃いだよ」

「ヴァン」の言葉通り、一気に大所帯となってしまった対「カギ爪の男」チーム。とにもかくにも解析結果である目標地点「座標X」へと「ホバーベース」を進めます。
「・・・あとの問題は、この座標に行く方法と補充物資を購入するための資金調達」

「カルメン99」はそれらを解決するために「ミズーギィ」の町の青年団団長「マンソン(声は「関智一」ファンです!)」からの仕事を受けると言います。
「あの座標はミズーギィの近く、海を指しているのよ」
「カルメン99」の言葉を受けて「マンソン」は話を進めます。
「そして、そこに行くには港を通るしかないのですが、その周辺は・・・水着女王キャサリン・ナカタによって支配されてしまっているのです。・・・女王は港にあった鉄工所を占拠し、プライベートな王国をつくっているのです」
彼の依頼は「被害者を出さずに女王を捕まえて港を解放する」こと。
※ここまでは普通の話だったのですが・・・いや、「水着女王キャサリン・ナカタ」あたりからおかしいかも。

力ずくによる突破を提案する「ヴァン」に対して「カルメン99」の答えは「被害者が出るからNO」。かくして男子禁制の秘密の花園(?)に挑むのは「ウェンディ」「カルメン99」「プリシラ」「ユキコ」の麗しき美女4人。
ここで再び「パリカール」が登場・・・あれれ、何か吹き出しが出ていますよ。
「まもなく演出意図による自主規制が始まります・・・」
※かくして、「自主規制」という名前の突飛な演出が幕を開けるのでした。(^^;)。

「ミズーギィ、ミズーギィ、ミズーギィ・・・ミズーギィ王国へ何の用~」
怪しげな入国をなんとかパスした4名。ここでの服装は水着のみ可ですから、各々ボディスタイルに見合った水着を選択することに。
「・・・でも、小さいのばっかりなんですけど」
「ウェンディ」の言葉通り、彼女たちには小さな水着ばかりが並ぶ「ミズーギィ」の更衣室。ところがその素材は超伸縮性に優れたもの。いずれも彼女たちのスタイルにジャストフィットします。
「でも、これ、なんか変なところが小さくって・・・きゃっ」

手を離すとすぐに食い込む水着に頬を染める「ウェンディ」。しかし、他の3名は落ち着いたものです。
※大活躍の「パリカール」。おかげでエッチなシーンがギャグシーンに。・・・もちろん、演出なのですが。(^^;)。

ようやく目的の水着女王「キャサリン」に会うことができた「カルメン99」達。しかし、女王への距離は遠く、捕まえることはできそうにありません。
「うちに必要なのは(金属繊維の)スペシャリストか、スポーツウーマン。知識がないのなら、明日体力テストを受けてもらうわ。・・・あなた達の代表が、入国管理官のメリアンより先にゴールしたら合格よ。その時には私が直々に専用の水着を渡して差し上げるわ」
目の前の巨大プールに広がったのは、「ドキッ!女だらけの水着大会!・・・ポロリもあるよ」に出てきそうな水上障害物競走のコース。どうやら女王に至近距離で会うためには、このレースで勝利する必要がありそうです。
一方その頃、ひとりシリアス路線を貫く「レイ」は弟「ジョシュア」の持ち物につけていた発信器を追って、すぐ近くの地下深くを「ヴォルケイン」にて乗り付けていました。
※流石にこのおちゃらけた雰囲気に「レイ」は似合いませんからね。「ヴァン」も似合いませんが、今回は出番なさそうですし。

さて、通常であれば運動神経が抜群な「プリシラ」か「カルメン99」がレースに挑むところですが、ちょっとした事情のため、なんと「ウェンディ」が挑戦することに。
「あの競技、水泳があって・・・私たち、泳げません」
「えぇ~っ!!」

※まあ、お約束・・・かも。頑張れ、「ウェンディ」。(^_^)。

完全に女性陣に出番を奪われた形の「ヴァン」達男性陣。唯一、依頼主である「マンソン」は、何やら「キャサリン」と因縁がありそう。
「・・・私たちは・・・夫婦でした。・・・私たちは汎用性の高い金属繊維を開発していました。彼女の才能は素晴らしかった。鉄道で金属疲労を試し、深海で強度を確認し・・・ついに、ブリッジシティの協力を得て、念願の完全衣服の製造に取りかかったのですが・・・なんということでしょう。こと、男の下着に関する限り、彼女のデザインは悪趣味だったのです。私は正直に告げた。『おいおい、そんな下着は地獄のディナーショーでもはけないよ』。彼女は怒った・・・私はファクトリーから追放され、彼女はすべての男を憎むようになり、ファクトリーを女性だけの水着王国と変えたのです
※後ろに「バロン」市長のヒゲ姿が・・・。なるほど、あのヒゲは金属繊維だったのか (違!?

意外なことに少しだけ本題に絡んでくる「キャサリン」。どうやら「カギ爪の男」関係の仕事を「ファサリナ」を通して受けていたようです。
「ご注文の品よ。強度、伸縮性、厚さ・・・すべてクリアしたわ。サンプルや図面を船に積んでおくから、あとはそちらでカスタムしてちょうだい」
「ありがとうございます。これで、私たちの夢も最終段階に入れます
「夢・・・ねぇ。まあいいわ、ビジネスだし」
どうやら「鎧」に乗るためのスーツの材料っぽいですが、詳しいことは不明です。その材料の箱には以下のように記述がありました。
Impregnable Armor Stock
Material adapted to function in any environment.
A.k.a., experimental prototype to test feasibility of further development and application of said stock.

※誰か暇な人は訳してみると良いかもしれません。意外とこういうところにヒントが隠されている・・・かも。

さて、肝心なレースですが、文章で書いても面白くはありません。詳しくはキャプチャ系のサイトでも見て頂きたいのですが、「カメオ」の意外な活躍と、「ウェンディ」の・・・未発達なプロポーションが勝利に大きく貢献したことだけを記述しておきます。(^_^)。
そして、舞台の裏側では「カルメン99」と「ファサリナ」による第二次決戦(結果は引き分け)が行われたり、「レイ」による水着王国崩壊が行われたりと色々あり、結果「キャサリン」は「マンソン」と復縁することができました。
「ヴァンさん・・・こういうのをハッピーエンドというのでしょうか」
「ああ、終わりだよ

この回はDVDを見たくなりましたよ。いや、けっして「自主規制」の向こう側が見たい・・・のもありますが、あれが無くなったとき、この話は超エッチに向かうのか、やっぱりギャグに向かうのか知りたくなりました。

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